オイレウス古希: Ὀιλεύς, Oileus)、あるいはオイーレウス古希: Ὀϊλεύς, Oïleus)は、ギリシア神話の人物で、ロクリス地方の王である。ホドイドコスとペルセオーンの娘アグリアノメー[1]、あるいはラーオノメーとの子で[2]、妻エリオーピスとの間に小アイアース[3]のレーネーとの間にメドーンをもうけた[4]

オイレウスはアルゴナウタイの1人で[5][1]、城塞への攻撃と[4]、敵の追撃に長けていた[6]アルゴー船の冒険では、アレースの島に住む怪鳥が空から落とした鋭い羽根に傷つけられたことが述べられている[7]

子供のうちメドーンはオイレウスの妻エリオーピスの兄弟を殺してしまったためにロクリスを去り、テッサリアー地方のピュラケーに住んだ[8]。その後、小アイアースとメドーンはともにトロイア戦争ギリシア軍の武将として参加した[9][4]

脚注 編集

  1. ^ a b ヒュギーヌス、14話。
  2. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.80b。
  3. ^ 『イーリアス』13巻697行。
  4. ^ a b c 『イーリアス』2巻727行-728行。
  5. ^ ロドスのアポローニオス、1巻74行。
  6. ^ ロドスのアポローニオス、1巻75行-76行。
  7. ^ ロドスのアポローニオス、2巻1035行-1038行。
  8. ^ 『イーリアス』13巻693行-697行。
  9. ^ 『イーリアス』2巻527行-535行。

参考文献 編集

関連項目 編集