オルゴール博物館
オルゴール博物館(オルゴールはくぶつかん、オランダ語: Het Museum Speelklok:2010年夏までの旧称は、Nationaal Museum van Speelklok tot Pierement)は、オランダのユトレヒトにある博物館。この博物館は、自動演奏機械のコレクションを所有しており、その所蔵品の大部分は現在も動作可能で、音楽を奏でることができる。所蔵品には、オルゴール、音楽を鳴らす時計、ピアノーラやその他の自動ピアノ、手回しオルガン(古いオランダ語でいう「pierementen」)、ダンスオルガン (Dansorgel)、カリヨンを備えた時計台などが含まれている。収蔵品に仕掛けられた音楽は、見学ツアーの際に奏でられる[2]。このため、この博物館は長年にわたって国内外からの人気が高い。2009年に修復工房がリヒテ・ガード (Lichte Gaard) に新設され、博物館の修復部門の作業場となった。
オルゴール博物館 Het Museum Speelklok | |
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オルゴール博物館(左)の裏口 (写真奥の鐘楼は Dom van Utrecht) | |
施設情報 | |
前身 | Nationaal Museum van Speelklok tot Pierement |
専門分野 | 自動演奏機械 |
来館者数 | 97,127人(2009年) |
館長 | Vera Carasso |
延床面積 | 2,000平方メートル[1] |
開館 | 1956年 |
所在地 | オランダ ユトレヒト、ブールカーク |
位置 | 北緯52度5分26秒 東経5度7分9秒 / 北緯52.09056度 東経5.11917度座標: 北緯52度5分26秒 東経5度7分9秒 / 北緯52.09056度 東経5.11917度 |
外部リンク | http://www.museumspeelklok.nl |
プロジェクト:GLAM |
この博物館は、博物館の夜間開館イベントである「Utrechtse Museumnacht」に参加している[3]。
日本語では「オルゴール博物館」という呼称で知られているが[4]、オランダ語の名称にある「Speelklok」は、「オルゴール」ではなく、音楽を鳴らす仕掛けが組み込まれた時計のことである[2]。
歴史
編集オルゴール博物館は、ユトレヒトで開催された博覧会「オルゴールから手回しオルガンまで (Van Speeldoos tot Pierement)」が開催された1956年に開館した。オルゴール博物館は、長い間ボランティア活動によって支えられ、カタラインコンベント博物館 (Museum Catharijneconvent) の一角にあったが、1970年に最初の有給職員が雇用され、アハター・デ・ドム (Achter de Dom) へ移転した。1984年からは、中世の教会跡であるブールカーク (Buurkerk) に所在している[2]。
「王家の音楽機械」展
編集開館50周年を記念し、2006年4月13日から7月30日まで「王家の音楽機械 (Royal Music Machines)」展が開催された[5]。この展覧会には、オランダ国内の複数の博物館のほか、エルミタージュ美術館、ルーブル美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ウィーンの美術史美術館などから、特別な所蔵品が貸し出された[5]。オランダ王室 (Nederlands koningshuis) もスーストダイク宮殿 (Paleis Soestdijk) から所蔵品を提供した。
おもな所蔵品
編集脚注
編集- ^ “ユトレヒト情報 観光地情報 オルゴール博物館” (2012年11月13日). 2014年6月12日閲覧。
- ^ a b c “National Museum Speelklok”. eGuide Pty Ltd. 2014年6月10日閲覧。
- ^ “Afkoelen in musea utrecht, Musea Utrecht”. Musea Utrecht. 2014年6月10日閲覧。
- ^ “オルゴール博物館”. オランダ政府観光局. 2014年6月10日閲覧。
- ^ a b “International exhibition 'Royal Music Machines' in National Museum From Musical Clock to Street Organ” (PDF). National Museum From Musical Clock to Street Organ. 2014年6月10日閲覧。