カトリック主税町教会

カトリック主税町教会(カトリックちからまちきょうかい)は、愛知県名古屋市東区主税町にあるキリスト教カトリック)の教会およびその聖堂である。一般には聖母教会(せいぼきょうかい)とも呼ばれる。

カトリック主税町教会
座標: 北緯35度10分50.6秒 東経136度54分51.7秒
日本の旗 日本
教派 カトリック教会

目次

概要編集

 
礼拝堂とケヤキ(2012年11月)

この地にカトリック教会が置かれたのは1887年明治20年)のことである。名古屋・岐阜地方に初めてカトリックの宣教を行なった医師 井上秀斎パリ外国宣教会フランス宣教師 テュルパン神父が、当初は現在地にあった武家屋敷を購入し、長屋を改築して教会として使用。1904年(明治37年)、後任のシェレル神父によって現在の原形となった聖堂(礼拝堂)が建てられた。この礼拝堂を初めとする本教会の施設のいくつかは、その歴史的価値を評価されて文化財などとして登録されている。

1912年(大正元年)、パリ外国宣教会は関東地方の宣教を行なうこととなり、名古屋地区が神言会に引き継がれた後も、長らく東海・北陸地方の伝道の中心であった。

施設編集

古くは明治期に建てられた本協会の施設は、名古屋市の都心部に位置するにも係わらず第二次世界大戦の戦災による焼失などを免れた事もあり、1992年(平成4年)には聖堂・司祭館が名古屋市都市景観重要建築物に指定[1]、2011年(平成23年)に信者会館・司祭館・煉瓦塀が国の登録有形文化財に登録されているほか[2]、白壁・主税・橦木町の町並み保存地区にある伝統的建造物のひとつとして、周辺の歴史的建築物などを連ねた名古屋市の「文化のみち」を構成する。また敷地内のケヤキは、1996年(平成8年)に名古屋市都市景観重要建築物等(都市景観保存樹)の指定を受けている[1]

聖堂編集

木造平屋建て、桟瓦葺きの聖堂は、正面玄関ポーチが白漆喰で仕上げられた三連のアーチで構成された特徴的な外見を持ち、シェレル神父により「被昇天聖母マリア」に捧げられた事から「被昇天の聖母聖堂」と呼ばれる。伊勢湾台風の後に聖堂の入り口と両外側が増築され、側廊が設置されて三廊式となった。1980年(昭和60年)に老朽化に対する大修復が行なわれ、2003年(平成15年)にはそれまで畳敷きであった内部がフローリング化された。

司祭館編集

1930年(昭和5年)に司教館として建てられたもので、木造2階建て、桟瓦葺き、下見板張りの外観を持つ洋風建築[3]

信者会館編集

明治時代に建てられた木造2階建て、瓦葺き、下見板張りの洋館[4]

鐘楼編集

最初の鐘楼は1890年(明治23年)頃に建てられた。1965年(昭和40年)に教会前の道路が国道41号に昇格して拡幅された際に取り壊されたが、1990年(平成2年)に聖堂の隣に復元された。鐘楼の鐘は1890年にフランスマルセイユで造られたもの。

ルルドのマリア像編集

1858年にフランスのルルドに聖母マリアが出現した様子を模したもので、1909年(明治42年)にフェラン神父によって富士山溶岩を使って作られた。

煉瓦塀編集

明治時代に造られたイギリス積みの煉瓦塀[5]

文化財編集

登録有形文化財
  • 信者会館
  • 司祭館
  • 煉瓦塀
名古屋市都市景観重要建築物等
  • 礼拝堂
  • 司祭館
  • ケヤキ

所在地編集

  • 〒461-0018 愛知県名古屋市東区主税町3丁目33番地

アクセス編集

脚注編集

  1. ^ a b “名古屋市:都市景観重要建築物等指定物件”. 住宅都市局都市計画部都市景観室 (名古屋市). (2012年9月25日). http://www.city.nagoya.jp/kankou/category/358-1-0-0-0-0-0-0-0-0.html 2012年11月15日閲覧。 
  2. ^ 国登録文化財(暮らしの情報)”. 名古屋市 (2014年2月24日). 2014年3月7日閲覧。
  3. ^ カトリック主税町教会司祭館”. 文化遺産オンライン. 2014年3月7日閲覧。
  4. ^ カトリック主税町教会信者会館”. 文化遺産オンライン. 2014年3月7日閲覧。
  5. ^ カトリック主税町教会煉瓦塀”. 文化遺産オンライン. 2014年3月7日閲覧。

外部リンク編集

関連項目編集