カタル(: catarrh [kəˈtɑːr])とは、感染症の結果生じる粘膜腫脹と、粘液白血球からなる濃い滲出液を伴う病態のこと。カタルは通常、風邪、胸部疾患によるに関連して認められるが、アデノイド中耳副鼻腔扁桃気管支大腸に出現することもある。カタル性滲出液は排出されることもあるが、狭窄とともに管腔を閉塞させたり、慢性化したりすることもある。

カタル
分類および外部参照情報
診療科・
学術分野
呼吸器学
ICD-9-CM 460
DiseasesDB 26380
GeneReviews
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カタルに関連する疾患編集

など。

カタルによる問題編集

カタルによる閉塞は下記の場合の不快感の原因となる

  • エレベータ
  • 飛行機
  • 高地への旅行
  • 遊泳などの圧力変化を伴う活動

カタルによる閉塞が関与する頭部の圧力変化が関連する気圧障害は水深1.2m程度の深さでも発生することがある。

語源編集

catarrhは古代ギリシア語: καταρρεῖν[2](katarrhein) に由来し、kata-は"減少"、rheinは"流れ"を意味する。

脚注編集

  1. ^ 平凡社「百科事典マイペディア」. “肺尖カタル”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年1月11日閲覧。
  2. ^ Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Catarrh" . Encyclopædia Britannica (英語) (11th ed.). Cambridge University Press.

関連項目編集

外部リンク編集