キングダム (映画)

2019年の日本のアクション映画
キングダム (漫画) > キングダム (映画)

キングダム』は、2019年4月19日に公開の日本映画。原作は原泰久による漫画『キングダム』。主演は山﨑賢人。原作の1巻から5巻の部分を実写化したとされる[9]

キングダム
KINGDOM
監督 佐藤信介
脚本 黒岩勉
佐藤信介
原泰久
原作 原泰久キングダム
製作 松橋真三
北島直明
森亮介
平野宏治
製作総指揮 木下暢起
伊藤響
ナレーター 吉永幸一
出演者 山﨑賢人
吉沢亮
長澤まさみ
橋本環奈
本郷奏多
満島真之介
阿部進之介
深水元基
六平直政
髙嶋政宏
要潤
橋本じゅん
坂口拓
宇梶剛士
加藤雅也
石橋蓮司
大沢たかお
音楽 やまだ豊
主題歌 ONE OK ROCK
Wasted Nights
撮影 河津太郎(撮影監督)
島秀樹(撮影)
編集 今井剛
制作会社 CREDEUS
製作会社 映画「キングダム」製作委員会
配給 日本の旗 東宝 / ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
シンガポールの旗 Cathay Cineplexes / MM2 Entertainment[1]
カナダの旗アメリカ合衆国の旗 ファニメーション[2][3] / スクリーン ジェムズ[1]
ロシアの旗 Loonafilm[4]
大韓民国の旗 ワーナー・ブラザース[5]
公開 日本の旗 2019年4月19日
シンガポールの旗 2019年6月20日[6][7]
マレーシアの旗 2019年7月18日
中華民国の旗 2019年7月19日
カナダの旗アメリカ合衆国の旗 2019年8月16日[2][3]
ロシアの旗 2019年9月5日[4]
ドイツの旗 2019年9月13日(Fantasy Filmfest)
大韓民国の旗 2020年4月29日[5]
上映時間 134分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 日本の旗 57.3億円[8]
次作 キングダム2 遥かなる大地へ
テンプレートを表示

概要 編集

2018年4月のコミックス第50巻達成を記念して実写映画化され[10]、連載10周年記念動画で信役を務めた山﨑賢人が主演になった。監督は佐藤信介。1年にわたる脚本会議には作者の原泰久も参加し、「納得の脚本」と太鼓判を押した[10]

2018年10月9日にキャスト・監督・予告編が発表された[11]

2020年5月29日、日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』で地上波初放送[12]。同日朝の情報番組『ZIP!』で続編の制作が発表された[12]

2019年公開の邦画実写作品における興行収入1位を記録[13]

ストーリー 編集

紀元前245年春秋戦国時代、中華西方の国・と漂という戦災孤児奴隷の少年がいた。2人は「天下の大将軍」を目指し日々剣術の修行を行っていた。そこへ大臣・昌文君が現れ、漂を王宮へ仕官させる。だがある夜、信の家に漂が深手を負った状態で戻り、漂は地図を信に手渡し命を落とす。

信は地図に書かれた場所へ向かい、その先で秦王・嬴政と出会う。信は漂が嬴政の影武者となったことで刺客に襲われたことを知ると、嬴政に敵意を剥き出しにする。そこへ刺客の襲撃を受けるが、信は漂の仇である刺客を討ち取る。嬴政は弟の成蟜と左丞相・朅氏に玉座を奪われ流浪の身であり、信や河了貂と共に嬴政は昌文君との合流地へ向かう。

途中現れた刺客をはね除け、3人は昌文君、壁の軍勢と合流を果たすが、そこで信は壁から漂の活躍を聞かされ、嬴政の王都奪還への協力を決意する。一行は山の民の協力を得るため、山界の王・楊端和の元へ向かう。そして嬴政は「中華統一」という自身の道を語り楊端和と山の民の協力を取り付け、王都・咸陽の奪還へ向かう。

王宮へと潜入した一行は嬴政・昌文君・楊端和らが囮として正面突破を図り、その隙に壁・信・バジオウらが王宮にいる成蟜・朅氏の首を狙う。信らは処刑人・ランカイを倒すが、宮殿には人斬り・左慈がおり、信は苦戦するも左慈を倒す。朅氏を討ち取り成蟜は逃亡するも、嬴政は成蟜を殴り倒し内乱の終結告げる。王弟側の将・魏興が抵抗するも、そこへ六大将軍・王騎が現れる。反乱軍を蹴散らした王騎は、嬴政に王の資質を見ると颯爽と立ち去る。こうして反乱は終結した。

キャスト 編集

スタッフ 編集

受賞 編集

  • 第44回 報知映画賞[14]
    • 監督賞「佐藤信介」
  • 第43回日本アカデミー賞[15]
    • 優秀作品賞
    • 優秀監督賞「佐藤信介」
    • 優秀音楽賞「やまだ豊」
    • 最優秀撮影賞「河津太郎
    • 最優秀助演男優賞「吉沢亮」
    • 最優秀助演女優賞「長澤まさみ」
    • 最優秀美術賞「斎藤岩男」
    • 優秀録音賞「横野一氏工」
    • 優秀編集賞「今井剛」
  • 第62回 ブルーリボン賞[16]
    • 助演男優賞「吉沢亮」
  • 第10回ロケーションジャパン大賞[17]
    • 監督賞「佐藤信介」
  • 第39回藤本賞[18]
    • 特別賞「松橋真三、村田千恵子、稗田晋、森亮介、北島直明」

撮影地 編集

音楽ソフト 編集

映画「キングダム」オリジナル・サウンドトラック
バップより2019年4月17日発売。規格品番 VPCD-86245

映像ソフト 編集

いずれもソニー・ピクチャーズ エンタテインメントより2019年11月6日発売。

キングダム ブルーレイ&DVDセット プレミアム・エディション【初回生産限定】
規格品番 BJSL-81554
キングダム ブルーレイ&DVDセット【通常版】
規格品番 BJBO-81554

ノベライズ 編集

いずれも集英社より2019年4月12日発売。

キングダム 映画ノベライズ
著者は藤原健市。ダッシュエックス文庫[19] 刊。ISBN 978-4-08-631300-1
キングダム 映画ノベライズ みらい文庫版
著者は松田朱夏。集英社みらい文庫[20] 刊。ISBN 978-4-08-321498-1

テレビ放送 編集

回数 テレビ局 番組名(放送枠名) 放送日 放送時間 放送分数 視聴率 備考
1 日本テレビ 金曜ロードSHOW! 2020年5月29日() 21:00 - 23:39 159分 16.5%[21] 地上波初放送
本編ノーカット放送
番組の最後では、放送当日の「ZIP!」で発表された続編の制作発表を山崎賢人、吉沢亮の口から改めて発表され、原作者の原泰久の「次は戦場で会いましょう」というコメントとイラストが紹介された。
放送直後の「アナザースカイII」では、キャストである山崎賢人、橋本環奈、大沢たかおがそれぞれ出演した放送回の未公開・最新映像を含んだ特別版が放送された[22]
2 金曜ロードショー 2022年7月15日(金) 9.9% 本編ノーカット放送[23]
キングダム2 遥かなる大地へ』公開記念。
  • 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。

続編 編集

映画の続編は、2022年7月15日公開の『キングダム2 遥かなる大地へ』。続編の製作は2020年5月29日に発表されていたが[12]新型コロナウイルス感染症の影響で当初の制作体制から大きな変更を余儀なくされ、撮影は厳戒態勢の中、2020年6月から段階的に日本各地や中国などにて行われ、2021年10月にクランクアップを迎えた[24]。2022年1月1日に正式タイトルが発表された[24]。2022年3月14日、主題歌がMr.Childrenの楽曲「生きろ」に決定し、公開日もあわせて発表された[25]

脚注 編集

  1. ^ a b KINGDOM”. IMDb(Company Credits). Amazon.com. 2020年6月5日閲覧。
  2. ^ a b Funimation Films to Bring Live-Action Epic “Kingdom” to North American Audiences This Summer”. That Hashtag Show (2019年5月7日). 2020年5月29日閲覧。
  3. ^ a b FUNimation Films Debuts “KINGDOM” Official Character Posters”. Creative Media Times (2019年7月30日). 2020年5月29日閲覧。
  4. ^ a b Kingdom”. LUMIERE(リュミエール・データベース). 欧州オーディオビジュアル・オブザーバトリー. 2020年5月29日閲覧。
  5. ^ a b Kingdom”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2020年5月29日閲覧。
  6. ^ 山﨑賢人が初のシンガポールへ 「キングダム」全世界公開記念プレミアムイベント”. 東宝 (2019年5月27日). 2020年5月29日閲覧。
  7. ^ Kingdom (2019)”. IMDb(Release Info). Amazon.com. 2020年5月29日閲覧。
  8. ^ 2019年(令和元年)興行収入10億円以上番組” (PDF). 一般社団法人 日本映画製作者連盟 (2020年1月). 2022年9月21日閲覧。
  9. ^ ソニージャパン (12 August 2022). 「Beyond the SCENE TALK」映画『キングダム2 遥かなる大地へ』(3:38~) (YouTube). 2022年10月13日閲覧
  10. ^ a b “『キングダム』実写映画化決定 作者・原泰久氏、1年間脚本会議に参加「納得の脚本です!!」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2018年4月8日). https://www.oricon.co.jp/news/2109136/full/ 2018年4月8日閲覧。 
  11. ^ 映画「キングダム」信は山崎賢人、政は吉沢亮!キャスト、監督らが製作発表会見”. コミックナタリー (2018年10月9日). 2018年10月9日閲覧。
  12. ^ a b c “実写映画『キングダム』続編製作が決定 山崎賢人が番組で発表「来た!よっしゃー!」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2020年5月29日). https://www.oricon.co.jp/news/2163194/full/ 2020年5月29日閲覧。 
  13. ^ 「キングダム」シリーズ、累計興収100億円突破! 信&王騎が対峙する重要シーンを2週間限定配信”. 映画.com (2022年8月24日). 2022年10月13日閲覧。
  14. ^ “佐藤信介氏『キングダム』で監督賞、亡き妻と「喜び分かち合いたい」 山崎賢人も再タッグ熱望”. ORICON NEWS. (2019年12月18日). https://www.oricon.co.jp/news/2151337/full/ 2023年1月1日閲覧。 
  15. ^ 【日本アカデミー賞全リスト】作品賞は「新聞記者」に、「キングダム」が最多受賞”. 映画ナタリー (2020年3月7日). 2020年3月7日閲覧。
  16. ^ “ブルーリボン賞「翔んで埼玉」が作品賞に、中井貴一や長澤まさみも受賞”. 映画ナタリー. (2020年1月28日). https://natalie.mu/eiga/news/364892 2020年3月7日閲覧。 
  17. ^ 「第10回ロケーションジャパン大賞」授賞式にロケツーリズムのトップを走る監督・地域が集合!”. LOCATION JAPAN.net ロケ地から、日本を元気に!ロケーションジャパン (2020年2月21日). 2020年3月7日閲覧。
  18. ^ “第39回藤本賞は『新聞記者』プロデューサー 特別賞は『キングダム』製作陣”. ORICON NEWS. (2020年6月15日). https://www.oricon.co.jp/news/2164567/full/ 2023年1月1日閲覧。 
  19. ^ キングダム 映画ノベライズ”. 集英社. 2020年4月24日閲覧。
  20. ^ キングダム 映画ノベライズ みらい文庫版”. 集英社みらい文庫. 2020年4月24日閲覧。
  21. ^ 週間高世帯視聴率番組10 VOL.22 2020年 5月25日(月)〜5月31日(日)”. ビデオリサーチ. 2020年6月6日閲覧。
  22. ^ “「キングダム」山崎賢人、橋本環奈、大沢たかおが「アナザースカイII」特別版に登場”. 映画ナタリー. (2020年5月29日). https://natalie.mu/eiga/news/380953 2020年6月6日閲覧。 
  23. ^ “山崎賢人、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈ら出演「キングダム」金曜ロードショーで放送”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年7月1日). https://natalie.mu/eiga/news/483658 2022年7月1日閲覧。 
  24. ^ a b “映画『キングダム2』正式タイトル発表、今夏公開 たくましさ増した山崎賢人のティザー解禁”. ORICON NEWS. (2022年1月1日). https://www.oricon.co.jp/news/2219858/full/ 2022年1月1日閲覧。 
  25. ^ 主題歌はMr.Children「生きろ」に決定! 最新予告映像も解禁! 公開日は7月15日(金)に!”. 映画『キングダム2 遥かなる大地へ』公式サイト. NEWS (2022年3月14日). 2022年3月14日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集