ガリツィン三連祭壇画

ガリツィン三連祭壇画』(ガリツィンさんれんさいだんが、伊:Trittico Galitzin)は、イタリアルネサンス期の巨匠、ペルジーノが1485年頃に制作した絵画である。現在、ワシントンナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

『ガリツィン三連祭壇画』
イタリア語: Trittico Galitzin
英語: Galitzin Triptych
Pietro perugino, trittico galitzin, 1482-85.JPG
作者ペルジーノ
製作年1485年ごろ
寸法101 cm × 116 cm (40 in × 46 in)
所蔵ナショナル・ギャラリー (ワシントン)
中央パネル

作品はおそらく、カーリ司教であるバルトロメオ・バルトリによって依頼されたのであろう。サン・ジミニャーノドミニコ会修道院教会の礼拝堂に由来し、1796-97年に教会が閉鎖されたとき、作品はフランス軍によって没収された。その後、「ブッツィ」という人物に売却され、ラファエロの作品としてロシア帝国ローマ大使、アレクサンドル・ミハイロヴィッチ・ガリツィン王子に売却された。彼の甥のミハイロヴィッチ・ガリツィンは作品をモスクワに移し、1865年にガリツィン西洋美術館に展示された。 1886年には、ガリツィン・コレクションの他の作品と一緒に、エルミタージュ美術館に再び売却されたが、1931年4月、スターリンが米国国務長官のアンドリュー・メロンに譲渡した作品のうちの1点であった。 1937年、メロン・コレクションは新しいワシントン・ナショナル・ギャラリーの中核を形成することになった。

すでに触れたように作品はラファエロに帰属されたこともあったが、1497年に亡くなったバルトロメオ・バルトリにより上記の教会に寄進されたことがわかっており、ラファエロは当時まだ14歳であったので、この帰属はありえない。現在では、一致してペルジーノの作品として認められている[1]

中央のパネルは、使徒ヨハネ聖母マリアがいる『キリストの磔刑』を表している。一方の側面パネルは、聖ヒエロニムスとライオンを表し、もう一方の側面パネルは、ヨハネと同じ瞑想的なポーズのマグダラのマリアを表している。

ペルジーノの作品は、芸術作品には稀といえるくらいの静謐な敬虔さを生んでいるので、ヴァザーリがペルジーノには信仰心がなく、魂の不滅を信じていなかったと言っているのは驚きである[1]

参考文献(イタリア語)編集

  • Vittoria Garibaldi, Perugino, in Pittori del Rinascimento, Scala, Florence, 2004  ISBN 888117099X
  • Pierluigi De Vecchi, Elda Cerchiari, I tempi dell'arte, volume 2, Bompiani, Milan, 1999  ISBN 88-451-7212-0
  • Stefano Zuffi, Il Quattrocento, Electa, Milan, 2004  ISBN 8837023154

脚注編集

  1. ^ a b National Gallery of Art Washington, John Walker, 1995, pp.92 ISBN 0-8109-8148-3 2021年9月7日閲覧