カーロス・コンディット
カーロス・コンディット(Carlos Condit、1984年4月26日 - )は、アメリカ合衆国の男性総合格闘家。ニューメキシコ州アルバカーキ出身。ジャクソンズMMA所属。元UFC世界ウェルター級暫定王者。元WEC世界ウェルター級王者。カルロス・コンディットとも表記される。
基本情報 | |
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本名 |
カルロス・ジョセフ・コンディット (Carlos Joseph Condit) |
通称 |
ザ・ナチュラルボーン・キラー (The Natural Born Killer) ジ・アルバカーキ・バンディット (The Albuquerque Bandit) |
国籍 | アメリカ合衆国 |
生年月日 | 1984年4月26日(40歳) |
出身地 |
アメリカ合衆国 ニューメキシコ州アルバカーキ |
所属 |
ファイターズ・イン・トレーニング →ジャクソンズMMA |
身長 | 185cm |
体重 | 77kg |
リーチ | 192cm |
階級 | ウェルター級 |
バックボーン |
キックボクシング ブラジリアン柔術 (茶帯) |
テーマ曲 |
The Ghost of Tom Joad (レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン) |
総合格闘技戦績 | |
総試合数 | 46 |
勝ち | 32 |
KO勝ち | 15 |
一本勝ち | 13 |
判定勝ち | 4 |
敗け | 14 |
来歴
編集父親が民主党大統領候補ビル・リチャードソンの首席補佐官を務めたことのある厳格な家庭に生まれる。9歳からレスリングを始め、15歳の頃からグレッグ・ジャクソンの下で格闘技のトレーニングを始めた。
2002年9月6日、総合格闘技デビュー戦をリアネイキドチョークで一本勝ち。
2003年9月23日、シュートボクシングでアンディ・サワーと対戦し、5ラウンドに右ローキックでKO負け。
2005年10月2日、パンクラスで北岡悟と対戦し、ヒールホールドで一本負け。
2006年4月21日、Rumble on the Rock 9で行なわれたウェルター級(-79kg)トーナメント準決勝でフランク・トリッグに腕ひしぎ三角固めで一本勝ち。決勝ではジェイク・シールズに判定負け。
パンクラスで2006年7月28日に大石幸史、2006年9月16日に和田拓也から勝利を収める。
2007年3月24日、WEC世界ウェルター級王座決定戦でジョン・アレッシオと対戦し、チョークスリーパーで一本勝ちを収め王座獲得に成功した。
2008年8月3日、WEC 35で三浦広光相手に3度目の王座防衛を果たした。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2009年3月1日にはWEC 39でのタイトルマッチでブロック・ラーソンと再戦予定であったがラーソンの怪我でキャンセルとなり、その後WECウェルター級のUFCへの移管に伴ってUFCに移籍した。
UFC
編集2009年4月1日、UFC初参戦となったUFC Fight Night: Condit vs. Kampmannでマルティン・カンプマンと対戦し、1-2の判定負けを喫した[1]。同年9月16日、UFC Fight Night: Diaz vs. Guillardでジェイク・エレンバーガーと対戦し、2-1の判定勝ち[2]。
2010年6月12日、UFC 115でローリー・マクドナルドと対戦し、試合全体を通して劣勢となっていたが、試合時間残り7秒にパウンドで逆転のTKO勝ち[3]。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2010年10月16日、イングランドで開催されたUFC 120でダン・ハーディーと対戦し、左フックで1RKO勝ち[4]。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2011年7月2日、UFC 132でキム・ドンヒョンと対戦し、跳び膝蹴りでダウンを奪いパウンドで1RTKO勝ち。2試合連続のノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2012年2月4日、UFC 143で行われたUFC世界ウェルター級暫定王座決定戦でニック・ディアスと対戦。常に距離を取り、的確に蹴りを浴びせ続けて、3-0の5R判定勝ちを収め王座獲得に成功した。試合後、コンディットの消極的な試合運びに、会場からはブーイングが沸き起こった。
2012年11月17日、UFC 154のUFC世界ウェルター級王座統一戦で正規王者ジョルジュ・サンピエールと対戦。3Rに左ハイキックでダウンを奪うも、終始テイクダウンからのパウンドで削られ、0-3の5R判定負けを喫し王座統一に失敗。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2013年3月16日、UFC 158でウェルター級ランキング1位のジョニー・ヘンドリックスと対戦。キレのある打撃をヒットさせる場面があったものの、数度テイクダウンを奪われるなど接戦となり、0-3の判定負け。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2013年8月28日、UFC Fight Night: Condit vs. Kampmann 2でウェルター級ランキング6位のマルティン・カンプマンと再戦し、4Rに首相撲からの膝蹴りでTKO勝ち。4年越しのリベンジを果たすと共に、3試合連続となるファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2014年3月15日、UFC 171でウェルター級ランキング11位のタイロン・ウッドリーと対戦し、2Rに右膝を負傷してTKO負け。後日、右膝の前十字靭帯と半月板を負傷した事が発表され手術を受けた。
2015年5月30日、1年2ヶ月ぶりの復帰戦となったUFC Fight Night: Condit vs. Alvesでウェルター級ランキング12位のチアゴ・アウベスと対戦。肘打ちでアウベスの鼻を骨折させて2R終了時にドクターストップでTKO勝ち[5]。
2016年1月2日、UFC 195のUFC世界ウェルター級タイトルマッチで王者ロビー・ローラーに挑戦。手数で差を付け、ダウンを奪うなど優勢に試合を進めたものの、5Rにローラーの猛反撃を受け、1-2(48-47、47-48、47-48)の5R判定負けを喫し王座獲得に失敗。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。海外MMAメディアサイトの採点では20人中15人の記者がコンディットの勝利を支持した[6]。
2016年8月27日、UFC on FOX 21でウェルター級ランキング3位のデミアン・マイアと対戦し、試合開始早々にテイクダウンを奪われ、リアネイキドチョークで1R一本負け。
2017年12月30日、1年4ヶ月の復帰戦となったUFC 219でウェルター級ランキング12位のニール・マグニーと対戦し、0-3の判定負け。
2018年12月29日、UFC 232でマイケル・キエーザと対戦し、キムラロックで2R一本負け。5連敗となった。
2020年10月4日、約1年10ヶ月ぶりの復帰戦となったUFC on ESPN: Holm vs. Aldanaでコート・マッギーと対戦し、3-0の判定勝ち。連敗を5でストップし、約5年4ヶ月ぶりの白星となった。
2021年1月16日、UFC on ABC: Holloway vs. Kattarでマット・ブラウンと対戦し、3-0の判定勝ち。
2021年9月16日、総合格闘技からの引退を発表[7]。
人物・エピソード
編集戦績
編集総合格闘技
編集総合格闘技 戦績 | ||||||
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46 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
32 勝 | 15 | 13 | 4 | 0 | 0 | 0 |
14 敗 | 1 | 6 | 7 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | マックス・グリフィン | 5分3R終了 判定0-3 | UFC 264: Poirier vs. McGregor 3 | 2021年7月10日 |
○ | マット・ブラウン | 5分3R終了 判定3-0 | UFC on ABC 1: Holloway vs. Kattar | 2021年1月16日 |
○ | コート・マッギー | 5分3R終了 判定3-0 | UFC on ESPN 16: Holm vs. Aldana | 2020年10月4日 |
× | マイケル・キエーザ | 2R 0:56 キムラロック | UFC 232: Jones vs. Gustafsson 2 | 2018年12月29日 |
× | アレックス・オリベイラ | 2R 3:17 ギロチンチョーク | UFC on FOX 29: Poirier vs. Gaethje | 2018年4月14日 |
× | ニール・マグニー | 5分3R終了 判定0-3 | UFC 219: Cyborg vs. Holm | 2017年12月30日 |
× | デミアン・マイア | 1R 1:52 リアネイキドチョーク | UFC on FOX 21: Maia vs. Condit | 2016年8月27日 |
× | ロビー・ローラー | 5分5R終了 判定1-2 | UFC 195: Lawler vs. Condit 【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】 |
2016年1月2日 |
○ | チアゴ・アウベス | 2R終了時 TKO(ドクターストップ) | UFC Fight Night: Condit vs. Alves | 2015年5月30日 |
× | タイロン・ウッドリー | 2R 2:00 TKO(右膝の負傷) | UFC 171: Hendricks vs. Lawler | 2014年3月15日 |
○ | マルティン・カンプマン | 4R 0:54 TKO(膝蹴り) | UFC Fight Night: Condit vs. Kampmann 2 | 2013年8月28日 |
× | ジョニー・ヘンドリックス | 5分3R終了 判定0-3 | UFC 158: St-Pierre vs. Diaz | 2013年3月16日 |
× | ジョルジュ・サンピエール | 5分5R終了 判定0-3 | UFC 154: St-Pierre vs. Condit 【UFC世界ウェルター級王座統一戦】 |
2012年11月17日 |
○ | ニック・ディアス | 5分5R終了 判定3-0 | UFC 143: Diaz vs. Condit 【UFC世界ウェルター級暫定王座決定戦】 |
2012年2月4日 |
○ | キム・ドンヒョン | 1R 2:58 TKO(跳び膝蹴り→パウンド) | UFC 132: Cruz vs. Faber | 2011年7月2日 |
○ | ダン・ハーディー | 1R 4:27 KO(左フック) | UFC 120: Bisping vs. Akiyama | 2010年10月16日 |
○ | ローリー・マクドナルド | 3R 4:53 TKO(パウンド) | UFC 115: Liddell vs. Franklin | 2010年6月12日 |
○ | ジェイク・エレンバーガー | 5分3R終了 判定2-1 | UFC Fight Night: Diaz vs. Guillard | 2009年9月16日 |
× | マルティン・カンプマン | 5分3R終了 判定1-2 | UFC Fight Night: Condit vs. Kampmann | 2009年4月1日 |
○ | 三浦広光 | 4R 4:43 TKO(膝蹴り→パウンド) | WEC 35: Condit vs. Miura 【WEC世界ウェルター級タイトルマッチ】 |
2008年8月3日 |
○ | カーロ・プラター | 1R 3:48 フロントチョーク | WEC 32: Condit vs. Prater 【WEC世界ウェルター級タイトルマッチ】 |
2008年2月13日 |
○ | ブロック・ラーソン | 1R 2:21 TKO(パウンド) | WEC 29: Condit vs. Larson 【WEC世界ウェルター級タイトルマッチ】 |
2007年8月5日 |
○ | ジョン・アレッシオ | 2R 4:59 チョークスリーパー | WEC 26: Condit vs. Alessio 【WEC世界ウェルター級王座決定戦】 |
2007年3月24日 |
○ | カイル・ジェンセン | 1R 2:10 チョークスリーパー | WEC 25: McCullough vs. Cope | 2007年1月20日 |
○ | 田中達憲 | 1R 2:13 KO(踏みつけ) | PANCRASE 2006 BLOW TOUR | 2006年10月25日 |
○ | 和田拓也 | 3R 4:22 チキンウィングアームロック | PANCRASE 2006 BLOW TOUR | 2006年9月16日 |
○ | 大石幸史 | 3R 1:01 TKO(負傷) | PANCRASE 2006 BLOW TOUR | 2006年7月28日 |
× | パット・ヒーリー | 3R 2:52 チョークスリーパー | Extreme Wars 3 | 2006年6月3日 |
× | ジェイク・シールズ | 5分3R終了 判定0-3 | Rumble on the Rock 9 【ウェルター級トーナメント 決勝】 |
2006年4月21日 |
○ | フランク・トリッグ | 1R 1:22 腕ひしぎ三角固め | Rumble on the Rock 9 【ウェルター級トーナメント 準決勝】 |
2006年4月21日 |
○ | ヘナート・ヴェリッシモ | 1R 0:17 TKO(膝蹴り) | Rumble on the Rock 8 【ウェルター級トーナメント 1回戦】 |
2006年1月20日 |
○ | ロス・エバネス | 1R 1:27 TKO(パンチ連打) | Rumble on the Rock: Just Scrap | 2005年11月5日 |
× | 北岡悟 | 1R 3:57 ヒールホールド | PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR | 2005年10月2日 |
○ | イジドロ・ゴンザレス | 1R 腕ひしぎ十字固め | Ring of Fire 19: Showdown | 2005年9月10日 |
○ | マサキ・タクヒー | 1R 4:35 KO(ハイキック) | Professional No Rules Fighting: Demolition | 2005年6月18日 |
○ | ランディ・ハワー | チョーク | Fightworld 3 | 2004年11月27日 |
○ | ウィル・ブラッドフォード | 1R 1:30 TKO(パンチ連打) | Independent Event | 2004年11月13日 |
× | カーロ・プラター | 1R 2:51 三角絞め | Fightworld 2 | 2004年9月11日 |
○ | ブランドン・メレンデス | 1R 0:50 三角絞め | Ring of Fire 12: Nemesis | 2004年5月22日 |
○ | ジャーヴィス・ブレナマン | 1R 0:34 チョークスリーパー | Independent Event | 2004年2月28日 |
○ | ブラッド・ガム | 1R 1:11 TKO(パンチ連打) | Ring of Fire 11: Bring it On | 2004年1月10日 |
○ | デビッド・リンドメイヤー | 1R 0:46 腕ひしぎ十字固め | KOTC 26: Gladiator Challenge | 2003年8月3日 |
○ | タイレル・マッケルロイ | 1R 2:49 チョーク | Triple Threat: Fight Night 1 | 2003年4月6日 |
○ | アンソニー・サモラ | 1R 0:29 TKO(パンチ連打) | Fresquez Productions | 2003年3月15日 |
○ | トミー・グージュ | 1R 0:45 腕ひしぎ十字固め | Reality Fighting Championships 1 | 2003年1月25日 |
○ | ニック・ロスコラ | 1R 0:52 チョークスリーパー | Aztec Challenge 1 | 2002年9月6日 |
キックボクシング
編集勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | アンディ・サワー | 5R 2:43 KO(右ローキック) | SHOOT BOXING "S" of the World Vol.5 | 2003年9月23日 |
獲得タイトル
編集表彰
編集脚注
編集- ^ 【UFN18】カンプマン、WEC王者コンディットに僅差の勝利 MMAPLANET 2009年4月2日
- ^ 【UFN19】コンディット、驚異のスタミナで白熱の接戦を制す MMAPLANET 2009年9月17日
- ^ 【UFC115】残り時間7秒、コンディットが大逆転勝利掴む MMAPLANET 2010年6月13日
- ^ 【UFC120】右スト+左フック、相打ちはコンディットに凱歌 MMAPLANET 2010年10月17日
- ^ SUN. UPDATE: Elimination Chamber preview, Destination America, Lesnar sells out, Alves injury, Rollins talks curb stomp Wrestling Observer 2015年5月31日
- ^ Robbie Lawler defeats Carlos Condit MMA Decisions 2016年1月2日
- ^ Former UFC interim champion Carlos Condit retires from mixed martial arts MMA Fighting 2021年9月16日
- ^ ABQ UFC fighter perked up about new business venture Albuquerque Business First 2017年8月17日
関連項目
編集外部リンク
編集空位 前タイトル保持者 マイク・パイル |
第5代WEC世界ウェルター級王者 2006年3月17日 - 2009年2月3日 |
次王者 王座廃止 |
暫定王座決定戦 対戦者 ニック・ディアス |
UFC世界ウェルター級暫定王者 2012年2月4日 - 2012年11月17日 |
次暫定王者 王座統一戦により消滅 |