オグラセンノウ(小倉仙翁)は、ナデシコ科センノウ属多年草。夏に引き裂いたような紅い色の花をつける。朝鮮半島北部、九州地方岡山県以西の中国地方などの山間部の湿地帯に生育する。絶滅危惧種[1]

オグラセンノウ
保全状況評価
絶滅危惧IB類環境省レッドリスト
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ナデシコ科 Caryophyllaceae
: センノウ属 Lychnis
: オグラセンノウ
学名
Lychnis kiusiana Makino
和名
オグラセンノウ
英名
なし

概要 編集

1mほどの細い茎を持ち、10cm前後の対葉をつける。茎や葉は産毛のような毛を持つ。6月から8月にかけて紅色の花を咲かせ、花弁は薄い紫色をしている。

由来 編集

1903年熊本県阿蘇山で採取された標本に基づいて植物学者牧野富太郎によって新種として紹介がなされ、本草図説の植物に当てはめ、オグラセンノウと命名された。岡山県1921年にサワナデシコと命名された植物と同一種であることが判明している。

岡山県阿哲郡哲西町(現在は新見市)の町花であった。

出典 編集

  1. ^ 重井薬用植物園”. 園内花アルバム. 2020年10月29日閲覧。