エドワード・ケアリー(Edward Carey、1970年 - )は、イギリス生まれの作家劇作家イラストレーター彫塑家。

経歴 編集

ハル大学演劇科卒、国立青年劇団に参加。 形成外科の記録係、ロンドンの劇場の楽屋の守衛、マダム・タッソー蠟人形館の警備員などを経て、デビュー作『望楼館追想』で注目を浴びる。 『望楼館追想』は13カ国語に翻訳された。

これまでフランスルーマニアリトアニアドイツアイルランドデンマークアメリカ合衆国で暮らし、現在はアメリカ合衆国テキサス州オースティン在住。

テキサス大学文学部とミッチェナー・センターで創作やおとぎ話について講義している。

妻はアメリカ人作家エリザベス・マクラッケン

作品 編集

  • 『望楼館追想』(Observatory Mansions、古屋美登里訳、文藝春秋) 2002 ISBN 4-16-321320-1、のち文春文庫 2004 ISBN 4-16-766182-9、のち東京創元社 創元文芸文庫 ISBN 978-4-488-80501-2
  • 『アルヴァとイルヴァ』(Alva & Irva、古屋美登里訳、文藝春秋) 2004 ISBN 4-16-323470-5
  • 「私の仕事の邪魔をする隣人たちに関する報告書」(古屋美登里訳、文藝春秋『もっと厭な物語』収録) 2014 ISBN 978-4-16-790046-5 -「Unstuck#2」に掲載
  • 『堆塵館』(Heap House、古屋美登里訳、東京創元社、アイアマンガー三部作1) 2016 ISBN 978-4-488-01055-3
  • 『穢れの町』(Foulsham、古屋美登里訳、東京創元社、アイアマンガー三部作2) 2017 ISBN 978-4-488-01068-3
  • 『肺都』(Lungdon、古屋美登里訳、東京創元社、アイアマンガー三部作3) 2017 ISBN 978-4-488-01075-1
  • 『おちび』(Little、古屋美登里訳、東京創元社) 2019 ISBN 978-4-488-01098-0
  • 『飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集』(Citizen Hunger、古屋美登里訳、東京創元社) 2021 - 日本オリジナル短篇集 ISBN 978-4-488-01108-6
    「吹溜り」
    「おれらの怪物」
    「バートン夫人」
    「アーネスト・アルバート・ラザフォード・ドッド」
    「かつて、ぼくたちの町で」
    「家庭で用いられる大黒椋鳥擬の歌」
    「コズグレーヴ諸島」
    「私の仕事の邪魔をする隣人たちへ」
    「エドワード七世時代の寄せ集めの人物」
    「おが屑」
    「毛物」
    「取りの館 アーネスト・アルバート・ラザフォード・ドッド著」
    「パトリックおじさん」
    「名前のない男の肖像」
    「グレート・グリート」
    「飢渇(きかつ)の人」
  • 『呑み込まれた男』(The Swallowed Man、古屋美登里訳、東京創元社) 2022 ISBN 978-4-488-01114-7
  • 『B:鉛筆と私の500日』(B:A Year of Plagues and Pencils 古屋美登里訳、東京創元社) 2023 ISBN 978-4-488-01125-3

外部リンク 編集