オレグ・コノネンコ(ロシア語: Олег Дмитриевич Кононенко, ラテン文字転写例: Oleg Dmitriyevich Kononenko, 1964年6月21日 - )は、ソビエト連邦トルクメン・ソビエト社会主義共和国(現在のトルクメニスタン)レバプ州チャルジョウ出身のロシアの宇宙飛行士である[1]

オレグ・ドミトリーヴィチ・コノネンコ
Oleg Dmitriyevich Kononenko
RSA所属宇宙飛行士
現況 現役
生誕 (1960-04-15) 1960年4月15日(64歳)
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
トルクメン・ソビエト社会主義共和国
(現:トルクメニスタンの旗 トルクメニスタン)
レバプ州テュルクメナバート
他の職業 技術者
宇宙滞在期間 198日16時間20分
ミッション ソユーズTMA-12, 第17次長期滞在
記章

家族 編集

妻のTatiana Mikhailovna Kononenkoとの間に息子のAndrey Olegovich Kononenkoと娘のAlisa Olegovna Kononenkoがいる。趣味は読書、チームスポーツである。

教育 編集

コノネンコは1988年にニコライ・ジュコーフスキーハリコフ航空大学を卒業し、機械技術者となった[1]

受賞 編集

コノネンコはロシア連邦英雄及びガガーリンメダルを受賞している。

経験 編集

卒業後、コノネンコはロシア連邦宇宙局の中央設計所で働き始めた。彼はシステム設計、分析、宇宙船の電力システムの開発等を行った[1]

宇宙飛行士としての経験 編集

 
デスティニーを漂うコノネンコ

1996年3月29日、コノネンコは宇宙飛行士の候補に選ばれた。1996年6月から1998年3月まで、ガガーリン宇宙飛行士訓練センターで宇宙飛行士としての訓練を受けて、1998年3月20日に試験宇宙飛行士に選ばれた[1]。1998年10月、彼は国際宇宙ステーションの滞在員としての訓練を始めた[1]

2001年12月から2002年4月まで、彼はソユーズTM-34のバックアップのフライトエンジニアとしての訓練を行った。2002年3月から2004年2月までは、第9次長期滞在及び第11次長期滞在の訓練を行った。2004年3月から2006年3月までは、ISSの乗組員に選ばれて訓練を行った。2006年3月には、ソユーズTMA-12のフライトエンジニアの訓練を行った[1]

第17次長期滞在 編集

コノネンコは第17次長期滞在と、それに向かうソユーズTMA-12のフライトエンジニアに選ばれた。乗組員は2008年4月8日から10月24日まで地球を離れ[1]、199日間を宇宙で過ごした[2]

コノネンコは、船長のセルゲイ・ヴォルコフ宇宙飛行関係者リチャード・ギャリオットとともに[3][4]地球に帰還し、11時37分(EDT)にアルカルイクの55マイル北方に着陸した。彼らはヘリコプターでバイコヌール宇宙基地に運ばれ、それからスターシティに向かった[5][6][7]

宇宙遊泳 編集

 
2度目の宇宙遊泳を行うコノネンコ

コノネンコは2008年7月10日に、ピアースから自身初めての宇宙遊泳を行った[8]。彼とヴォルコフはソユーズTMA-12の宇宙船を点検し、ボルトを回収した。この宇宙遊泳は6時間18分続いた。

7月15日にはコノネンコは再びピアースから船外に出て、2度目の宇宙遊泳を行った[9]。コノネンコとヴォルコフは新しい実験装置を取り付け、1つを回収した。また彼らは宇宙船の外壁にズヴェズダへのドッキングターゲット等の取り付けを続けた。コノネンコは青いストライプの付いたオーラン宇宙服を身に付けた。この宇宙遊泳は5時間54分続いた。

第69•70次長期滞在と宇宙滞在期間記録更新 編集

コノネンコは第69次長期滞在のフライトエンジニアと、それに向かうソユーズMS-24の指揮官に選ばれた。

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g NASA (2008年). “Oleg Dmitrievich Kononenko”. NASA. 2008年10月25日閲覧。
  2. ^ NASA (2008年). “Expedition 17”. NASA. 2008年10月25日閲覧。
  3. ^ Mark Carreau (2008年). “$30 million buys Austin resident a ride on Soyuz mission”. The Houston Chronicle. 2008年10月12日閲覧。
  4. ^ Tariq Malik. “Former Astronaut's Son Signs on as Next Space Tourist”. SPACE.com. http://www.space.com/news/070928_garriott_spacetourist.html 2007年10月9日閲覧。 
  5. ^ BBC (2008年10月24日). “Soyuz space capsule lands safely”. BBC News. http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/7688021.stm 2008年10月25日閲覧。 
  6. ^ ITAR (2008年). “Cosmonauts examined with special system”. ITAR-TASS News Agency. 2008年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月25日閲覧。
  7. ^ Peter Leonard for the Associated Press (2008年). “US Game Designer Blasts Into Space With DNA Cargo”. ABC News. 2008年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月25日閲覧。
  8. ^ NASA (2008年7月10日). “Russian Spacewalkers Retrieve Soyuz Pyro Bolt”. 2010年6月3日閲覧。
  9. ^ NASA (2008年7月15日). “Russian Spacewalkers Outfit Station's Exterior”. 2010年6月3日閲覧。

外部リンク 編集