カード (食品)
乳からホエーを分離して得る固形物
カード(凝乳、フランス語: caillé、英語: curd、ドイツ語: der Quark、オーストリア語: der Topfen)は、牛乳や山羊、水牛などの乳に、酸やキモシンなどの酵素を作用させてできる凝固物のこと[1]。チーズの原料。 カードからホエイ(乳清)の一部を除去したもの、これを熟成させたものがナチュラルチーズである。特に熟成しないものはフレッシュチーズに分類される。モッツアレラ、カッテージチーズ、マスカルポーネ、南アジアのチェナー、ドイツのクワルクなどがある。一部地域では擬乳の断片をチーズカードといってそのままおやつとして食べる。熟成チーズの中にはリンバーガーのように悪臭を放つことで有名なものもある。
乳からカードを除いた液はホエー(乳清)といい、タンパク質、乳糖、ビタミン、ミネラルなどが含まれる。
中央ヨーロッパと東ヨーロッパでは軽食への詰め物として使われる。
インドやスリランカなど南アジアの旧英国植民地では、むしろヨーグルトの意味で用いられることが多い(南アジアのカードについては、ダヒを参照)。
乳以外のタンパク質を凝固させた食品、例えば豆腐も、(ソイ)ビーンカード(soy bean curd、大豆のカード)と呼ばれることがある。
カードを使った食品編集
脚注編集
- ^ 瀬口正晴、八田一 『食品学各論: 食べ物と健康』Kagaku-Dojin Publishing、2003年、65頁。ISBN 978-4-7598-0473-7 。