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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はガルシア第二姓(母方の)はスペックです。

オネルキ・ガルシア・スペックOnelki García Speck, 1989年8月2日 - )は、阪神タイガースに所属するキューバグァンタナモ州グアンタナモ出身のプロ野球選手投手)。左投左打。

オネルキ・ガルシア
Onelki García
阪神タイガース #77
Onelki Garcia (36427187232).jpg
AAAオマハ時代(2017年)
基本情報
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国に亡命)
出身地  キューバ
グアンタナモ州グアンタナモ
生年月日 (1989-08-02) 1989年8月2日(30歳)
身長
体重
190 cm
104 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 MLBドラフト3巡目
初出場 MLB / 2013年9月11日
NPB / 2018年4月4日
年俸 1億7,000万円(2019年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴編集

キューバ時代~プロ入り前編集

2007年セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルインディオス・デ・グアンタナモに入団[1]

2010年の国内リーグ終了後、数ヶ月の逃走を経て、8月初旬にアメリカ合衆国に亡命した[2]

2011年12月中旬から年末にかけて、同じアメリカ合衆国領であるプエルトリコに渡り、ウィンターリーグに参加した[3]

ドジャース時代編集

MLBドラフトはアメリカ合衆国・カナダ・プエルトリコの3ヶ国が指名対象となるが、ガルシアは2012年MLBドラフト前にはキューバ政府から事実上の国外退去扱いとされた[2]。そのため、同年のドラフト3巡目(全体113位)でロサンゼルス・ドジャースからの指名によってプロ入りを果たした。6月19日に正式契約すると、9月3日にA+級へと配属され、ランチョクカモンガ・クエークスで先発投手としてプロデビューを飾った。2イニングを4奪三振、無安打、無四死球、無失点と好投したが、シーズン終了となったため、同年はこの1試合のみとなった。オフには調整のため、アリゾナ秋季リーグに参加した。

2013年はAA級チャタヌーガ・ルックアウツで開幕を迎え、25試合(先発6試合)に登板。2勝3敗1セーブ・防御率2.75・53奪三振の成績を残した。8月11日にAAA級アルバカーキ・アイソトープスへ昇格し[4]、10試合に登板して0勝1敗・防御率3.72・14奪三振の成績を残した。9月11日にメジャー契約を結び[5]、同日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビュー。3点ビハインドの9回表から登板したが、四球を出し1死もとれず降板した。この年は3試合に登板した。オフの11月18日に左肘骨片除去の内視鏡手術と半月板損傷の修復手術を受けた[2]

2014年3月14日に前年の手術の影響で、60日間の故障者リスト入りした。8月31日にA+級ランチョクカモンガへリハビリで異動。同日のレイクエルシノア・ストーム英語版戦で先発したが、0.2回を2安打2失点1四球で降板し、敗戦投手となった。この年はマイナーで1試合の登板にとどまった。

ホワイトソックス傘下時代編集

2014年11月20日にウェイバー公示を経てシカゴ・ホワイトソックスへ移籍した[6]

2015年4月3日に40人枠を外れる形で傘下のAA級バーミングハム・バロンズへ降格し、開幕を迎えた。この年はAA級バーミングハムとAAA級シャーロット・ナイツでプレーし、2球団合計で38試合に登板して1勝1敗3セーブ・防御率4.82・72奪三振の成績を残した。

2016年3月21日に自由契約となった[7]

メキシカンリーグ時代編集

2016年7月8日にメキシカンリーグメキシコシティ・レッドデビルズと契約。14試合(先発3試合)に登板して0勝1敗・防御率3.82・30奪三振の成績を残した。8月11日までプレーし、オフの9月23日に自由契約となった[7]。しかし、その後もメキシコでのウィンターリーグに参加し、10月下旬頃までメキシコに滞在した[3]

ロイヤルズ時代編集

2016年10月19日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結んだ[7]

2017年は開幕をAAA級オマハ・ストームチェイサーズで迎えると、一時的に調整のためAA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズにまで降格したが、8月26日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[8]。9月12日に戦力外となり[9]、9月14日に40人枠から外れる形でAAA級オマハに降格した[7]。10月18日からドミニカ共和国のウィンターリーグに参加。すべて先発で10試合に登板し、3勝2敗・防御率3.23・WHIP1.18と好投した[3]

中日時代編集

2017年12月27日に、中日ドラゴンズと契約を結んだことが発表された。背番号は70[10]

2018年には、4月4日の対読売ジャイアンツ(巨人)戦に先発で一軍公式戦にデビュー。5回まで巨人打線を無安打に抑える好投に加えて、4回裏の第2打席で公式戦初安打・初打点を適時打で記録するなど、投打にわたる活躍で来日初勝利を挙げた。同月と5月には、いずれも先発で3連勝をマーク。7月18日の対広島東洋カープ戦(いずれもナゴヤドーム)では、7回裏まで広島打線を無安打に抑えるなど、8回1安打無失点8奪三振という好投でシーズン10勝目を挙げた。中日の投手による一軍公式戦でのシーズン2桁勝利は、2015年の大野雄大若松駿太以来、外国人投手では2011年のマキシモ・ネルソン(入団4年目)以来、入団1年目の外国人投手では2000年のメルビン・バンチ以来であった。一軍公式戦全体では、27試合の登板で(2完封勝利を含む)13勝9敗、防御率2.99という好成績を記録。13勝中12勝をドーム球場、10勝を本拠地・ナゴヤドームでの先発登板で挙げた[11]。しかし、シーズン終了後に球団との残留交渉に臨んだところ、条件面での折り合いが付かずに交渉が決裂。結局、球団が契約保留者名簿からガルシアを除外したうえでNPBに提出[11]したため、ガルシアは12月2日付でNPBから自由契約選手として公示された。

阪神時代編集

2018年12月17日に、阪神タイガースへの入団が発表された[12]。推定年俸1億7,000万円という条件による単年契約で、背番号は77。チームがこの年苦手にしていた広島戦と巨人戦に、中日の投手として先発で3勝ずつ挙げた実績を踏まえての獲得だった[13]

2019年には、一軍公式戦の初登板から3試合で先発を任されながら、いずれも7失点で降板。5月26日の対DeNA戦(横浜)で、移籍後の一軍公式初勝利を完封で挙げた[14]。9月中旬までは先発で18試合に登板したが、2勝を記録しただけで、二軍での再調整も2度にわたって経験した。一軍が広島との間でクライマックスシリーズ(CS)最後の出場権争いを展開していた同月下旬に、矢野燿大監督の方針で中継ぎ(いわゆる「第2先発」)へ転向する[15]と、救援で登板した4試合にすべて勝利[16]。転向時点ではレギュラーシーズンの4位だったチームの2年振りAクラス入り(最終順位3位)とCS進出に大きく貢献したほか、CSでも「第2先発」として、横浜DeNAベイスターズとのファーストステージ・巨人とのファイナルステージに2試合ずつ登板した。

選手としての特徴・人物編集

190cmの長身から投げ下ろす最速155km/h、平均150km/hのストレートが武器[17][18][19]。変化球はツーシームチェンジアップスライダーを操る[19]。ストレートは打者の手元で僅かに変化する他[17][20]、ツーシームとチェンジアップの変化が類似していることが特徴[19]

既婚者であるが、キューバ国内に妻子を残したまま、単身でアメリカに亡命した[2]

詳細情報編集

年度別投手成績編集





















































W
H
I
P
2013 LAD 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 9 1.1 1 1 4 0 0 1 0 0 2 2 13.50 3.75
2017 KC 2 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 32 6.0 12 2 5 0 0 2 0 0 9 9 13.50 2.83
2018 中日 27 26 2 2 0 13 9 0 0 .591 711 168.2 144 13 73 0 6 132 2 1 60 56 2.99 1.29
MLB:2年 5 1 0 0 0 0 0 0 0 .000 41 7.1 13 3 9 0 0 3 0 0 11 11 13.50 3.00
NPB:1年 27 26 2 2 0 13 9 0 0 .591 711 168.2 144 13 73 0 6 132 2 1 60 56 2.99 1.29
  • 2018年度シーズン終了時

年度別守備成績編集



投手












2013 LAD 3 0 1 0 0 1.000
2017 KC 2 0 1 0 0 1.000
2018 中日 27 4 43 2 2 .959
MLB 5 0 2 0 0 1.000
NPB 27 4 43 2 2 .959
  • 2018年度シーズン終了時

記録編集

NPB
投手記録
打撃記録
  • 初打席:2018年4月4日、対読売ジャイアンツ2回戦(ナゴヤドーム)、吉川光夫から空振り三振
  • 初安打・初打点:同上、4回裏に吉川光夫から三塁適時内野安打
その他の記録

背番号編集

  • 98 (2013年)
  • 64 (2017年)
  • 70 (2018年)
  • 77 (2019年 - )

登場曲編集

  • 『Superbien』 - El Taiger & Dj Conds (2018年 - )

脚注編集

  1. ^ “Dodgers' draft choice Onelki Garcia chasing a dream” (英語). Los Angeles Daily News. (2012年6月14日). http://www.dailynews.com/sports/20120615/dodgers-draft-choice-onelki-garcia-chasing-a-dream 2013年12月29日閲覧。 
  2. ^ a b c d Maria Torres (2017年9月1日). “This Royals pitcher from Cuba never thought he’d see the major leagues again” (英語). The Kansas City Star. 2018年1月5日閲覧。
  3. ^ a b c Onelki Garcia Cuban, Winter, Fall, Minor & Mexican Leagues Statistics & History” (英語). Baseball Reference.com. 2018年1月5日閲覧。
  4. ^ “Pitcher Onelki Garcia Joins Isotopes” (英語). MiLB.com. (2013年8月11日). http://www.milb.com/news/article.jsp?ymd=20130811&content_id=56648122&vkey=news_t342&fext=.jsp&sid=t342 2013年12月29日閲覧。 
  5. ^ “Dodgers select contract of Onelki Garcia” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Los Angeles Dodgers), (2013年9月11日), http://m.dodgers.mlb.com/news/article/60275358/dodgers-select-contract-of-onelki-garcia/ 2017年9月13日閲覧。 
  6. ^ “White Sox announce seven roster moves” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Chicago White Sox), (2014年11月20日), http://m.whitesox.mlb.com/news/article/102018892/white-sox-announce-seven-roster-moves 2015年1月15日閲覧。 
  7. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2017年9月15日閲覧。
  8. ^ Jeffrey Flanagan (2017年8月26日). “Duffy on DL with impingement, will have MRI” (英語). MLB.com. 2017年8月27日閲覧。
  9. ^ Jeffrey Flanagan (2017年9月12日). “Royals claim RHP Morin, designate Garcia” (英語). MLB.com. 2017年9月13日閲覧。
  10. ^ 中日ドラゴンズ 公式サイト - ドラゴンズニュース ★2018年度 新外国人選手獲得のお知らせ ”. 中日ドラゴンズ公式サイト (2017年12月27日). 2017年12月27日閲覧。
  11. ^ a b “【鬼筆のスポ魂】ガルシア移籍の謎 最後に笑うのは”. 産経新聞. (2019年2月5日). https://www.sankei.com/sports/news/190205/spo1902050016-n1.html 2019年5月28日閲覧。 
  12. ^ “阪神 前中日のガルシア獲得を発表「甲子園の大観衆の前での登板楽しみ」”. スポーツニッポン. (2018年12月27日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/12/17/kiji/20181217s00001173176000c.html 2019年5月28日閲覧。 
  13. ^ “阪神・矢野監督 ガルシアは広島、巨人戦雪辱キーマンや!キラー実績十分、重点起用ある”. スポーツニッポン. (2018年12月27日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/12/27/kiji/20181227s00001173049000c.html 2019年5月28日閲覧。 
  14. ^ “阪神ガルシア完封で移籍後初勝利、二軍調整実った”. 日刊スポーツ. (2019年5月27日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201905260000554.html 2019年5月28日閲覧。 
  15. ^ “負けられない阪神、3番手はガルシア!今季初の救援登板”. スポーツニッポン. (2019年9月22日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/09/22/kiji/20190922s00001173404000c.html 2019年10月2日閲覧。 
  16. ^ “阪神5連勝 執念継投で奇跡の逆転CS王手!突破条件は30日の勝利のみ”. デイリースポーツ. (2019年9月29日). https://www.daily.co.jp/tigers/2019/09/29/0012744650.shtml 2019年10月2日閲覧。 
  17. ^ a b 【中日】“キューバの山本昌”獲得!最速155キロ左腕ガルシアと大筋で入団合意 スポーツ報知 2017年12月20日
  18. ^ [1] 阪神が先発左腕ガルシア獲得!基本合意、近く正式発表] SANSPO.COM 2018年12月16日
  19. ^ a b c [2] 【中日】新外国人ガルシアを分析!速球派ながら変化球に特徴あり!?] Baseball Geeks 2018年3月23日
  20. ^ 【中日】ガルシア獲得を正式発表 動く直球が武器の“キューバの山本昌” スポーツ報知 2017年12月28日

関連項目編集

外部リンク編集