ホテル・ド・クリオン(仏:Hôtel de Crillon)は、フランスパリ8区に存在するホテルオテル・ドゥ・クリヨンホテル・クリオンとも。コンコルド広場に面し、テラスからはエッフェル塔アンヴァリッドグラン・パレといったパリ市内の名所を一望することができる。

概要 編集

ホテルの建物は、1758年ルイ15世の命によって建築された宮殿の一つ。王室の別邸として使用された。その後、クリヨン伯爵の私邸となり、1909年にホテルとして開業した。18世紀を代表する建築および内装、パリ名所に近接するロケーションから、各国の要人も宿泊する高級ホテルとして位置づけられていた[1]。1971年には欧州訪問中(フランスは非公式訪問)の昭和天皇香淳皇后も宿泊している[2]

2013年には香港のローズウッドグループがホテルの運営権を取得する[3]と、リニューアルのために2013年3月に一旦閉館。2017年7月5日にオテル・ド・クリヨン・ア・ローズウッド・ホテル(Hôtel de Crillon, A Rosewood Hotel)として再開業した[4]。再開業の時点で5つ星の格付けホテルとなっていたが、2018年9月には5つ星の上、最上級の称号である「パラス」に認定されている。

脚注 編集

  1. ^ 4年を費やし生まれ変わった、パリ屈指の名門ホテル|オテル・ド・クリヨン・ア・ローズウッド・ホテル”. JBpress (2020年5月8日). 2020年7月8日閲覧。
  2. ^ 「飾り気ない歓迎ぶり 新聞も旅行者扱い」『中國新聞』昭和46年10月3日 15面
  3. ^ ローズウッドの歴史”. ROSEWOOD (2017年). 2020年7月8日閲覧。
  4. ^ Notre histoire - Hôtel à Paris - Hôtel de Crillon, A Rosewood Hotel” (フランス語). www.rosewoodhotels.com. 2020年8月16日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集