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解説編集

ポール・マッカートニー作による曲[5]。同年1月のゲット・バック・セッションで既に構想されており、映画『レット・イット・ビー』に冒頭をポールが演奏する場面が登場する。当初のタイトルは「Oh! Darling (I'll Never Do You No Harm)[6]

ポールはこの曲のヴォーカルをレコーディングする際スタジオに一番乗りして1日に1テイクのみ録音。喉が潰れるのを覚悟した上で、納得がいくまで前のテイクを消してレコーディングしている。当時のEMIのエンジニア、アラン・パーソンズによると、この曲のレコーディング中、ポールは「5年前ならこんなのあっというまに出来たのに」と不満を漏らしている[7]

ジョンはこの曲をお気に入りに挙げているが、「これは、彼(ポール)よりどっちかといえばぼくのスタイルの曲だ。でも彼が書いたものだし、しかたがないじゃないか。彼が歌うことになったのさ。彼にセンスがあったら、きっとぼくに歌わせたさ」とも述べている[8][5]。レコードには採用されなかったが、ジョン・レノンがハーモニーを歌うテイクもあった。これは『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に収録されているが、録音ミスにより冒頭が欠落している。なお、録音当時はオノ・ヨーコの前夫との離婚が成立した時期ということもあってか、ジョンは曲の最後で「I'm free!(俺は自由だ)」と歌詞を変えて歌っている[9]

邦題は最初感嘆符のない「オー・ダーリン」というタイトルがつけられ、後に「オゥ・ダーリン!」と改題。そして現題の「オー!ダーリン」と3回も変更されている[注釈 1]

日本では日産自動車サニー(B12前期)やレパードコマーシャルソングに使用されたことがある[注釈 2]

なお、歌詞の中に""I'll never do you no harm"という一節があるが、これは二重否定(「傷つけないことをしない」)ではなく黒人英語でよく用いられる否定の強調(「絶対に傷つけない」)の用法である。

演奏編集

カバー・バージョン編集

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 1970年に日本でのみシングル・カットされた際も同じ。B面は『ヒア・カムズ・ザ・サン
  2. ^ ただし、レパードのCMで使われていたのは高尾直樹が歌うカヴァー・ヴァージョン。
  3. ^ B'zの2人が初めてセッションした楽曲の1つであり、もう1曲は「レット・イット・ビー

出典編集

  1. ^ The Album: A Guide to Pop Music's Most Provocative, Influential, and Important Creations, James E Perone, page 213
  2. ^ "Oh! Darling" - オールミュージック
  3. ^ John Shepherd; David Horn (2012-03-08). Continuum Encyclopedia of Popular Music of the World Volume 8: Genres: North America. A&C Black. p. 470. ISBN 978-1-4411-4874-2. https://books.google.com/books?id=__DTvryrBZkC&pg=PA470 2018年12月19日閲覧。. 
  4. ^ Joe Lynch (2014年9月26日). “The Beatles' Abbey Road Turns 45: Classic Track-By-Track Review”. Billboard. Billboard. 2018年12月19日閲覧。
  5. ^ a b Sheff, David (2000). All We Are Saying: The Last Major Interview with John Lennon and Yoko Ono. New York: St. Martin's Press. p. 203. ISBN 0-312-25464-4. 
  6. ^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. p. 174. ISBN 0-517-57066-1. 
  7. ^ Dowlding, William J. (1989). Beatlesongs. New York: Fireside Books. p. 282. ISBN 0-671-68229-6. 
  8. ^ 「PLAYBOYインタビュー ジョン・レノン」、集英社(168頁)
  9. ^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. p. 168. ISBN 0-517-57066-1. 
  10. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). p. 350. ISBN 1-84413-828-3. 

外部リンク編集