エストバキア連邦

エストバキア連邦(エストバキアれんぽう、: Federal Republic of Estovakia)は、バンダイナムコゲームスXbox 360フライトシューティングゲームACE COMBAT 6 解放への戦火』に登場する架空国家

概要編集

エストバキア連邦は、エースコンバットシリーズの世界を構成する4つの主要な大陸の内の一つである、アネア大陸の東部を領土とする軍事国家である。国土の約半分は山岳地であり、周囲を海に囲まれ、唯一の陸上国境である西方ではエメリア共和国と隣接する。人口は6350万人(2014年時点)。自国領内への隕石の落下と、その後の内戦で政治・経済共に荒廃が著しい。通称「将軍たち」と呼ばれる、軍閥の代表者で構成される集団が実質的な最高権力を有しており、軍政一体の統治体制が敷かれている。こういった国内情勢の為、国際的な戦略物資輸出規制の対象国に指定されている。内戦に前後してエストバキア連邦の軍事技術力は飛躍的な発展を見せており、内戦によって実戦経験を積んだ事で軍の錬度も高く、総合的な軍事力は非常に大きい。

歴史編集

旧連邦時代編集

複数の共和国で構成された連邦国家であるエストバキア連邦は、各共和国の資源や生産物の再分配による一体化した経済圏を持ち発展を続けていた。当時は軍事力に特筆すべきものはなく、1970年以降は隣国ユークトバニア連邦共和国ベルカ公国等から大半の軍備を調達する事で、自国の軍事技術力の乏しさを補っていた。しかし、1995年のベルカ戦争で最大の調達先であったベルカ公国が敗戦した為、新たな軍備の調達に支障が出る。ベルカ公国と友好関係にあったエストバキア連邦は、戦勝国の追及を恐れて国外に脱出した技術者や軍関係者、財界人等のベルカ人亡命者を受け入れ、これが後の軍事強国への下地となった。

ユリシーズ編集

1996年、1994年に発見された小惑星ユリシーズの地球衝突が確定的である事が発表される。発表時点での国際天文学連合(IAU)の予測では、突入時に分散した小惑星の破片による被害は、ユージア大陸を中心とした地域とされていた。しかし、探査衛星による継続調査が行われ、その結果を受けた1998年7月の被害予測パターンの月次更新報告では、ユリシーズによる被災範囲は当初よりも大幅に拡大し、北極を挟んでアネア大陸の東部にまで破片が降り注ぐ可能性が示唆された。

発表当初(公式発表以前の協議も含めれば更に以前)より対策を練っていたユージア大陸の各国とは異なり、突然の報にエストバキア連邦を始めとしたアネア大陸各国は計り知れない衝撃を受け、各地では大規模デモの寸前まで至った。それまで講じられていた対策では広がった被害予想地域に対処する事は不可能である為、ユリシーズの落着まで残り1年という短い期間でアネア大陸の各国が独自に対策を採る必要に迫られ、時間・資源・技術の何れもが絶対的に不足していたからである。

エストバキア連邦でも、隕石迎撃の手段として超大型レールガン「シャンデリア」と、その弾体であるミサイルコンテナ「スタウロス」を開発してはいた。しかし、技術的な問題から開発が難航した上に、各国が独自に進めていた迎撃システムの兵器転用の危険性が指摘され、世界的に開発差し止めを求める動きが広まった。シャンデリアは完成の目処が立たないまま、砲身の一部が建造されるに留まり、エストバキア連邦はユリシーズの破片の落着を受けて甚大な被害を受けた。

軍閥の誕生編集

ユリシーズの被害によって産業やインフラが破壊され、国内は慢性的な物資不足となり、行き場を失った大量の被災者は難民と化した。官僚や政治家は混乱した国内から次々と脱出してしまい、政府機能は麻痺状態に陥った。治安は悪化の一途を辿り、国民生活の困窮は頂点に達していた。やがて、統治能力を失った政府に代わり、各地の軍人によって軍閥が結成され、エストバキア連邦は「東部軍閥」「諸島連合」「自主関税同盟」「北部高地派」「リエース派軍閥」の計5つの軍閥によって分割統治される事となった。

エストバキア内戦編集

ユリシーズ衝突後、世界各国、特に隣国のエメリア共和国からの復興支援が始まったが、軍閥と呼ばれる武装勢力の地域支配、並びに軍閥間の抗争・略奪が横行し、支援は一時凍結された。2002年、エストバキア国内情勢の悪化を受けて、オーシア連邦を始めとした各国はエストバキア連邦に対する戦略物資輸出規制を開始。かつての友好国であったベルカからも兵器が購入出来なくなった[1]2007年4月、リエース中将率いるリエース派軍閥が旧政府に変わり「正統な政府」として旧首都を含むエストバキア西部を支配下に置いた。リエース派軍閥改め「リエース派統一戦線(LUF)」は復興政策を推進しており、その流れに同調してエメリア政府も凍結していた復興支援を再度進めた。だが、エメリアの復興支援はLUFが他の敵対する組織への弾圧に利用され、特にLUFの支配に対して反対の姿勢を示していた都市グレジーナにおいては、LUFによる弾圧によりおよそ20万人が死亡するという未曽有の大惨事を引き起こした。その弾圧を火種として各方面の軍閥が次々と蜂起し、エストバキアは6年もの長い内戦へと突入していった。内戦の中、グスタフ・ドブロニク上級大将率いる東部軍閥は北部高地派を率いるアイザック・アレンスキー空軍中将と交渉し北部高地派を併合することに成功し、また諸島連合を撃破した。一方のLUFも自主関税同盟を撃破して併合し、こうしてエストバキアは東部軍閥とLUFに二分されることとなった。

2013年1月15日、数に勝るLUFは東部軍閥に対し陸と海から大規模攻勢を仕掛けるが失敗した。東部軍閥の勝利の要因は、エリートパイロット部隊であるシュトリゴン隊やヴァンピール隊の活躍の他、ベルカ戦争ベルカ事変によって発生したベルカや北オーシアからの亡命者を雇って傭兵としたこと、そしてベルカから亡命してきた技術者の協力でアイガイオンを建造し戦場に投入できたことであった。アイガイオンによるニンバス攻撃により、国土の50%以上を支配下に置いていたLUFはわずか1週間で支配領域の約80%を喪失。最終的に同年10月29日、エメリア国境付近の戦闘でLUFは東部軍閥に決定的な敗北を喫し、中心人物のリエース中将が戦死したことで内戦は終結に向かっていくこととなる。

内戦終結後、エストバキアは主要軍閥の各軍管区司令官を務める将軍から選ばれる「将軍たち(The Generals)」と呼ばれる少数の指導者らによる軍事政権が樹立され、国内の再統一を行った。しかし統一後もユリシーズ落着の影響と内戦によって疲弊した国内をまとめることは困難を極め、インフラ復旧の遅延や、40%を超える失業率、独立を主張する武装勢力に悩まされることとなる。エメリアの有力シンクタンク・アマースト研究所による分析では、エストバキアに対する世界的な復興支援が実施されない限り、エストバキアが1990年代の経済水準に復興するまでには30年以上必要と報告している。

2013年11月、エストバキアの復興支援に尽力を注いでいたことで有名であったアイザック・アレンスキー外相が旧リエース派の武装勢力によって襲撃され翌12月2日に死亡、さらに2014年1月、エストバキア西部ビストークで復興援助物資の一時集積施設がまたもや旧リエース派に襲撃を受け、民間人27人が死傷する事件が勃発した。一方でこの襲撃後のエストバキア復興支援会議においてエストバキア側が、内戦発生の原因はエメリアの「無計画な支援」にあると言及し、両国間関係にひびが入り始めた。

エメリア・エストバキア戦争編集

エストバキアの軍事政権はは疲弊しきった経済を立て直すべく、エメリアへの軍事侵攻を決定。2015年8月30日にエメリアに宣戦布告するとともにエメリア首都グレースメリアに侵攻、エメリア軍による迎撃を退けこれを制圧した。その後は電撃的な侵攻やアイガイオンを中核とする空中艦隊の活躍によって数に勝るエメリア軍を圧倒しケセド島南部にまで追い詰めたものの、体制を立て直したエメリア軍による反攻や空中艦隊の喪失により徐々に劣勢となり、2014年3月31日にグレースメリアを奪還され、敗戦が確定的となる。それでもなおドブロニク上級大将率いるエストバキア軍はユリシーズ迎撃用としてソーン島に建設していた巨大レールガン施設「シャンデリア」によってグレースメリア攻撃を行ったが、翌4月1日エメリア軍との交戦の末シャンデリアは破壊され、ドブロニク上級大将も戦死した。同時期にエストバキア首都で反体制派によるクーデターが起きたことで軍事政権は崩壊。新政権は5月下旬までにエメリアとの間に停戦協定を締結し、戦争は終結した。

地理編集

都市編集

  • グレジーナ - 内戦中、リエース派統一戦線(LUF)の支配に反発していた都市。結果ライフラインを破壊された上物資の配給もストップされ、20万人もの市民が犠牲となった。
  • ビストーク - エストバキア西部に位置する都市。エストバキアの復興支援物資の中継基地となっていた。

施設編集

  • ザウレク国際空港 - アレンスキー外相が襲撃された空港。アレンスキー外相はここからエメリア訪問に赴く途中であった。

地域編集

  • ソーン島(Sonne Island) - アネア大陸北部の北極海上にある島で、外海(北極海)とラーズグリーズ海峡を東西に隔てている。周囲は流氷で覆われており、極寒の地である。
  • ラーズグリーズ海峡(Razgriz Straits) - アネア大陸の北、北極海に存在する流氷に覆われた海峡。

エストバキアの軍事編集

大規模な陸海空軍を有する。 国内各地には軍閥が存在し、内戦後彼らが有していた兵器や人員がそのままエストバキア軍として残った可能性がある。

空軍はシュトリゴン部隊を初めとする大規模な戦闘機部隊、B-52を有する爆撃機部隊などを持つ。

海軍は戦艦、空母を含む大艦隊と、巡洋艦「ガルデニア」を中心とする機動艦隊が存在していた。

陸軍戦力も大規模な戦力を整えており、エメリア西部海岸並びにシルワート、グレースメリア等占領地で未だ戦闘状態が続く、又は可能性のある地域に多数の機甲部隊や対空部隊、砲兵部隊、歩兵部隊を配備していた。彼らが有していた工兵隊も非常に大規模な可能性がある。

また、エストバキアは空中艦隊なる巨大な航空機群を運用し、その中核がアイガイオンと呼ばれる重巡航管制機である。この空飛ぶ艦隊はシュトリゴン部隊等の近接防護手段を持っていた。

脚注編集

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