オベロン (衛星)

オベロンオバロンオーバロン、Uranus IV Oberon)は、天王星の第4衛星で、天王星の5大衛星の1つである。天王星の衛星の中ではチタニアに次いで大きい。オベロンは1787年1月11日ウィリアム・ハーシェルによって発見された。

オベロン
Oberon
ボイジャー2号が撮影したオベロン。中央の黒点は衛星中最大のハムレットクレーター。
ボイジャー2号が撮影したオベロン。中央の黒点は衛星中最大のハムレットクレーター。
仮符号・別名 Uranus IV
発見
発見日 1787年1月11日
発見者 ウィリアム・ハーシェル
軌道要素と性質
天王星からの平均距離 583,519 km
軌道長半径 (a) 583,520 km
離心率 (e) 0.0014
公転周期 (P) 13.463234 日
軌道傾斜角 (i) ~0.7°
天王星の衛星
物理的性質
直径 1,522.8 km
表面積 7,300,000 km2
質量 3.014×1021 kg
平均密度 1.63 g/cm3
表面重力 0.346 m/s2
脱出速度 0.73 km/s
自転周期 13.463234 日
(同期)
アルベド(反射能) 0.24
表面温度 ~61 K
大気圧 0 kPa
Template (ノート 解説) ■Project

天王星の全ての衛星は、ウィリアム・シェイクスピアもしくはアレクサンダー・ポープの作品にちなんで名づけられる。オベロンは、シェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』に登場する、チタニアの夫である妖精の王オベロンにちなんで付けられた。

目次

概要編集

オベロンは天王星の5大衛星の中で最も外側にあり、同じ天王星の衛星であるウンブリエルと似通っている。組成は固体の水と岩石がそれぞれ約半分ずつを占め、内部は氷のマントルと岩石のに分離していると考えられている。マントルと核の境界には液体の水の層が存在する可能性がある[1]

地表はやや赤みを帯び、最大直径206kmのクレーターに覆われている[2]。各地に見られる峡谷状の地形は、衛星形成後の早い段階に内部が膨張した名残と考えられている[3]。オベロンは、原始天王星を取り囲む降着円盤の中で生まれたと推定されている。

2010年現在、オベロンに接近観測を行ったのは探査機ボイジャー2号のみである。ボイジャー2号は天王星系をフライバイする間に数枚のオベロンの写真を撮影し、地表面積の40%を明らかにした。クレーターにはハムレット(206kmと衛星中最大)、オセロリアなどのシェークスピア作品の男性の登場人物の名が付けられている。

地形一覧編集

編集

オベロンの谷の名は、架空の妖精の里に由来する。

地名 由来
モッムル谷 (Mommur Chasma) モッムルオーベロンの居所。

クレーター編集

オベロンのクレーターの名は、シェイクスピア作品の登場人物に由来する。

地名 由来
アントニー (Antony) マルクス・アントニウス
カエサル (Caesar) ガイウス・ユリウス・カエサル
コリオレイナス (Coriolanus) コリオレイナス
フォルスタッフ (Falstaff) サー・ジョン・フォルスタッフ
ハムレット (Hamlet) ハムレット
リア (Lear) リア王
マクベス (MacBeth) マクベス
オセロ (Othello) オセロ
ロミオ (Romeo) ロミオ・モンタギュー

脚注編集