エルジェス山(エルジェスさん、トルコ語: Erciyes Dağıエルジイェス山とも[2])は、トルコの中部にある山である。カイセリから南に25kmほどの成層火山で、3,916mの標高中央アナトリア地方で最高を誇る。古代ギリシャ語のἈργαῖος (Argaeos,アルゴスギリシア神話に登場する100の目をもつ巨人) が名の由来で、古代ローマではラテン語でArgaeusと呼ばれた。

エルジェス山
北東からの山容 カイセリから撮影
標高 3,916[1] m
所在地 トルコの旗 トルコ
カイセリ県
位置 北緯38度31分12秒 東経35度28分48秒 / 北緯38.52000度 東経35.48000度 / 38.52000; 35.48000座標: 北緯38度31分12秒 東経35度28分48秒 / 北緯38.52000度 東経35.48000度 / 38.52000; 35.48000
種類 成層火山
最新噴火 紀元前6880年の前後40年間[1]
エルジェス山の位置(トルコ内)
エルジェス山
エルジェス山
エルジェス山の位置(アジア内)
エルジェス山
エルジェス山
プロジェクト 山
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アンティ=タウルス山地に属するがこれはトロス山脈の北東部にあたり、アルプス・ヒマラヤ造山帯の一角を成す[3]

紀元前253年ごろのローマのコインに噴火の描写があることから、このころ噴火した可能性もある[4]。侵食が進んでいる。

古代ギリシャのストラボンはこの山について「雪から解放されることはない。登ったことがある者の話では、日中は澄んだ空の北に黒海、南に地中海が見える」と書き残している[5]

ウィンタースポーツ施設があり、カイセリから観光客が訪れる。

脚注・出典 編集

  1. ^ a b "エルジェス山". Global Volcanism Program. Smithsonian Institution. 2010年3月23日閲覧
  2. ^ アンカラと中央アナトリア地方 アンカラ東南部 │ トルコ大使館 文化広報参事官室”. トルコ大使館 文化広報参事官室. 2022年2月4日閲覧。
  3. ^ Taurus Mountains”. Encyclopædia Britannica. 2010年4月28日閲覧。
  4. ^ Record 60952”. acsearch.info. 2010年4月13日閲覧。
  5. ^ Strabo, Geographica 12.2.7.

外部リンク 編集