カールハインツ・ゼンガス

カールハインツ・ゼンガス: Karlheinz Senghas1928年4月7日 - 2004年2月4日)は、ドイツ植物学者である。ハイデルベルク植物園の科学部長を務めた。ラン科の研究で知られる。

略歴 編集

シュトゥットガルトに生まれた。1939年に軍人であった父親が駐留するマンハイムに移った。17歳であった1945年に国防軍に召集されるが、同じ頃、自宅は空襲で破壊され、妹が死亡し母親は重傷を負った。連合軍の捕虜となり、1945年秋に釈放された。1949年からハイデルベルク大学に入学し、ヴェルナー・ラウィ(Werner Rauhのもとで研究し、博士号を得た。1960年にハイデルベルク植物研究所に雇われ、後に学芸員、科学部長を務めた。

1970年の著書、"Die Orchideen"は、題名は網羅的にラン科の植物を記述したルドルフ・シュレクターの著書の3訂版であるが、実際は新しく編集されたものである。分冊で4000ページあまりの著作は、フリードリヒ・グスタフ・ブリーガーとマーティシュ(Richard Maatsch)とともに執筆し、ラン科植物のスタンダードワークとなった。

ラン科の属名、Senghasia Szlach(Kefersteinia属のシノニム)やラン科の種、Coryanthes senghasiana献名された。

著作 編集

  • Schlechter, Rudolf: Die Orchideen. Handbuch für Orchideenliebhaber, Züchter und Botaniker; Beschreibung, Kultur und Züchtung. 3. Auflage, Verlag Paul Parey.
  • Orchideen. Pflanzen der Extreme, Gegensätze und Superlative. 1993, Verlag Paul Parey.

参考文献 編集

  • Ingrid Senger, German Senger: Zur Erinnerung Dr. Karlheinz Senghas. In: Journal für den Orchideenfreund, Jg. 11, Heft 2, 2004, S. 111–116.
  • Carlos O. Morales: Memoria de uno de los grandes de la Orquideología mundial: Karlheinz Senghas (1928-2004). In: Lankesteriana, Bd. 5, Nr. 1, 2005, S. 1–2.