カレントディレクトリ
カレントディレクトリ(英語: current directory)とは、実行中のソフトウェアなどがストレージ(外部記憶装置)のファイルシステム中で現在位置として指し示しているディレクトリのこと[1]。階層型ファイルシステムで使われる用語である。current directoryを日本語に翻訳して「現行ディレクトリ」とも。ワーキングディレクトリ(英: working directory)とも。Windowsでは「作業フォルダ」とも。
概要 編集
相対パスでファイルやディレクトリを指定する場合に基準位置となる[1]。
階層構造のファイルシステムのディレクトリやファイルは、パス(:en:path)という文字列で識別されている。
ファイルやディレクトリの指定方法は、総体パスと絶対パスという方法があるが、相対パスであった場合、そのパスはカレントディレクトリから始まる相対的なものと解釈される。
たとえばカレントディレクトリが /usr
の状態で、テキストエディタに引数として絶対パスでなく単なるファイル名、たとえば sample.txt
を与えると ファイル/usr/sample.txt
を作成する。
関連コマンド 編集
コマンドの細かい仕様はOSなどによって異なっている。分けて説明する。
UNIX 編集
(UNIXのシェルの場合。
- カレントディレクトリの変更
cd
引数で相対パスで変更したり絶対パスで変更することが可能。
- カレントディレクトリの絶対パス名を出力。
pwd
- cdは1980年代などではPOSIXで規定された
chdir
のほうが大元で、その略記法が「cd」という位置づけだったが、現在ではもっぱら「cd」が使われる状態になっている。
- cdは1980年代などではPOSIXで規定された
Linux 編集
- カレントディレクトリの変更
- カレントディレクトリのフルパス表示
pwd
WindowsとDOS 編集
- MS-DOS
- カレントディレクトリの変更
cd
あるいはchdir (引数でパスを与える)
- カレントディレクトリのフルパス表示
cd
あるいはchdir (引数なし)。ただしもともと画面にフルパスが表示される仕様になっているので、これを使う必要はない。
- Windows Terminal
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