キック・アス』(Kick-Ass)はマーク・ミラー原作、ジョン・ロミータ・Jr作画によるアメリカン・コミックキック・アスシリーズの第一作。マーベル・コミックの子会社の一つであるアイコン・コミックスより2008年から出版されている。

Kick-Ass
出版情報
出版社Icon
掲載間隔不定期
形態オンゴーイング・シリーズ
ジャンルスーパーヒーロー
掲載期間2008年2月 - 2010年2月
主要キャラデイヴ・リゼウスキ
製作者
ライターマーク・ミラー
ペンシラージョン・ロミータ・Jr
インカーTom Palmer
着色Dean White
製作者マーク・ミラー
ジョン・ロミータ・Jr
編集者John Barber
コレクテッド・エディション
Volume 1ISBN 0-7851-3261-9
日本語版ISBN 978-4796870818

日本語版は小学館集英社プロダクションより2010年11月19日に発売された。翻訳は光岡三ツ子

あらすじ 編集

ニューヨークに住むデイヴ・リゼウスキDave Lizewski)は、スーパーヒーローに憧れる普通の高校生。デイヴはオリジナルのスーツとマスクを作って身に付け、自分もヒーローになって街で活動を始める。だが、何の特殊能力も強力な武器も持たない彼は、初出動のときにあっさり犯罪者にボコボコにされてしまう。その後、リハビリを終えたデイヴは松葉杖を持ってパトロールを再開。そのときの活動の動画が見物人によって撮られ、YouTubeにアップロードされ、やがてキック・アスKick-Ass)の名で知られるようになる。デイヴはさらにMySpaceで専用アカウントを取得し、助けを求める人々を探すようになり、また、ヒット・ガールHit-Girl)をはじめとする他のヒーローとも出会う。

プロモーション 編集

本作の主人公の命名権を賭けたチャリティ・オークションが開催され、見事勝ち取ったデイヴ・リゼウスキが自分と同じ名前をつけた[1]

登場人物 編集

キックアス/デイヴ・リズースキー 編集

優等生でもなければ人気者でもない、日陰者の高校生。ヒーローコミックを愛好するギークだが、それほどディープというわけでもない。 現実にヒーローがいないことをふと疑問に思い、キックアスとして自警活動を始める。体力にもあまり自信がないため、どこへ行ってもまずピンチになる。

ヒットガール/ミンディ・マクレイディ 編集

ニューヨークのマフィアを潰して回っているスーパーヒロイン。その正体は、父親のビッグダディに徹底的な戦闘教育をほどこされた10歳(映画では11歳)の少女。成人男性相手に圧倒し、皆殺しにするほどの能力を持つ。ヒットガールである間は黒髪のポニーテール(映画では紫のボブカット)、ミンディとしてはブロンドヘアで過ごしている。

ビッグダディ/デーモン・マクレイディ 編集

ヒットガール=ミンディの父親。娘とともにヒーロー活動として、マフィアを容赦なく虐殺する。ガチガチの保守派(右翼主義)。原作と映画では大きく設定が異なる。

レッドミスト 編集

キックアスの後を追って現れたヒーロー。 キックアスに憧れているらしく、サイドキック(相棒)になろうと持ちかける。

映画化 編集

本作創刊の翌月の2008年5月より映画化に向けての脚色が開始された[2]。監督・製作・脚本はマシュー・ヴォーンが務め、また、製作費の一部は彼の私財であるという。共同プロデューサーはブラット・ピット。11歳のヒットガールクロエ・グレース・モレッツ )の過激なアクションシーンなどが問題視され多くの国でR指定を受けた。なお、日本でもR15+指定作品となる。

脚注 編集

  1. ^ Brady, Matt (2008年4月16日). “Talking to Dave Lizewski & a Preview of Kick-Ass #3”. Newsarama. 2008年5月14日閲覧。
  2. ^ Johnston, Rich (2008年5月12日). “"Lying in the Gutters" (column)”. Volume 2, Column 157. Comic Book Resources. 2008年5月14日閲覧。

外部リンク 編集