キンブルン半島

ウクライナの半島

キンブルン半島(キンブルンはんとう、: Кінбурнський півострівラテン翻字:Kinburnskyi pivostriv、音写例:キンブルンスキー ピヴォーストゥリゥ[1])は、黒海に面した半島

キンブルン半島
キンブルン半島全図
左上の細長い部分(黄緑色で塗られた部分)はキンブルン砂嘴
場所  ウクライナムィコラーイウ州 オチャキフ/オチャコフ地区 (Ochakiv Raion
座標 北緯46度30分27秒 東経31度46分44秒 / 北緯46.50750度 東経31.77889度 / 46.50750; 31.77889座標: 北緯46度30分27秒 東経31度46分44秒 / 北緯46.50750度 東経31.77889度 / 46.50750; 31.77889
所属 ドニエプル川および南ブーフ川
沖合水域 黒海
全長 約40km
約10km

ドニエプル=ブーフ河口英語版の南に位置しており、黒海に沿った形で西へ伸びている自然地形である。現在行政上、ウクライナ南部にあるムィコラーイウ州(ミコライフ州)ムィコラーイウ地区 (enに属する。

地理 編集

ウクライナを代表する2本の大河であるドニエプル川南ブーフ川キンブルン砂嘴英語版の数十キロメートル東でそれぞれに河口を形成しており、その河口地域の南岸を構成するのがキンブルン半島、その半島の最先端部に形成されているのが、キンブルン砂嘴である。東を流れるドニエプル川と西を流れる南ブーフ川はともに水運の要衝であり、黒海に出るの出入り口にあたる。ドニエプル川の下流地域にはヘルソン州の州都であるヘルソンがあり、南ブーフ川の下流地域(河口から約40キロメートル上流)にはムィコラーイウ州州都であるムィコラーイフがある。ヘルソンは、「草原ウクライナ(同国の東方に広がる草原部)」とも呼ばれる「荒野地方(ウクライナ語Дике Поле英語:Wild Fields)」で最大の都市。ムィコラーイフは、港湾穀物輸送量がウクライナ第2位(全体の約27パーセントを占める)の貿易拠点であるムィコラーイフ港を擁する重要都市である。また、キンブルン砂嘴の西の対岸にはウクライナ最大の港湾都市オデッサ(オデーサ)が控えている。

歴史 編集

 
1830年代の地図。オスマン帝国のキルブルン砦は19世紀までキンブルン砂嘴に設けられていた。

出典 編集

  1. ^ Кінбурнський півострів”. Forvo. 2023年1月12日閲覧。

関連項目 編集