エレクトレコードルーマニア語: Electrecord)は、ルーマニアに本社を置くレコード会社。ルーマニア最古のレコード会社にして、国内最大のカタログ数を有する[1]

エレクトレコード
Electrecord
設立1932年
 ルーマニア
本社所在地ブカレスト
公式サイトhttp://www.electrecord.ro

歴史 編集

ヨーロッパ楽譜楽器の販売を行っていたNathan Mischonznikiが、ドイツのKrystall社から機器を購入し、ルーマニア国内に録音技術を齎したことがエレクトレコード社の始まりである。

工場の開設までに数年の時間を要したが、1934年10月からレコードの生産を開始し、1937年には、ルーマニアで最初のレコーディングスタジオを構築した(それまでの録音作業はウィーンベルリンへ通って行っていた[2])。

1948年にルーマニアの国有企業となっている[3]ほか、1965年ニコラエ・チャウシェスクが指導者となり、ルーマニア社会主義共和国が成立すると、エレクトレコードはルーマニア国内で唯一のレコード会社として機能した。

1989年ルーマニア革命によって独裁政治に終止符が打たれると、ルーマニア国内には新興レコード会社が出現するとともに、エレクトレコードの市場シェアは減少。やがて、過去に録音された音源の再発売が中心になっていった。

CDの販売を開始したのは1994年頃から[4]で、レコード盤の生産は1996年頃まで続いた[5]とみられる。レコード盤を生産していた自社工場は、1998年に売却された[3]

シェアの減少に加え、業界における競争の激化や、生産コストの上昇、インターネット上に広がる違法コピーなどの存在が収益に悪影響を及ぼした[6]結果、2018年1月29日ブカレスト裁判所はエレクトレコードの破産を決定した[6][1]

主な所属アーティスト 編集

※過去に所属していたアーティストを含む。

外部リンク 編集

出典 編集