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オーモンド伯爵 (アイルランド)

バトラー家(オーモンド侯爵・伯爵家)の紋章:ギュールズ:3個の金の蓋付カップ。オーモンド伯爵の紋章は彼らの祖先初代バトラー男爵シオボールド・ワルター英語版(1206年没)の紋章(オーア: 青のギザギザ模様のチーフ)を筆頭としたクォータリーである[1]
初代オーモンド公ジェームズ・バトラー
オーモンド伯バトラーの紋章が記されたヘンリー・バドリー英語版制作の蔵書票クォータリー: 1:オーア: 青のギザギザ模様のチーフ(Walter英語版), 2:ギュールズ:3個の金の蓋付カップ(Butler), 3:アージェント: 赤のランパント・ライオン及び2個の金のアニューレットではさんだ銀のとまったハクチョウを重ねた赤のチーフ (Carrick), 4:アーミン:赤のサルタイアー[1]

オーモンド伯爵英語: Earl of Ormond)と、それに連なるオーモンド公爵英語: Duke of Ormond)、オーモンド侯爵英語: Marquess of Ormonde)は長く複雑な歴史を持つ貴族の爵位。アイルランド貴族としてのオーモンド伯爵位は3回創設された。

歴史編集

それははじめ1328年ジェームズ・バトラー英語版に受爵された。1449年、第5代オーモンド伯ジェームズイングランド貴族としてウィルトシャー伯爵英語版にも叙されたが、1461年に私権剥奪処分英語版を受け、貴族位の没収が宣告された。オーモンド伯爵位は彼の弟ジョン英語版に返還され、第6代伯爵になった。

一方、(法律上ではない)事実上の伯爵、ピアーズ・バトラー英語版は、1528年に伯爵位の継承権を放棄させられた。これによって2回目の創設が容易となり、アン・ブーリンの父トマス・ブーリンにオーモンド=ウィルトシャー伯爵の称号が認められた。この時、アンはヘンリー8世の王妃であった。ブーリンは第7代伯爵英語版の女系の孫であるため、本来継承順位は低かった。なお、彼はアンを通じ、エリザベス1世の祖父でもある。ブーリンの死により第2期の伯爵位は断絶した。なぜなら、彼の息子ジョージが大逆罪で刑死し、後継者がいなかったためである。

愛国心と寛大さを賞して、第7代伯爵の孫ピアーズ・バトラーは称号を返還した5日後にオソーリィ伯爵英語版に序爵された。1538年にピアーズ・バトラーに対して3回目の伯爵位創設が行われたが、これはブーリンの追放に先立って本来の継承権を認められたにすぎない。第3期の5代オーモンド伯爵ジェームズ・バトラーはアイルランド貴族として1642年オーモンド侯爵1660年オーモンド公爵を授けられ、イングランド貴族としては1682年にオーモンド公爵に叙されている。

なお、当伯爵位とは無関係だが、スコットランド貴族としてオーモンド伯爵が2回創設されている。

他の称号編集

オーモンド伯爵の設立に先立って、初代オーモンド伯の父エドマンド英語版キャリック伯爵に叙されていた。ただし、この称号はジェームズには継承されなかった。父の死後7年の断絶の後、ジェームズは彼自身の権利によりオーモンドの伯爵位を得た。

第12代伯爵ジェームズがアイルランド貴族としてのオーモンド公爵を受爵された1682年以降、オーモンドの名前はほとんど普遍的に用いられるようになった。公爵位の従属称号として、イングランド貴族としてブレックノック伯爵(1660年)とバトラー男爵(1660年)、アイルランド貴族としてオーモンド伯爵(1328年)とオソーリィ伯爵(1528年)、サールス子爵(1536年)があった。

1715年に初代オーモンド公の孫の第2代オーモンド公爵は私権剥奪処分を受け、イングランド貴族位の没収が宣告された。1758年には第2代オーモンド公の弟で法律上の第3代公爵(アイルランド)が死去し、公爵位と侯爵位は廃絶した。

1816年に第18代オーモンド伯爵ウォルターオーモンド侯爵を受けた。侯爵位は彼の死により廃絶したが、伯爵位は彼の弟、ジェームズ英語版に継承され、彼が1825年に連合王国貴族としてのオーモンド侯爵に叙された。この称号は1997年に廃絶し、伯爵位は休止中である。

オーモンド伯 (第1期; 1328年)編集

オーモンド伯 (第2期; 1529年)編集

オーモンド伯 (第1期; 復活) / (第3期; 1538年)編集

オーモンド公 (1661年; アイルランド) / (1682年; イングランド)編集

オーモンド伯 (1328年/1538年; 復帰)編集

オーモンド侯 (1816年)編集

オーモンド伯 (1328年/1538年; 復帰)編集

オーモンド侯 (1825年)編集

オーモンド=オソーリィ伯 (1328年/1538年; 復帰)編集

第7代オーモンド侯爵の保持するオーモンド=オソーリィ伯爵の法定推定相続人第8代オーモンド伯爵英語版の次男リチャード英語版の男系子孫である第17代もしくは第18代モンタギュー子爵英語版である。しかし、この権利は認められていない。なぜなら、第9代オーモンド伯爵英語版の男系子孫を排除できないからである[要出典]

脚注編集

  1. ^ a b Debrett's Peerage, 1968, p. 864

関連項目編集

外部リンク編集