オルバース彗星(英語: 13P/Olbers)は、1815年3月6日にドイツの天文学者ヴィルヘルム・オルバースが発見した太陽系周期彗星である。公転周期は約70年と短周期彗星の中では比較的長いため木星族彗星ではなくハレー型彗星に分類される[1]

オルバース彗星
13P/Olbers
仮符号・別名 1815 E1, 1815
1887 Q1, 1887 V, 1887f
1956 A1, 1956 IV, 1956a[1]
分類 周期彗星
発見
発見日 1815年3月6日[1][2]
発見者 ヴィルヘルム・オルバース[1][2]
軌道要素と性質
元期:1956年10月14.0日 (TDB 2435760.5)
軌道長半径 (a) 16.9068 au[1]
近日点距離 (q) 01.1785 au[1]
遠日点距離 (Q) 32.6351 au[1]
離心率 (e) 0.9303[1]
公転周期 (P) 69.52[1]
軌道傾斜角 (i) 44.610 °[1]
近日点引数 (ω) 64.641 °[1]
昇交点黄経 (Ω) 86.103 °[1]
平均近点角 (M) 01.657 °[1]
前回近日点通過 1956年6月19日[3][4]
次回近日点通過 2024年6月30日[3][4]
最小交差距離 0.477 au(地球)[1]
ティスラン・パラメータ (T jup) 1.249[1]
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オルバース彗星は1815年3月6日、ヴィルヘルム・オルバースにより発見された。その後、軌道は3月31日にカール・フリードリヒ・ガウスによって初めて計算された。フリードリヒ・ヴィルヘルム・ベッセルは軌道周期73年、後に73.9年と計算した。その他の天文学者による計算でも、おおよそ72年から77年の間であった[2]

この彗星は、1956年に最後に観測された[2]。次に近日点を通過するのは2024年6月30日であり[3]、その次の回帰にあたる2094年1月10日には0.756 auまで地球に接近すると計算されている[2]。前回まで及び今後の近日点通過は以下の通りである[3]

  • 1815年4月26日
  • 1887年10月8日
  • 1956年6月19日
  • 2024年6月30日
  • 2094年3月22日
  • 2165年5月12日

オルバース彗星は、火星上でおおいぬ座の方角に流星群を降らせると考えられている[5]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 13P/Olbers”. JPL Small-Body Database Browser. Jet Propulsion Laboratory. 2021年9月18日閲覧。
  2. ^ a b c d e Kronk, Gary W.. “13P/Olbers”. cometography.com. 2021年9月18日閲覧。
  3. ^ a b c d 13P/Olbers”. 木下一男 (2003年2月25日). 2021年9月18日閲覧。
  4. ^ a b 吉田誠一 (2004年7月31日). “13P/Olbers”. 吉田誠一のホームページ. 2021年9月18日閲覧。
  5. ^ Meteor Showers And Their Parent Bodies”. 2007年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年12月30日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集

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