カルバラ第1号作戦
カルバラ第1号作戦(カルバラだいいちごうさくせん)は、イラン・イラク戦争中、ヴァル・ファジュル作戦に変わる新しい攻勢作戦のことである。由来はシーア派の聖地であるカルバラーであり、イラクの反宗教的なバアス党政権を打倒し、聖地の奪回を目的とした。
カルバラ第1号作戦 | |
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戦争:イラン・イラク戦争 | |
年月日:1986年6月30日〜7月4日 | |
場所:イラン・イーラーム州 | |
結果:イランの勝利 | |
交戦勢力 | |
イラク | イラン |
指導者・指揮官 | |
不明 | 不明 |
戦力 | |
少なくとも2個旅団 | 国軍 革命防衛隊 2個師団 約20,000 |
損害 | |
戦死4,100 捕虜1,010 戦車65輌捕獲 |
不明 |
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概要
編集5月におけるメヘラーンの戦いで同市を失陥したイラン軍は、奪回作戦を計画した。
攻撃
編集1986年6月30日深夜、イラン軍は2個師団をもって攻勢作戦を開始、翌7月1日1000時頃までにイラク軍2個旅団を撃破し、同市を奪回した。
7月3日、引き続いてイラク領内に侵攻し、7月4日1400時、国境の町バドラを占領しズルバーティーヤーを見下ろす高地4箇所も確保した。
これ以降、国境付近にてイラン軍よる小規模攻撃とイラク軍の防御という膠着状態が続くこととなる。
参考文献
編集- 鳥井順『イランイラク戦争』(第三書館)
- 松井茂『イラン-イラク戦争』(サンデーアート社)
- ケネス・ポラック『ザ・パージアン・パズル 上巻』(小学館)