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キングダム ハーツIII

日本のゲームソフト

キングダム ハーツIII』(キングダム ハーツ スリー、KINGDOM HEARTS III、略称:KHIII)は、スクウェア・エニックスより2019年1月25日に発売されたPlayStation 4Xbox One用ゲームソフト。

キングダム ハーツIII
KINGDOM HEARTS III
ジャンル アクションRPG
対応機種 PlayStation 4
Xbox One
開発元 スクウェア・エニックス
発売元 スクウェア・エニックス
プロデューサー 西理江
ディレクター 野村哲也
安江泰
デザイナー 野村哲也
シナリオ 野村哲也
岡勝
音楽 下村陽子
石元丈晴
関戸剛
主題歌作曲: 宇多田ヒカルSkrillex、Poo Bear
美術 野村哲也
シリーズ キングダム ハーツ シリーズ
メディア BD-ROM
ダウンロード
発売日 日本の旗 2019年1月25日
世界の旗 2019年1月29日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRBE10+(10歳以上)
PEGI12
エンジン Unreal Engine 4
売上本数 日本の旗 83万8927本(2019年7月時点)[1]
世界 500万本(出荷本数)[2]
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概要編集

ウォルト・ディズニー社とスクウェア・エニックスとのコラボレーションタイトルであるキングダム ハーツ シリーズのナンバリング第3作目。初代『キングダム ハーツ』から続いてきた「ダークシーカー編」の完結編となる[3]。2013年6月10日(現地時間)に行われた「Electronic Entertainment Expo 2013」のSCEカンファレンスにてシリーズ初のPlayStation 4用として開発中であると発表される[4]。同年6月12日にプライベートカンファレンス「SQUARE ENIX -THE FUTURE-」が開催され、Xbox Oneでも開発中であると発表される。マイクロソフトのハードでは初の『キングダム ハーツ』となる。

開発は『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』以降は事実上のKHメイン開発チームとなっているスクウェア・エニックス第3ビジネス・ディビジョン。かつて本作に関してはディレクターの野村哲也のインタビュー等で名前の出ることは多々あっても、『KHII』の開発チームが『ファイナルファンタジーXV』(旧題:『ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII』)を制作中のため、こちらの作業の終了後に制作に取りかかると明言されていた。しかし、『FFヴェルサスXIII』が発表以来長らく情報が出ていなかったこともあり、それに伴い『KHIII』も全く進展のない状態が続いていたが、上述のE3 2013において、『FFヴェルサスXIII』の『FFXV』への改題およびPS4・Xbox One両タイトルとしての発売の発表と共に、『KHIII』も開発中であること、開発チームは『KHII』のチームではなく、『BbS』などを開発した大阪チームをベースに東京のスタッフと共同での制作であることが明かされた。

ナンバリング作品としてはハードを1世代飛び越えたこともあり、グラフィック表現は『キングダム ハーツII』より格段に向上しており、シリーズでは初となるライティングも使用されている。また、ディズニー作品の2Dのブラシ絵のような表現を3Dで表現することを目標に、開発内で「キングダムシェーダー」と呼ばれるシェーダーを本作のために新たに開発している[3]。ゲームエンジンは当初『ファイナルファンタジーXV』と同じLuminous Studioを使用していると発表されていたが[5]、開発の途中でUnreal Engine 4に変更されている[6]

主題歌はこれまでのナンバリング作品と同様、宇多田ヒカルが提供している。2018年2月10日に東京ディズニーリゾートで行われた“D23 Expo Japan 2018”にて、『誓い』(英語版:『Don't Think Twice』[7])がエンディングテーマとなることが発表された[8]。宇多田がKHシリーズに楽曲を提供するのは『KHII』以来、約13年ぶりとなる[注 1]。また、同年9月28日には、Skrillexと宇多田の共同制作楽曲である『Face My Fears』がオープニングテーマとなることが発表された[9]。宇多田は当初Skrillexに『誓い』のリミックス制作を依頼していたが、KHシリーズのファンを公言するSkrillexが新規の楽曲制作を提案し、二人のコラボレーションが実現した。シリーズ作品で、オープニングとエンディングで完全に別の楽曲が主題歌となったのは本作が初となる。

パッケージ版とダウンロード版の両方で発売されたほか、限定版として数量限定の本体同梱版「PlayStation 4 Pro KINGDOM HEARTS III LIMITED EDITION」、ソニーストア限定の本体「PlayStation 4 KINGDOM HEARTS III EDITION」(ゲーム本編は付属しない)、『KH1.5+2.5』『KH2.8』『KHIII』の3本セットとなる「キングダム ハーツ インテグラム マスターピース」も発売された。

ゲームとしての特徴編集

基本的なシステムはナンバリング2作品目『KHII』をベースに、正統進化をしたシステムとなっている[10]。KHシリーズでは非ナンバリング作品は挑戦的なシステムが採用されているが、ナンバリング作品ではユーザーの期待に応えるものや安心感のあるものが必要とされ、『KHII』をベースとしたシステムに非ナンバリング作品で採用されたシステムがブラッシュアップして搭載されている[11]

『KHII』のバトルコマンドは「たたかう/まほう/アイテム/ドライヴ」と「たたかう/しょうかん/チェンジ/れんけい」を切り替える形となっていたが、本作では「たたかう/まほう/アイテム/リンク」となり、コマンドの切り替えはなくなり、代わりに装備するキーブレードを3本まで切り替えられるようになった。

パーティはこれまでのナンバリング作品では主人公ソラとNPCのドナルドとグーフィーからなる3人パーティが基本で、ワールドによって固有のキャラクターが仲間になる際はNPC3人のうち2人を選択する必要があったが、本作ではソラ・ドナルド・グーフィーの構成のままさらに固有キャラクターが加わる形式となり、ワールドによって3~5人にパーティ人数が変動する。そのため、過去作のようにセーブポイントやバトルコマンド、メニュー画面からパーティを編成することはなくなった。

新システムの中から特筆すべきものを以下に記述する。

シチュエーションコマンド編集

『KHII』のリアクションコマンドを発展させたシステム。宝箱を開ける、人と話すといったアクションがPS4だと△ボタン、XB1だとYボタンでできるほか、バトル中に様々なアクションをボタン1つで起こせるというもの。『KHII』のリアクションコマンドは敵の攻撃に応じて受動的に使うものだったが、本作では能動的に使うようになったと言える。

フィニッシュ技
敵に攻撃を当てているとバトルコマンド上部に矢印上のゲージが溜まっていき、最大まで溜まると△またはYボタンで使用可能になる大技。どんな攻撃でゲージを溜めたか、どのキーブレードを使っているかでどのコマンドが出るかが変わり、また複数のフィニッシュコマンドが表示されることもある。コマンドには時間制限があり、時間制限を超えるとコマンドは使えなくなる。
『BbS』のフィニッシュコマンドの発展形となっている。
キーブレード変形・フォームチェンジ
上記のフィニッシュコマンドのゲージで、キーブレード変形の条件を満たすとキーブレード変形のコマンドが表示され、これを選ぶと装備しているキーブレードが変形し、フォームチェンジも行う(ソラの服装が変化する)。攻撃性能がキーブレード独自の性能に変化するほか、キーブレードによってフォームが紐づけされており、変形後のソラの性能はそのフォームに応じたものとなる。キーブレードの中には複数段階変形するものがあり、例を挙げるとキーブレード「シューティングスター」は、最初は二丁拳銃「ツーガンアロー」に変形し、変形後さらにゲージを溜めると大砲「マジックランチャー」に変形する。変形後のキーブレードを用いたフィニッシュコマンドを使うか、バトルコマンド上部のゲージがゼロになることで変形は解除される。
十字キーによるキーブレード切り替えをすると変形段階も保存され、変形後のキーブレードで次々攻撃するといったことも可能。
『KHII』のドライヴ(フォームチェンジ)に、『BbS』のコマンドスタイルを組み合わせたようなシステム。
アトラクションフロー
条件を満たすと使用できるコマンドの一種で、「チャンスマーカー」が表示された敵を攻撃すると緑の王冠マークが表示されて使用できるようになる。メリーゴーランドやジェットコースター等、遊園地のアトラクションをモチーフにした攻撃。特定のボス戦でしか使えないものも存在する。
『3D』のリアリティシフトを発展させたようなシステムといえる。
れんけい
仲間が近くにいると△またはYボタンで使える技。『KHII』ではコマンドの一つだったが、本作では仲間から誘われることで使えるものとなった。

シュートフロー編集

PS4はR1ボタン、XB1はRBボタン長押しで発動する。カメラが操作キャラクターのすぐ後ろに移動して、制限時間内に敵やオブジェクトをロックオンした後に大技を放つ。使用にはソラのFOCUSゲージを消費する。技はキーブレードごとに固有のものとなり、最大ロックオンかそうでないかでまた技が異なる。

ロックオン後、「シュートフロー」と「アスレチックフロー」を選べるようになっている。ロックオンしたものに対し、シュートフローだと光弾などの攻撃を放ち、アスレチックフローだとソラが猛スピードで動き回りながら攻撃する技となる。木や瓦礫を伝って移動するなど、マップに対してアスレチックフローを行って移動することも可能となっている。アスレチックフローのみFOCUSゲージがなくても使用できる。

『BbS』のシュートロックを発展させたシステム。

リンク編集

様々なキャラクターを召喚し、連携して攻撃を繰り出すシステム。使用の際は全MPを消費する。

グミシップ編集

ワールドマップをグミシップで航行するモード。『KH』『KHII』ではコース制のシューティングゲームだったが、本作ではオープンワールド状の広大な空間を探索し、その中でハートレスの群れに接近すると戦闘モードに移行する。従来のシリーズと同様にグミブロックを組み立ててオリジナルのグミシップを製作することも可能。

声の出演編集

キャスト(日本語) / キャスト(英語)の順。

登場ワールド編集

本作での登場ワールドはほぼ新規のものとなり、シリーズで初めてピクサー・アニメーション・スタジオ作品のワールドが登場した。ワールドの総数は『KHII』より減少しているが、一つ一つのワールドは広大なマップ構成になり、ディズニーのワールドごとのボリュームはこれまでのシリーズよりかなり大きくなっている。

2018年4月15日には、ワールドではないがゲーム中に遊べるゲーム&ウオッチ風ミニゲーム「CLASSIC KINGDOM」としてディズニーの短編映画作品から『裏庭の闘い英語版』『カーニバル・キッド英語版』『ミッキーの陽気な農夫(The Musical Farmer)』『ミッキーの巨人征服英語版』のトレーラーが公開された[13]

オリンポス(Olympus、作品:ヘラクレス
ギリシャの神々が住まう世界。『3D』を除きシリーズ皆勤賞のワールドだが、コロシアムがメインではなく、これまで未登場だったコロシアム外の「天界」と「オリンポス山」、外界「テーベの街」が舞台となる。また、本作ではこのワールドがチュートリアルを兼ねている。
トワイライトタウン(Twilight Town)
「狭間の世界」にある、常に夕暮れに包まれた街。『KHII』から続投。
トイボックス(Toy Box、作品:トイ・ストーリー
おもちゃが生きている世界。アンディの家とその周辺、オリジナルの舞台であるおもちゃ屋「ギャラクシートイズ」が舞台となる。時系列は映画『トイ・ストーリー2』の後に実際に起こった出来事となっており、『トイ・ストーリー』シリーズの時間軸上に本作が含まれることとなる[14]。このような試みがされるのはKHシリーズで初。
キングダム・オブ・コロナ(Kingdom of Corona、作品:塔の上のラプンツェル
ラプンツェルが住む、森の奥深くにそびえた塔がある王国。
モンストロポリス(Monstropolis、作品:モンスターズ・インク
モンスターの世界の大都市で、電力会社「モンスターズ・インク」がある。エネルギー源が子供の悲鳴から笑い声に変わっており、サリーが社長でマイクがNO.1社員になっていることから、時系列は映画『モンスターズ・インク』の後である。
アレンデール(Arendelle、作品:アナと雪の女王
女王エルサの魔法により、永遠の雪と氷に閉ざされた王国。
100エーカーの森(100 Acre Wood、作品:くまのプーさん
絵本の中にある、動物のぬいぐるみが住む森。
ザ・カリビアン(The Caribbean、作品:パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
カリブ海とその島々。『KHII』では「港町ポートロイヤル」と「死の島」が中心だったが、本作では自分の海賊船を操って広大なカリブ海を自由に航海・探索することができる。
サンフランソウキョウ(San Fransokyo、作品:ベイマックス
サンフランシスコと東京をかけ合わせたような大都市。BIG HERO 6が活動していることから、時系列は映画の続編『帰ってきたベイマックス』から『ベイマックス ザ・シリーズ』の間である。
キーブレード墓場(Keyblade Graveyard)
キーブレード戦争の跡地となった荒野。本作では真XIII機関の拠点となっている。
終わりの世界(The Final World)
鏡のような水面だけが存在し、どこまでも空が広がったような空間。現世で最期を迎えたにもかかわらず、心が完全に消滅しなかった者がたどり着く場所といわれている。
スカラ・アド・カエルム(Scala ad Caelum)
かつてのキーブレード使いが住む都。ワールド名は「天へ続く階段」の意味で、その名の通り白い建物が階段のように何重にも重なっている美しい街。
この街を舞台にマスター・ゼアノートとの最終決戦が繰り広げられる。

アップデート編集

本作でのエピローグとシークレットムービーは万が一の事態に備え、発売後のアップデートで無料配信という方式を取っている[15]

Ver1.01
一部データの修正。
タイトルメニューにメモリーアーカイブの追加。
Ver1.02
エピローグの追加。
Ver1.03
シークレットムービーの追加。
Ver1.04
難易度「クリティカルモード」の追加。
Ver1.05
「NewGame」選択時、クリアデータからキーブレードの引き継ぎなどが可能になった[16]

キングダム ハーツIII ReMIND編集

2019年冬に配信予定の有料ダウンロードコンテンツ[17]

関連作品編集

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 2017年の『KH2.8』では既存楽曲のアレンジを提供しているので、それを含むと約2年ぶり。
  2. ^ 一部のイベントのみ前任の青柳が担当。以降は星野に引き継がれている。
  3. ^ 肝付兼太が2016年10月20日に死去したため、本作では多田野曜平に引き継がれている。
  4. ^ 発売前の2018年10月17日に死去、本作は遺作の一つとなった。
  5. ^ a b 大塚周夫が2015年1月15日に死去したため、本作ではハムは咲野俊介、マスター・ゼアノートは息子の大塚明夫(一部は生前に録音した周夫本人)に引き継がれている。
  6. ^ ライブラリ出演。
  7. ^ 2019年3月13日にピエール瀧が逮捕された事態を受けてアップデートにより日本語における担当声優を変更する事が発表された[12]
  8. ^ 辻村真人が2018年11月27日に死去したため、本作では河本邦弘に引き継がれている。

出典編集

  1. ^ ファミ通 販売本数ランキング TOP30”. ファミ通.com. Gzbrain (2019年7月4日). 2019年7月4日閲覧。
  2. ^ 「キングダム ハーツIII」の世界累計出荷・DL販売本数が500万本を突破。過去のシリーズ作品が33%オフで買える記念セールが開催決定”. ファミ通App (2019年4月25日). 2019年5月26日閲覧。
  3. ^ a b 【PS4クリエイターインタビュー】『キングダム ハーツIII』ディレクター野村哲也氏が目指す“いちばん高い山” ファミ通.com 2013年10月16日
  4. ^ キングダム ハーツIII PS4向けに開発中!【E3 2013】 ファミ通.com 2013年6月11日
  5. ^ 『キングダム ハーツIII』ディレクター野村哲也氏インタビュー【追記版】”. ファミ通.com (2013年7月2日). 2019年1月23日閲覧。
  6. ^ 『キングダム ハーツ -HD 2.5 リミックス-』発売記念! 野村哲也氏インタビュー(3/3)”. ファミ通.com (2014年10月7日). 2019年1月23日閲覧。
  7. ^ 新曲『誓い』(ゲームソフト「KINGDOM HEARTS III(キングダム ハーツ3)」テーマソング)を発表!ゲーム最新トレーラーが全世界に向け本日より公開!”. ソニーミュージック (2018年2月10日). 2018年8月3日閲覧。
  8. ^ 『キングダム ハーツ III』テーマソングや新ワールドのほかに驚きの情報がまだまだあった! “キングダム ハーツ プレミアム シアター 2018”リポ”. ファミ通.com (2018年2月11日). 2018年2月11日閲覧。
  9. ^ 『キングダム ハーツIII』宇多田ヒカルさんとSkrillexが歌うオープニングテーマが発表! タイトルは“Face My Fears””. ファミ通.com (2018年9月28日). 2019年1月23日閲覧。
  10. ^ 『FFXV』の実機映像をストリームチャンネルで公開! 『キングダム ハーツIII』に関する発言も【E3 2013】”. ファミ通.com (2013年6月12日). 2019年1月23日閲覧。
  11. ^ 『キングダム ハーツIII』では王様も操作可能? 召喚システムはこれまでとはまったくの別物に【E3 2013】”. 電撃オンライン (2013年6月12日). 2019年1月23日閲覧。
  12. ^ 『キングダム ハーツIII』声優交代とアップデート配信に関するお知らせ”. SQUARE ENIX (2019年3月14日). 2019年3月14日閲覧。
  13. ^ 【KINGDOM HEARTS III】CLASSIC KINGDOM Trailer スクウェア・エニックス(Youtube) 2018年4月15日
  14. ^ 『キングダム ハーツIII』D23 Expo 2017発表内容についての野村哲也氏のインタビューを全公開(1/2)”. ファミ通.com (2017年7月27日). 2019年1月28日閲覧。
  15. ^ スクエニがキングダムハーツ3の不正流出で注意喚起”. 日刊スポーツ (2018年12月16日). 2019年10月13日閲覧。
  16. ^ 【キングダムハーツ3】アップデートの最新情報”. Game8 (2019年4月24日). 2019年10月13日閲覧。
  17. ^ 『キングダム ハーツIII』の有料DLC『ReMIND』の映像が公開! 配信は今冬予定”. ファミ通.com (2019年6月9日). 2019年10月13日閲覧。

外部リンク編集