ガリ (オニ地区)

ジョージアのラチャ=レチフミおよびクヴェモ・スヴァネティ州オニ地区にある村

ガリグルジア語: ღარიグルジア語ラテン翻字: Ghari)は、ジョージアラチャ=レチフミおよびクヴェモ・スヴァネティ州オニ地区にある村落[2]ガリ・テミの中心地。ガルラ川グルジア語版の右岸、リオニ川との合流地点の付近にある。海抜は940メートル。オニグルジア語版の北東3キロメートルに位置する。

ガリ

ღარი
ジョージア (国)の旗 ジョージア
ラチャ=レチフミおよびクヴェモ・スヴァネティ州
地区 オニ地区
テミ (თემი) ガリ・テミ
標高
940 m
人口
(2014)[1]
 • 合計 349人
等時帯 UTC+4 (GET)
市外局番 473
地図北緯42度36分01秒 東経43度27分44秒 / 北緯42.6003度 東経43.4622度 / 42.6003; 43.4622

歴史 編集

ガリはラチャ地方で最も古い場所の一つであり、紀元前2千年紀の終わり頃に作られたコルキス=コバン式の平たい青銅製の斧が発見されている[3]紀元前5世紀から紀元前4世紀よりも以前と考えられる興味深い銀製品も発見されており、おそらく化粧品の目的で何世紀にもわたって使われてきたと考えられている。ガリは古い土地であり、過去の文化の名残が残されている可能性がある。

古代、村は主にガルラ川グルジア語版の右岸の集落と、その北側にある斜面に沿って耕作が行われ、そこから人々は徐々に川の氾濫原に定住していった。

聖堂 編集

村の近くの丘の上には古代の聖堂の遺跡が建っており、村内からも視認することができる。

村の郊外の山の麓には封建時代後期の聖母聖堂がある。この聖堂について1827年にI・チチナゼ (ი ჭიჭინაძე) は、

聖母教会は質の低い石と石灰岩で建てられた。エリズバル・ジャパリゼ (ელიზბარ ჯაფარიძე) 自らが再建した。

と記している[3]。この聖堂はジャパリゼ家の所有物であった。今日では、聖堂の基礎部分は土で覆われている。

また村には大天使聖堂もあったが、おそらく18世紀に取り壊され、その後1849年に木造聖堂がその場所に新たに建てられた。ダヴィト府主教の説明によると、「木造の大天使聖堂は古く、非常にみすぼらしい」と述べている。2000年末、村民の多大な努力により、大天使の美しい大聖堂が建てられた[3]

人口 編集

国勢調査による人口は、次の通り。

人口 男性 女性 出典
2002 477 222 225 [2]
2014   349 167 182 [1]

主な出身者 編集

ガリ・テミ 編集

 
ガリ・テミの構成集落とその位置。

ガリを中心として、ガリ・テミグルジア語: ღარის თემიグルジア語ラテン翻字: Gharis Temi)と呼ばれる共同体(テミ)を構成している。ガリ・テミを構成する集落は、次の2村である。

  1. ガリ
  2. ツメンダウリ

参考文献 編集

  1. ^ a b საქართველოს 2014 წლის მოსახლეობის საყოველთაო აღწერის ძირითადი შედეგები (PDF) (Report). საქართველოს სტატისტიკის ეროვნული სამსახური英語版. 15 January 2019. p. 223. 2020年11月30日閲覧
  2. ^ a b საქართველოს მოსახლეობის 2002 წლის პირველი ეროვნული საყოველთაო აღწერის ძირითადი შედეგები, ტომი II p.148
  3. ^ a b c ღარი – ონის მუნიციპალიტეტი”. ონის მუნიციპალიტეტი . 2021年2月7日閲覧。

外部リンク 編集