キューポラ (建築)
建築におけるキューポラ(英: Cupola、[ˈkjuːpələ]、円頂塔)は、建築物の上にある比較的小さく、ほとんどの場合丸屋根のような、背が高い構造物である[1]。展望台としてや光や空気を取り入れるためにしばしば使われ、大抵は大型の屋根またはドームを冠している[2][3]。
この単語は「小さな杯 cupa」を意味する低ラテン語の「cupola」(元はギリシャ語のκύπελλον kupellonから古典ラテン語cupela)由来(イタリア語経由)であり、逆さまの杯に似たヴォールトを示す[4]。
キューポラはローマ建築で見られる古代の意匠オクルスのルネサンス時に発展したものであるが、風雨に耐えられることが北ヨーロッパの湿潤な気候により有用であった[要出典]。インドの建築で見られるチャットリはより大きな構造物の頂部で使われる時はキューポラの定義に一致する[要出典]。
キューポラはそれ自体で小さな建物としてしばしば現われる。キューポラは鐘楼や望楼、大屋根の上の越屋根としてしばしば機能する。他の事例では、尖塔や塔、タレット(小塔)の上に冠されることもある[3]。納屋は換気のためにキューポラを持つことが多い[5]。
その他のキューポラ編集
北米の鉄道の車掌車(カブース)の屋上部に設置された、列車監視のための部屋になっている四角のドーム状の部分もキューポラと呼ばれる[6][7]。
一部の装甲戦闘車両は司令官のキューポラと呼ばれるキューポラを持つ。これは強化ガラスが装着された一段高いドームまたは円柱で、車両の周囲360度の視界を提供する[8]。
ギャラリー編集
イタリア・モンテフィアスコーネの大聖堂の塔の上のキューポラ。
うねのあるキューポラがチュニジア・ケルアンにあるウクバのモスクの光塔の頂上を覆っている。
国際宇宙ステーションのキューポラモジュールの内側からの眺め。
出典編集
- ^ “Glossary of Architectural Terms - C”. Archiseek: Online Architecture Resources. 2008年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年1月3日閲覧。
- ^ “cupola”. The American Heritage Dictionary of the English Language, Fifth Edition. Houghton Mifflin Harcourt Publishing Company (2014年). 2015年4月26日閲覧。
- ^ a b “Just what is a cupola anyway?”. Cupola Consulting. 2009年1月3日閲覧。
- ^ イタリア語では、cupolaは単にドームを意味し、 装飾的なものはlanternaと呼ばれる。
- ^ “What is a cupola and why do barns have them?”. 2015年11月15日閲覧。
- ^ “Railroad Dictionary: C”. CSX.com. CSX Transportation. 2015年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月21日閲覧。
- ^ Zabel, Darcy (2005). The (Underground) Railroad in African American Literature. Peter Lang. p. 5. ISBN 9780820468167 .
- ^ Bradford, George. Axis Armored Fighting Vehicles: 1/72 Scale .