メインメニューを開く

ガンダムヴァサーゴ(Gundam Virsago)は、テレビアニメ機動新世紀ガンダムX』に登場する有人式人型ロボット兵器モビルスーツ」(MS)の内の一機。

本項では改修機であるガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク、バリエーション機についても併せて記述する。

機体解説編集

諸元
ガンダムヴァサーゴ
Gundam Virsago
型式番号 NRX-0013
分類 高出力型MS
所属 新地球連邦軍
生産形態 ワンオフ機
頭頂高 17.8m
重量 8.1t
装甲材質 不明
武装 メガソニック砲
ビームサーベル
ストライククロー×2
クロービーム砲×2
ストライクシューター×2
搭乗者 シャギア・フロスト

新連邦(連邦政府再建委員会)が極秘裏に開発した機体[1]。同組織内では「ゴーストガンダム」の俗称でも呼ばれる[2]。ニュータイプ対応装備としてフラッシュシステムを組み込んでおり、ジェネレーターの出力が極めて高い特性を有する[1]。背部には冷却用のラジエータープレートを装備している[3]また、このユニットは高性能のフレキシブル・バインダーとしても機能し、機体の運動性を高めるとともに展開時には揚力を発生。スラスターの出力も強力であり、機体自体の運動性と相まって、優れた高機動戦闘能力を発揮する[要出典]。本機は並のMSを遥かに上回る圧倒的な性能を持っており、戦後15年を経て既に人類のMS開発技術が戦前のテクノロジーまで回復したことを窺がわせるものである[3]。アニメーション『機動新世紀ガンダムX』作中ではシャギア・フロストの乗機として登場し、かつてのガンダムタイプと交戦した。

武装編集

メガソニック砲
主力兵装として腹部に搭載された大口径メガ粒子砲で強力な火力を備える[3]。サテライトシステムのような外部電源無しで凄まじい破壊力を生む新兵器であり[2]、発射の際にはラジエータープレートを展開し、上下に展開・分割した腹部装甲の隙間から砲口を露出する。その異様な姿は口を開いた巨大な悪魔を連想させ、見る者に恐怖感を与える効果もある[3]。ビーム収束率の任意調節が可能であり、拡散モードで広範囲に攻撃する事も可能[3]。地上で発射する場合はストライククローを地面に固定し、反動を軽減し命中精度を高める[2]
ストライククロー
折り畳み式の延伸腕部と前腕に装備された特殊合金製の鉤爪ユニットによって構成される武装[3]。鉤爪部分はMSの装甲を容易く切り裂く破壊力があり、メガソニック砲を発射する際、姿勢制御の為のアンカーとしても用いられる[3]クローは普段は鉤爪状だが関節を持ち直線状に形を変える事も可能。[要出典]
クロービーム砲
アーム先端クローユニット中央基部に装備されたビーム砲。機能的には標準の域を出ないものだが、伸縮する腕部との併用による多角攻撃が本来の威力を何倍にも増幅させる[3]。また、ビームを薙ぎ払うように照射する事も可能で、劇中ではガンダムレオパルドからのミサイル攻撃をまとめて撃墜した。
ビームサーベル
グリップのデザインは本機独自のデザインとなっており、ビーム刃も円柱状ではなく平刃状に展開する。普段は腰部背面に固定している[3]
サーベルの威力はガンダムXに譲るが、本機の優れた機動性により戦闘では互角以上の性能を発揮する[3]。ストライククローとの併用により通常のビームサーベル以上の効果をもたらし、その予測不能の攻撃は通常のパイロットでは回避不可能とされている[3]
ストライクシューター
追加武装として用意された3連ビーム砲とクローを合わせた手持ち複合兵器。一対二挺をオプションとして装備可能であり、ストライククローと併用するほか、二基を合体させる事も可能[3]。 劇中では1話限りの登場だったが、一部ゲームでは標準装備として改良機であるチェストブレイクに継続して装備させている。

備考編集

ヴァサーゴの名称はソロモン72柱の悪魔の内の1柱である「ウァサゴ」に由来すると云われている。また劇中でのウィッツの台詞から「ゲテモノガンダム」とも俗称される。

前作『新機動戦記ガンダムW』に登場したガンダムエピオンにデザインが似通って[注 1]おり、『スーパーロボット大戦』シリーズや『ガンダムVS.ガンダム』シリーズなどで『ガンダムW』のキャラクターにエピオンと間違われたり、逆に『ガンダムX』のキャラクターがエピオンをヴァサーゴと勘違いする場面などが見られる。

ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク編集

諸元
ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク
Gundam Virsago Chest Break
型式番号 NRX-0013-CB
分類 高出力型MS/改修型
所属 新地球連邦軍
生産形態 ワンオフ機
頭頂高 17.8m
重量 8.3t
装甲材質 不明
武装 トリプルメガソニック砲
ビームサーベル
ストライククロー×2
クロービーム砲×2
サテライトランチャー
アシュタロンHC連結時)
搭乗者 シャギア・フロスト

ガンダムヴァサーゴの強化改良機[1][4]。特に胸部に重点を置いた改良がなされ、メガソニック砲の三連装化や、それに伴い背部にはエネルギー排熱・放出効率を高めた6基構成のラジエーターブレードが搭載されている[4]このバインダーは機動ユニットとして更なる微細な姿勢制御と高い機動性を本機に与えると同時に[要出典]、サテライトシステムの使用時にはマイクロウェーブ受信用のリフレクターも兼ねる[5]。機体色は改修前同様に赤を基調としている。 本機と、同時期に改装されたガンダムアシュタロン・ハーミットクラブは共にガンダムダブルエックスにも匹敵する高い機体パフォーマンスを誇り、特定の戦闘局面においてはこれを凌駕するほどの性能を獲得している[要出典]。この2機のMSは、『機動新世紀ガンダムX』アニメーション作中においてともにフリーデンや宇宙革命軍のMS部隊と戦った。最終的には2機の役割分担によって運用されるサテライトランチャーを使用し連邦・革命軍双方の首脳の艦を消滅させ、その後更なる戦場の混沌を引き起こそうと目論むがダブルエックスのツインサテライトキャノンと相討つ結果となる。

武装(チェストブレイク)編集

ストライククロー
インナーフレームの装甲は撤去[2]姿勢制御スラスターの追加によって自在な伸長が可能となっており、対衝撃性能が格段に強化されている。フレキシブルさと共にパワーも併せ持ち、宇宙革命軍の重MSクラウダの頭部を易々と引き千切る程で、柔軟性のある挙動によって、宇宙空間での使用時にはいわゆるオールレンジ攻撃端末に近い形での運用を実現している。また、サテライトランチャーへのエネルギー供給チューブ的な役割も果すようになっている[要出典]
クロービーム砲
ストライククローとともに出力の向上がなされている[6]ストライククローの強化と併せ、更に変則的かつ強力な攻撃が可能になり、そのトリッキーな挙動が敵パイロットを回避不可能に陥らせるとあって頻繁に使用されている[要出典]。劇中では直接のビーム射撃に耐える重装甲のクラウダに対してストライククローで頭部を引き千切った後、内部にビームを撃ち込む攻撃も行っている。
ビームサーベル
改良前と同じ装備を継続して使用。
トリプルメガソニック砲
従来腹部に1基を装備していたメガソニック砲を新たに胸部最終装甲内に左右1基ずつを増設し[4]、1基あたりの出力自体も増大している[7]。計3基による一斉砲撃はサテライトキャノン並の破壊力を秘めている[5][注 2]砲門の増設により、チャージに要する時間は多少長めとなっているが、従来通り腹部砲門のみでの拡散放射であれば速射が可能である[要出典]。腹部を割り、胸部装甲を展開して巨大な光芒を放つその姿は、顔面を削ぎ落とされた悪魔の断末魔を思わせ、「チェストブレイク」の名もそこに由来する[4]

脚注編集

注釈編集

  1. ^ 具体的には、濃赤色と紺のカラーリング、頭部側面の耳状パーツ、腕部のクロー、背部の翼状パーツ等。
  2. ^ ガンダムダブルエックスのツインサテライトキャノンに匹敵するとした資料もみられる[2]

出典編集

  1. ^ a b c 『機動新世紀ガンダムX 公式MSカタログ』講談社、1997年6月、30-33頁、ISBN 978-4061033115
  2. ^ a b c d e 『機動新世紀ガンダムX データコレクション』メディアワークス、2000年4月15日、42-45頁。ISBN 978-4840215107
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 『1/100 HG ガンダムヴァサーゴ』バンダイ、1996年8月、組立説明書。
  4. ^ a b c d 『1/144 ガンダムヴァサーゴチェストブレイク』バンダイ、1996年12月、組立説明書。
  5. ^ a b 「機動新世紀ガンダムXメカニック設定資料集」『電撃ホビーマガジン』2010年6月号、メディアワークス、付録冊子、15-16頁。
  6. ^ 『機動戦士ガンダムMS大全集98』メディアワークス、1998年4月、252頁。ISBN 978-4073085195
  7. ^ 機動新世紀ガンダムX公式メカニック紹介 ガンダムヴァサーゴチェストブレイク”. 2008年6月時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月閲覧。

関連項目編集