エラリー・クイーンの冒険

エラリー・クイーンシリーズの短編集

エラリー・クイーンの冒険』(エラリー・クイーンのぼうけん、The Adventure of Ellery Queen )は、1934年に刊行されたエラリー・クイーン推理小説短編集。

エラリー・クイーンの冒険
The Adventure of Ellery Queen
著者 エラリー・クイーン
発行日 1934年
ジャンル 推理小説
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
形態 短編集、文学作品
次作 エラリー・クイーンの新冒険
ウィキポータル 文学
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収録作品 編集

アフリカ旅商人の冒険(The Adventure of the African Traveler 編集

  • 多重解決

首つりアクロバットの冒険(The Adventure of the Hanging Acrobat 編集

  • ホワイ・ダニット。現場にある多数の凶器を使わなかった理由。

1ペニー黒切手の冒険(The Adventure of the One-Penney Black 編集

  • 盗品の隠し場所

ひげのある女の冒険(The Adventure of the Bearded Lady 編集

  • 財産をもった未亡人が死亡するが、前妻の二人の子供ではなく、遠縁の姪とかかりつけの医師に遺産を残す。その医師も絵を描いている最中に殺されるが、絵の中の女性には髭が描かれていた。

三人のびっこの男の冒険(The Adventure of the Three Lame Men 編集

  • 誘拐殺人

見えない恋人の冒険(The Adventure of the Invisible Lover 編集

  • 容疑者の救出

チークのたばこ入れの冒険(The Adventure of the Teakwood Case 編集

  • 犯人あてとその根拠

双頭の犬の冒険(The Adventure of the Two-Headed Dog 編集

  • 密室

ガラスの丸天井付時計の冒険(The Adventure of the Glass-Domed Clock 編集

  • 骨董店の主人が殺されたが、手に二つのものを握っていた。ガラスの丸天井付き時計と紫水晶は一体誰を示しているのか?クイーン得意の ダイイング・メッセージもの。

七匹の黒猫の冒険(The Adventure of the Seven Black Cats 編集

  • ミス・ディレクション

奇妙なお茶会の冒険(The Mad Tea Party[1] 編集

  • 見えない手がかり

備考 編集

  • 第11話「奇妙なお茶会の冒険」は『刑事コロンボ』原作者リチャード・レビンソンとウイリアム・リンクによるTVドラマ『エラリー・クイーン』の23話として映像化されている[2]

書誌情報 編集

  • 『エラリー・クイーンの冒険』(井上勇訳、東京創元社 創元推理文庫、1961年)、59版(新装版1996年)
  • 『エラリー・クイーンの冒険 新訳版』(中村有希訳、東京創元社 創元推理文庫、2018年)ISBN 448-8104428
    • 第二短編集『新冒険』も 井上勇訳、1961年。新訳版 中村有希訳、2020年、ISBN 448-8104444

脚注 編集

  1. ^ 『エラリー・クイーンの冒険』東京創元社(創元推理文庫104-15)には未収録。当該短編のみ『世界短編傑作集4』(創元推理文庫100-4)に「キ印ぞろいのお茶の会の冒険」のタイトルで収録されている。
  2. ^ ドラマの台本が『ミステリの女王の冒険』(論創社)に収録。