カーソン・ウェンツ

アメリカンフットボール選手

カーソン・ジェームズ・ウェンツCarson James Wentz1992年12月30日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ローリー出身のプロアメリカンフットボール選手。ポジションはクォーターバック (QB) 。現在NFLフィラデルフィア・イーグルスに所属している。

No image.svg カーソン・ウェンツ American football pictogram.svg
Carson Wentz
refer to caption
カーソン・ウェンツ(2017年)
フィラデルフィア・イーグルス #11
ポジション クォーターバック
生年月日 (1992-12-30) 1992年12月30日(27歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ノースカロライナ州の旗 ノースカロライナ州ローリー
身長 6' 5" =約195.6cm
体重 237 lb =約107.5kg
経歴
大学 ノースダコタ州立大学
NFLドラフト 2016年 - 1巡目全体2位
初出場年 2016年
初出場チーム フィラデルフィア・イーグルス
所属歴
2016- フィラデルフィア・イーグルス
受賞歴・記録

スーパーボウルチャンピオン(第52回スーパーボウル) プロボウル(2017) オールプロ 2ndチーム(2017)

FCS優勝(2011-2015)
NFL 通算成績
(2017年第17週終了時点)
通算TD-INT 49–21
通算パス獲得ヤード 7,078
パス成功率 61.5%
QBレイティング 88.8
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

経歴編集

ノースカロライナ州ローリーに生まれるも、3歳のときに家族とともにノースダコタ州に引っ越した[1]。ノースダコタ州の州都ビスマークにあるセンチュリー・ハイスクールではディフェンシブバック (DB) やクォーターバック (QB) としてプレーした。そのほかバスケットボールや野球もプレーしていた。

大学時代編集

大学時代はノースダコタ州立大学でプレーした。

初年度はレッドシャツで過ごし、3年次から先発QBに昇格し、FCSチャンピオンシップ制覇に大きく貢献した。

また、大学に入学した2011年からレッドシャツシニアとしてプレーした2015年までノースダコタ州立大学はFCS5連覇を達成しており、FCSではあるがウェンツは全ての年で優勝を経験した選手である。

プロ入り後編集

2016年4月28日NFLドラフトフィラデルフィア・イーグルスが1巡目(全体2番目)でウェンツを指名した。

ノースダコタ州立大学としては勿論、FCSの選手としても史上最高の指名順位である事が大きな話題となった。

2016年シーズン編集

大きな期待を背負って入団したウェンツだが、当初は2015年に先発を務めたサム・ブラッドフォードが引き続き先発を務める予定になっており、ウェンツ自身もプロデビュー戦となったプレシーズンのタンパベイ・バッカニアーズ戦で肋骨を骨折し、重傷ではなかったものの、無理をさせないため早々にプレシーズン全休が発表されるなど、期待のルーキーのプロキャリアは苦難の幕開けとなった。

だが、9月に入ってミネソタ・バイキングスのテディ・ブリッジウォーターがシーズン全休となる大怪我を負い、それを知ったイーグルスは先発QBを失ったバイキングスの弱みに付け込むようにブラッドフォードをバイキングスに放出。

ウェンツを手に入れるため失った1巡を取り戻すとともに、HCのダグ・ピーダーソンから開幕戦の先発QBはウェンツで行く事が発表された。

少ない時間で才能を感じさせるプレーは披露したものの、プレシーズンに僅か出場しただけで試合勘の欠如など、ファンからは期待半分不安半分だったが、開幕戦のクリーブランド・ブラウンズ戦では278ヤード2TDの大活躍で勝利に貢献。続くシカゴ・ベアーズピッツバーグ・スティーラーズ戦も勝利に導き開幕3連勝に導く大活躍を見せた。

BYEウィークによる休養を挟んだ第5週のデトロイト・ライオンズ戦で試合終盤にプロ初のインターセプトとともに初敗北を喫すると、その後は各チームのマークが厳しくなった事もあり調子を大きく落とす。全16試合に先発出場し、イーグルスのルーキーとして数々の記録を作ったものの、期待されたルーキーの初年度は7勝9敗と負け越しに終わった。

2017年シーズン編集

 
2017年シーズン第1週ワシントン・レッドスキンズ戦でパスを投げるウェンツ

2017年シーズンは2年目ながらチーム史上初めて設けられたキャプテンの一人に任命され、キャプテンマーク付きのユニフォームでプレーする事となった。

第1週のワシントン・レッドスキンズ戦で、ウェンツはパス39回中26回成功し、307ヤード、2タッチダウン、1インターセプトをマークした[2]。この試合でイーグルスは30対17でレッドスキンズを破った[3]。第2週のカンザスシティ・チーフス戦では46回のパスを投げて25回成功、333ヤード、2タッチダウン、1インターセプトをマークしたものの、イーグルスはチーフスに20対27でチーフスに敗れた[4]。第3週のニューヨーク・ジャイアンツ戦でウェンツはパス31回中21回成功し、176ヤード、1タッチダウンをマークし、27対24での勝利に貢献した[5]。第4週のロサンゼルス・チャージャーズ戦ではパス31回中17回に成功、242ヤード、1タッチダウンをマークし、イーグルスは3勝目をあげた[6]。第5週のアリゾナ・カーディナルス戦ではパス30回中21回成功、304ヤード、4タッチダウン、1インターセプトと活躍し、チームも34対7でカーディナルスを圧倒した[7]。第6週のサーズデーナイトゲームではカロライナ・パンサーズと対戦し、ウェンツはパス30回中16回成功、222ヤード、3タッチダウンでチームの勝利に貢献した[8]。第7週でイーグルスは地区首位を争うワシントン・レッドスキンズと対戦した。この試合でウェンツはパス25回中17回成功、268ヤード、4タッチダウン、1インターセプトと好調で、チームも34対24で6勝目をあげた[9]。次戦のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦ではパス32回中18回に成功し、211ヤード、2タッチダウン、1インターセプトをマークした[10]。チームは33対10でフォーティナイナーズに勝利した[10]。第9週ではホームでデンバー・ブロンコスと対戦し、ウェンツはパス27回中15回成功、199ヤード、4タッチダウンをマークした[11]。この試合でイーグルスは51対23とブロンコスを圧倒した[11]。第10週のバイ・ウィークの後、第11週のダラス・カウボーイズとの同地区対決では、パス27回中14回に成功し、168ヤード、2タッチダウンをマークし、チームの勝利に貢献した[12]。ホームで迎えた第12週のシカゴ・ベアーズ戦では、36回のパスを投げて23回成功、227ヤード、3タッチダウンをマークし、チームは31対3で9連勝を遂げた[13]。第13週ではシアトル・シーホークスと対戦した。ウェンツはパス38回中24回を通して280ヤード、1タッチダウンをマークしたが、チームは10対24でシーホークスに敗れシーズン2敗目を喫した[14]

12月10日に行われた第14週のロサンゼルス・ラムズ戦で、ウェンツは第3クォーターに左膝前十字靭帯を断裂した。同月、左膝前十字靭帯の手術に成功した[15]

IR登録され残りのシーズンは全休となったが、レギュラーシーズンを13勝3敗で終えてNFCトップシードとなったイーグルスはウェンツの後を継いだニック・フォールズとリーグ最強のDLを看板とした強力ディフェンスの活躍でプレーオフを勝ち進み13年ぶりのスーパーボウル進出を決める。第52回スーパーボウルではニューイングランド・ペイトリオッツを41-33で破り、チーム史上初のスーパーボウル制覇を達成するとともに自身もチャンピオンリングを獲得した。

2018年シーズン編集

前十字靭帯断裂からの復帰を目指した2018年シーズンは最初の2試合を欠場し、第3週のインディアナポリス・コルツ戦から復帰した。前年度王者として連覇を期待されたシーズンだったが、チームはウェンツ先発時は5勝6敗と不安定な戦いを続け、ウェンツも第14週のダラス・カウボーイズ戦を最後に腰の骨折で離脱する。再度フォールズに先発QBを託したチームは残り3試合を3連勝で乗り切り9勝7敗でプレーオフに進むが、ディビジョナルプレーオフで敗れ連覇を逃すとともに、ウェンツ自身も2年連続サイドラインからチームを見守る悔しいシーズンとなった。

2019年シーズン編集

スーパーボウルMVPのフォールズが移籍し、エースQBとしてプレーオフに導く事が義務付けられた2019年シーズンだったが、WRを中心にケガ人が続出してまともなパスオフェンスが出来ず、前年に続き苦戦する事となった。第11週から第14週まで3連敗を喫し、イーグルスも5勝7敗と追い詰められるがそこから奮起し、ウェンツも残り4試合を1195ヤード、7TD、0INTという驚異的なパフォーマンスで4連勝を飾り、崖っぷちだったチームを地区優勝に導くとともに、自身初のプレーオフ出場を決めた。

2016年以来の全16試合出場となったウェンツだが、最終的に稼いだ4039ヤードはチーム史上初の4000ヤードとなった。また、500ヤード稼いだWRがいない(最大でアルション・ジェフリーの490ヤードである)中での4000ヤード達成はNFL史上初の快挙となった。

2つ目のチャンピオンリングを目指して迎えた自身初のプレーオフは、1Qでジャデベオン・クラウニーのヒットを受けた際に脳震盪を発症。後半開始前にウェンツが戻らないと発表されたイーグルスはジョシュ・マカウンがウェンツの穴を埋めるべく奮闘するも17-9で敗れ、ウェンツ初のプレーオフは僅か8プレーに終わる悔しいポストシーズンデビュー戦となった。

詳細情報編集

年度別成績編集

レギュラーシーズン編集

年度 チーム

試合 パス ラン 記録
出場 先発 成功
回数
試投
回数
成功
確率
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD インター
セプト
レイテ
ィング
試行
回数
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD 先発出場
試合勝敗
2016 PHI 11 16 16 379 607 62.4 3,782 6.2 16 14 79.3 46 150 3.3 2 7-9
2017 13 13 265 440 60.2 3,296 7.5 33 7 101.9 64 299 4.7 0 11-2
2018 11 11 279 401 69.6 3,074 7.7 21 7 102.2 34 93 2.7 0 5-6
2019 16 16 388 607 63.9 4039 6.7 27 7 93.1 62 243 3.9 1 9-7
NFL:3年 56 56 1,311 2,055 63.7 1,4191 6.9 97 35 92.7 206 785 3.7 3 32-24
  • 2019年度シーズン終了時
  • 太字は自身最高記録

ポストシーズン編集

年度 チーム 試合 パス ラン 記録
出場 先発 成功

回数

試投

回数

成功

確率

獲得

ヤード

平均

獲得 ヤード

TD インターセプト レイティング 試行

回数

獲得

ヤード

平均

獲得 ヤード

TD 先発出場

試合勝敗

2019 PHI 1 1 1 4 25.0% 3 0.8 0 0 39.6 0 0 0 0 0-1
1 1 1 4 25.0% 3 0.8 0 0 39.6 0 0 0.0 0 0-1
  • 2019年度シーズン終了時
  • 太字は自身最高記録

脚注編集

[ヘルプ]
  1. ^ Carson Wentz has NFL teams on the hunt in draft”. USA Today (2016年4月13日). 2016年6月7日閲覧。
  2. ^ “【2017年第1週】本拠地にイーグルスを迎えたレッドスキンズ”. NFL JAPAN. (2017年9月11日). https://nfljapan.com/streaming/22404 2017年12月15日閲覧。 
  3. ^ Carson Wentz, Eagles fend off Redskins in season opener”. NFL. 2017年12月15日閲覧。
  4. ^ “【2017年第2週】初戦で王者を破ったチーフスがイーグルスと対戦”. NFL JAPAN. (2017年9月18日). https://nfljapan.com/streaming/22696 2017年12月15日閲覧。 
  5. ^ “【2017年第3週】ジャイアンツの連敗脱出なるか、イーグルスは2勝目を狙う”. NFL JAPAN. (2017年9月25日). https://nfljapan.com/streaming/22967 2017年12月15日閲覧。 
  6. ^ “【2017年第4週】2勝1敗のイーグルスと今季勝ち星なしのチャージャーズが激突”. NFL JAPAN. (2017年10月2日). https://nfljapan.com/streaming/23310 2017年12月15日閲覧。 
  7. ^ “【2017年第5週】2勝2敗のカーディナルスが3勝1敗のイーグルスに挑む”. NFL JAPAN. (2017年10月9日). https://nfljapan.com/streaming/23474 2017年12月15日閲覧。 
  8. ^ “【2017年第6週】サーズデーナイトで5勝目を狙うパンサーズとイーグルスが対戦”. NFL JAPAN. (2017年10月13日). https://nfljapan.com/streaming/23708 2017年12月15日閲覧。 
  9. ^ “【2017年第7週】NFC東地区の首位イーグルスと2位レッドスキンズが激突”. NFL JAPAN. (2017年10月24日). https://nfljapan.com/streaming/24172 2017年12月15日閲覧。 
  10. ^ a b “【2017年第8週】好調イーグルスが今季未勝利の49ersを迎え撃つ”. NFL JAPAN. (2017年10月30日). https://nfljapan.com/streaming/24415 2017年12月15日閲覧。 
  11. ^ a b “【2017年第9週】ブロンコスを迎え撃つイーグルス、好調キープなるか”. NFL JAPAN. (2017年11月6日). https://nfljapan.com/streaming/24698 2017年12月15日閲覧。 
  12. ^ “【2017年第11週】NFC東地区上位対決、7連勝中のイーグルスにカウボーイズが挑む”. NFL JAPAN. (2017年11月20日). https://nfljapan.com/streaming/25291 2017年12月15日閲覧。 
  13. ^ “【2017年第12週】今季ホーム無敗のイーグルスにベアーズが挑む”. NFL JAPAN. (2017年11月27日). https://nfljapan.com/streaming/25467 2017年12月15日閲覧。 
  14. ^ “【2017年第13週】9連勝中のイーグルスに挑んだシーホークス”. NFL JAPAN. (2017年12月4日). https://nfljapan.com/streaming/25915 2017年12月15日閲覧。 
  15. ^ “イーグルスQBウェンツがACLの手術に成功”. NFL JAPAN. (2017年12月14日). https://nfljapan.com/headlines/26307 2017年12月15日閲覧。 

関連項目編集

外部リンク編集