カレン・ハチャノフ
カレン・アブガロヴィチ・ハチャノフ(Karen Abgarovich Khachanov, ロシア語: Карен Абгарович Хачанов, アルメニア語: Կարեն Աբգարի Խաչանով, 1996年5月21日 - )は、ロシア・モスクワ出身の男子プロテニス選手。自己最高ランキングはシングルス8位、ダブルス64位。ATPツアーでシングルスで4勝を挙げている。身長198cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。日本の一部メディアでは「カチャノフ」とも表記される。
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![]() カレン・ハチャノフ | ||||
基本情報 | ||||
フルネーム | Karén Abgarovich Khachanov | |||
国籍 |
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出身地 | 同・モスクワ | |||
居住地 |
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生年月日 | 1996年5月21日(24歳) | |||
身長 | 198cm | |||
体重 | 87kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2013年 | |||
ツアー通算 | 4勝 | |||
シングルス | 4勝 | |||
ダブルス | 0勝 | |||
生涯獲得賞金 | 8,920,658 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 3回戦(2019・20) | |||
全仏 | ベスト8(2019) | |||
全英 | 4回戦(2018) | |||
全米 | 3回戦(2018・20) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 2回戦(2017) | |||
全仏 | 2回戦(2017) | |||
全米 | 3回戦(2017) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 8位(2019年7月15日) | |||
ダブルス | 64位(2018年5月21日) | |||
2020年2月10日現在 |
来歴編集
~2015年編集
2013年のクレムリン・カップではアルベルト・ラモス=ビニョラスとヤンコ・ティプサレビッチを破り準々決勝に進出し、イボ・カロビッチに敗れた。10月にデビスカップロシア代表デビューを果たす。
2014年の南京ユースオリンピックではダブルスでアンドレイ・ルブレフと組んで銀メダルを獲得する。
- ユースオリンピック決勝進出結果
結果 | 年 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 2014年 | 南京ユース五輪 | ハード | アンドレイ・ルブレフ | オルランド・ルス マルセロ・ツォルマン |
5–7, 6–3, [3–10] |
2016年 ツアー初優勝編集
全米オープンでは予選を勝ち上がり、グランドスラム初出場を果たす。本戦では1回戦でトマス・ファッビアーノを破り、世界ランク7位の錦織圭との2回戦まで進出した。成都オープンでは第7シードのジョアン・ソウザ、アドリアン・マナリノ、第4シードのフェリシアーノ・ロペス、第6シードのビクトル・トロイツキを破り、決勝に進出。決勝でアルベルト・ラモス=ビニョラスを6–7(4), 7–6(3), 6-3で破り、ツアー初優勝を果たした。
2017年編集
全豪オープンでは2回戦に進出し、第23シードのジャック・ソックに敗れた。全仏オープンでは初めて4回戦に進出、第1シードのアンディ・マリーに3-6, 4-6, 4-6で敗れた。
2018年 マスターズ1000初優勝編集
2018年は2月のオープン13と10月のクレムリン・カップで優勝。マスターズ1000最終戦のパリ・マスターズでは3回戦で第8シードのジョン・イスナー、準々決勝で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ、準決勝で第6シードのドミニク・ティームとトップ10選手を撃破し初の決勝進出、決勝で第2シードのノバク・ジョコビッチに7-5, 6-4で勝利し、マスターズ1000初優勝を果たした[1]。
2019年 全仏ベスト8、トップ10入り編集
全豪オープンは3回戦でロベルト・バウティスタ・アグートに敗れた。BNPパリバ・オープンでジョン・イスナーを下してベスト8に入った。全仏オープンでは4回戦でフアン・マルティン・デル・ポトロに勝利してベスト8入りした。準々決勝でティエムに敗れたが、大会終了後の世界ランキングで9位になりトップ10入りを果たした。
主要大会決勝編集
マスターズ1000決勝編集
シングルス:1 (1タイトル)編集
結果 | 年 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 2018年 | パリ | ハード (室内) | ノバク・ジョコビッチ | 7–5, 6–4 |
ATPツアー決勝進出結果編集
シングルス: 4回 (4勝0敗)編集
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 2016年10月2日 | 成都 | ハード | アルベルト・ラモス=ビノラス | 6–7(4), 7–6(3), 6–3 |
優勝 | 2. | 2018年2月25日 | マルセイユ | ハード (室内) | リュカ・プイユ | 7–5, 3–6, 7–5 |
優勝 | 3. | 2018年10月21日 | モスクワ | ハード (室内) | アドリアン・マナリノ | 6–2, 6–2 |
優勝 | 4. | 2018年11月4日 | パリ | ハード (室内) | ノバク・ジョコビッチ | 7–5, 6–4 |
ダブルス: 1回 (0勝1敗)編集
結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2018年3月31日 | マイアミ | ハード | アンドレイ・ルブレフ | ボブ・ブライアン マイク・ブライアン |
6–4, 6–7(5), [4–10] |
成績編集
4大大会シングルス編集
- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | P | WG | Z# | PO | G | S | SF-B | NMS | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, P=開催延期
WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, SF-B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.
大会 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 通算成績 |
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全豪オープン | A | A | A | LQ | 2R | 2R | 3R | 3R | 6–4 |
全仏オープン | A | A | A | LQ | 4R | 4R | QF | 4R | 13–4 |
ウィンブルドン | A | A | LQ | LQ | 3R | 4R | 3R | NH | 7–3 |
全米オープン | A | A | LQ | 2R | 1R | 3R | 1R | 3R | 5–5 |
大会最高成績編集
大会 | 成績 | 年 |
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ATPファイナルズ | Alt | 2018 |
Next Genファイナル | RR | 2017 |
インディアンウェルズ | QF | 2019 |
マイアミ | 3R | 2018 |
モンテカルロ | 3R | 2018 |
マドリード | 2R | 2019 |
ローマ | 3R | 2019 |
カナダ | SF | 2018, 2019 |
シンシナティ | 3R | 2017-2019 |
上海 | 3R | 2019 |
パリ | W | 2018 |
オリンピック | 出場なし | |
デビスカップ | 1R | 2017 |
脚注編集
- ^ “ハチャノフが初のマスターズ・タイトル獲得、ジョコビッチは敗れるも世界1位へ [ロレックス・パリ・マスターズ]”. tennismagazine.jp. 2019年6月10日閲覧。