カーペンターズ (アルバム)

カーペンターズのアルバム

カーペンターズ(原題:"Carpenters")は1971年5月13日カーペンターズが発表したアルバム(LP盤)。

カーペンターズ
カーペンターズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1971年
ジャンル ロック
時間
レーベル A&M
プロデュース ジャック・ドーアティー
専門評論家によるレビュー
カーペンターズ アルバム 年表
遙かなる影
1969年
カーペンターズ
(1971年)
ア・ソング・フォー・ユー
1972年
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概要 編集

セルフ・タイトルのアルバムであるため、やはりセルフ・タイトルであるビートルズの通称『ホワイト・アルバム』になぞらえて、日焼けした肌のような黄褐色が全面に染められたジャケットから「タン・アルバム(The Tan Album)」と通称されている。日本発売当時のアルバムの邦題は『ふたりの誓い〜カーペンターズ第三集』で[1]、その後『スーパースター』への改名を経て、2000年に原題と同じくセルフ・タイトルとなった。

先行シングルの「ふたりの誓い」「雨の日と月曜日は」、シングル・カットされて大ヒットした「スーパースター」、バート・バカラックが作曲したヒット曲をカヴァーした「バカラック・メドレー」などを収録。「スーパースター」は元々、デラニー&ボニーが「グルーピー」というタイトルで発表した曲。その後、レオン・ラッセルが仕掛け人となり、ジョー・コッカーを中心としたツアー「マッド・ドッグス&イングリッシュメン」で、バック・コーラスを務めた女性シンガー、リタ・クーリッジをフィーチャーした曲として発表された際に「スーパースター」と改名された。同ヴァージョンは、ジョー・コッカー名義のライヴ盤『マッド・ドッグス&イングリッシュメン』に収録。カーペンターズは、ベット・ミドラーによるカヴァーを聴いて、自分達も取り上げることにした。歌詞のテーマは、ロック・スターに憧れるグルーピーで、カレン・カーペンターが抵抗感を抱いたため、歌詞の一部をソフトな内容に変えて歌われた。

「サタデイ」と「ドリシラ・ペニー」の2曲でリチャード・カーペンターがリードボーカルを務めている。

評価 編集

4週間に渡って全米2位を獲得した。本アルバムでグラミー賞最優秀ボーカル・グループ賞を受賞した[2]

収録曲 編集

Side 1
  1. 雨の日と月曜日は(原題:Rainydays and Mondays
    作:ロジャー・ニコルズポール・ウィリアムズ
  2. サタデイ(原題:Saturday
    作詞:ジョン・ベティス、作曲:リチャード・カーペンター
  3. あなたの影になりたい(原題:Let Me Be the One
    作:ロジャー・ニコルズ、ポール・ウィリアムズ
  4. 愛は涙のために(原題:(A Place to) Hideaway
    作詞・作曲:ランディー・スパークス
  5. ふたりの誓い(原題:For All We Know
    作:フレック・カーリンロブウィルソンアーサー・ジェームズ
Side 2
  1. スーパースター(原題:Superstar
    作:レオン・ラッセルボニー・ブラムレット
  2. ドリシラ・ペニー(原題:Druscilla Penny
    作詞:ジョン・ベティス、作曲:リチャード・カーペンター
  3. ワン・ラヴ(原題:One Love
    作詞:ジョン・ベティス、作曲:リチャード・カーペンター
  4. バカラック・メドレー
    1. 去りし時を知って(原題:Knowing When to Leave
    2. 涙でさようなら(原題:Make It Easy on Yourself
    3. 愛の思い出(原題:(There's) Always Something There to Remind me
    4. 恋よ さようなら(原題:I'll Never Fall in Love Again
    5. ウォーク・オン・バイ(原題:Walk On By
    6. サン・ホセへの道英語版(原題:Do You Know The Way to San Jose
  5. サムタイムス(原題:Sometimes
    作:フェリス・マンシーニ、ヘンリー・マンシーニ

脚注 編集

  1. ^ 『文藝別冊[総特集]カーペンターズ』(河出書房新社、2003年、ISBN 4-309-97652-2)p.112
  2. ^ Carpenters - Carpenters : Awards : AllMusic

関連項目 編集