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エゾマツ蝦夷松学名Picea jezoensis)は、マツ科トウヒ属の常緑針葉高木。近縁のアカエゾマツも含めて「エゾマツ」と総称することも多く、この場合にはアカエゾマツと対比してクロエゾマツあるいはクロエゾと呼ばれる。本州の高山に分布するトウヒはエゾマツの変種とされている。

エゾマツ
Picea jezoensis.JPG
エゾマツ(2006年7月撮影)
保全状況評価[1]
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
Status iucn2.3 LC.svg
分類新エングラー体系
: 植物界 Plantae
: 裸子植物門 Gymnospermae
: マツ綱 Coniferopsida
: マツ目 Coniferae
: マツ科 Pinaceae
: トウヒ属 Picea
: エゾマツ P. jezoensis
学名
Picea jezoensis (Sieb. et Zucc.) Carrière[2]
シノニム

Picea ajanensis Fisch. ex Carrière[3], Picea jezoensis (Siebold et Zucc.) Carrière var. microsperma (Lindl.) W.C.Cheng et L.K.Fu[4]

和名
エゾマツ、クロエゾマツ
英名
 Yezo spruce
変種品種

本文参照

分布編集

千島列島樺太渡島半島以外の北海道中国東北部、シベリア東部、カムチャツカなどに分布する。

特徴編集

大きいものでは樹高40 m、幹の直径は1 m以上に達する。樹皮は黒褐色でうろこ状に割れ目が入るのが特徴であるが、当年枝の表面は滑らかでやや淡色である。天然には広葉樹やトドマツなど他の針葉樹と混交して自生する。防風林や公園樹、庭木として植えられる。晩霜に弱く、エゾマツカサアブラムシによる被害もあることから人工造林は難しく、ほとんど行われていない。

エゾマツ材は淡黄色で着色した心材がない。木目もまっすぐに通っており美しく、建築材料に多く用いられる。また繊維が長く、製紙用原料(パルプ材)にも非常に適している。切削などの加工も容易で、家具、箱材、楽器(ピアノヴァイオリンギター等)、経木マッチの軸、碁盤など様々な用途に利用されている。

トドマツとともに北海道の針葉樹林の主要樹種であり、「北海道の木」にも指定されている[5]

樹皮

分類編集

エゾマツにはトウヒを含む変種・品種がある[6]

エゾマツをシンボルとする自治体編集

都道府県の木編集

市の木編集

士別市 (アカエゾマツ)

町の木編集

美深町, 津別町, 利尻富士町, 浜頓別町, 置戸町, 中頓別町, 上川町, 足寄町, 上富良野町, 幌延町, むかわ町(アカエゾマツ),

村の木編集

音威子府村,

かつて指定していた自治体(消滅)編集

脚注編集

  1. ^ Conifer Specialist Group 1998. "Picea jezoensis". In: IUCN 2012. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2012.1. <www.iucnredlist.org>. Downloaded on 13 October 2012.
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  5. ^ 佐藤孝夫『新版 北海道樹木図鑑 増補版』亜璃西社、2006年4月10日。ISBN 978-4-900541-66-5
  6. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)

関連項目編集