オオミチバシリ(大道走、学名Geococcyx californianus)は、カッコウ目カッコウ科アメリカジカッコウ亜科ミチバシリ属に分類される鳥。英名からロードランナーとも呼ばれる。

オオミチバシリ
オオミチバシリ
オオミチバシリ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カッコウ目 Cuculiformes
: カッコウ科 Cuculidae
亜科 : アメリカジカッコウ亜科Neomorphinae
: ミチバシリ属 Geococcyx
: オオミチバシリ
G. californianus
学名
Geococcyx californianus
和名
オオミチバシリ
英名
Greater Roadrunner

分布 編集

形態 編集

体長は50-60cmほど。腹は白いが、背中は黒褐色の地に白いまだらもようがある。頭には黒く短い冠羽がある。足とくちばしはがっちりしている。

生態 編集

砂漠地帯に生息する。地上で生活しており、その分飛ぶことは上手ではなく、長い距離を移動できないが、よく発達した足で走り時速32km以上のスピードを出せる。トカゲ昆虫などの小動物から木の実まで食べる雑食性で、ときには小さなガラガラヘビネズミサソリ、いくぶん大きなサバクワタオウサギまでも捕食する[1]

また、夜には体温を下げて休息し、朝になると日光浴をして体温を上げることが知られている。なんでも食べる食性も、体温を変化させるのも厳しい砂漠の環境への適応といえる。

カッコウの仲間に分類されるが、他の鳥に托卵は行わない。

人間との関係 編集

 
ニューメキシコ・レイルランナー・エキスプレスの列車

インディアン神話にも登場し、アニメやスポーツシューズのロゴマークにもなるなど、アメリカではなじみ深い鳥である。

アメリカ合衆国ニューメキシコ州の最大都市アルバカーキと州都サンタフェを結ぶ通勤鉄道ニューメキシコ・レイルランナー・エキスプレス」では、機関車にオオミチバシリの頭が、付随する客車にその羽が大きく描かれている。

脚注 編集

  1. ^ Greater roadrunner (Geococcyx californianus) kills juvenile desert cottontail (Sylvilagus audubonii) (Steve J Anticona:2013)

関連項目 編集