マルオアマガサ(丸尾雨傘、学名:Bungarus fasciatus)は、コブラ科アマガサヘビ属に分類されるヘビ特定動物。別名キイロアマガサ

マルオアマガサ
マルオアマガサ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Spuamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: コブラ科 Elapidae
: アマガサヘビ属 Bungarus
: マルオアマガサ B. fasciatus
学名
Bungarus fasciatus
(Schneider1801)
和名
マルオアマガサ
マルオアマガサヘビ
英名
Banded krait

分布 編集

インドから東南アジアを経て、中国南部にまで生息する。有毒。

特長 編集

 
全体像

全長150-230cmで、アマガサヘビ属最大種。体色は黒で、黄色い横帯が入る。背骨が盛り上がっており、背中は三角形に見える。種小名fasciatusは「帯のある、横縞のある」の意。尾が丸みを帯びることが和名の由来。

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本種は強い神経毒を持つ。その神経毒は学名からブンガロトキシンと名づけられている。咬まれたウシが20分で絶命したことが観察されている。但し性格は臆病で、実際に人が咬まれた確実な例は報告されていない。

生態 編集

平地や低山地の森林草原水辺農地に生息する。夜行性で昼間はネズミの掘った穴や、シロアリの古巣等で休む。食性は動物食で、小型哺乳類、小型鳥類、爬虫類、カエル等を食べるが、特に他のヘビ類を好んで捕食する。繁殖形態は卵生で、6-8月に1回に6-12個の卵を産む。 昼間は物陰でじっとしていることが多く大人しいが、夜間に活動中のものは危険である。

利用 編集

本種は肉が美味であるため、広東料理では三蛇のひとつとされ、蛇スープなどの食材として利用されている。中国語では「金環蛇」または「金脚帯」と称される。

脚注 編集

  1. ^ Stuart, B., Nguyen, T.Q., Thy, N., Vogel, G., Wogan, G., Srinivasulu, C., Srinivasulu, B., Das, A., Thakur, S. & Mohapatra, P. 2013. Bungarus fasciatus. The IUCN Red List of Threatened Species 2013: e.T192063A2034956. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2013-1.RLTS.T192063A2034956.en. Accessed on 15 January 2024.

参考文献 編集

  • 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、130頁。

関連項目 編集