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キライディティ症候群(キライディティしょうこうぐん、: Chilaiditi syndrome)とは、肝臓と右横隔膜間に消化管(多くは結腸)が陥入した状態のこと。

キライディティ症候群
胸部X線
概要
診療科 消化器学
分類および外部参照情報
DiseasesDB 32496

キライジチ症候群[1]肝横隔膜間結腸嵌入症[2]結腸横隔膜症候群[要出典]とも呼ばれる。

1910年ギリシアの放射線科医のDemetrius Chilaiditiによって初めて報告された[3][4]

症状 編集

特異的な症状はない。多くは無症状で、時に腹部膨満、慢性便秘、腹痛、呼吸困難、胸痛などを呈するとされる。

治療 編集

無症状の場合は経過観察でよい。腸閉塞をきたしたものや小腸が嵌入したものは手術適応とされる。大腸が嵌入し、症状が乏しく一過性のものは相対的手術適応とされる。

脚注 編集

  1. ^ 神保勝一「付録」『腹痛診療ナビ』日本医事新報社、2008年10月。ISBN 4-7849-4036-7http://www.jmedj.co.jp/mokuji.jsp?goods_id=17052010年8月19日閲覧 
  2. ^ 上芝幸雄、浜野三吾ほか「小児の先天性横隔膜ヘルニア(Bochdalek 孔ヘルニア)の2例と、肝横隔膜間結腸嵌入症(Chilaiditi 症候群)の1例」『医療』第28巻第12号、1974年12月、p.p.1087-1091、ISSN 00211699NAID 400001435652010年8月19日閲覧 
  3. ^ D. Chilaiditi (1910). “Zur Frage der Hepatoptose und Ptose im allgemeinen im Anschluss an drei Fälle von temporärer, partieller Leberverlagerung.”. Fortschritte auf dem Gebiete der Röntgenstrahlen 16: p.p.173-208. 
  4. ^ synd/2326 - Who Named It?
分類
外部リソース(外部リンクは英語)