キールKeel)は、アメリカ合衆国ヘヴィメタルバンドである。

イングヴェイ・マルムスティーンやマーク・エドワーズ[1]が在籍したスティーラー(Steeler)の解散後、そのヴォーカリストであったロン・キール(Ron Keel)を中心として1984年に結成、同年デビュー。翌1985年に発表したセカンドアルバムのタイトル曲"The Right To Rock"はロック・アンセムとして知られていた。1989年に解散したが、1998年、2008年そして2010年と単発的に再結成を繰り返している。

略歴 編集

元スティーラーのロン・キールを中心に1984年ロサンゼルスで結成、同年アルバム"Lay Down The Law"でデビュー。翌1985年にジーン・シモンズのプロデュースでセカンドアルバム"The Right To Rock"をリリース。1986年、同じくジーンのプロデュースで"The Final Frontier"リリース。この時Metal Edge誌の読者投票で年間ベストバンド賞を獲得した。1987年には4作目となるセルフタイトル・アルバム"Keel"を発表。プロデューサーはマイケル・ワグナーに代わっている。

1988年、2人のギタリスト、マーク・フェラーリとブライアン・ジェイが脱退。代わりにギタリストとキーボードを加えて1989年にスタジオ録音・ライブ録音半々ずつのアルバム"Larger Than Live"をリリースするも、同年中にロンはバンドの解散を発表した。

1990年代、ロンはRon Keel's Fair Gameなどのプロジェクトの後カントリーに転向、Iron Horseで活動。マーク・フェラーリはCold Sweat、Medicine Wheelといったバンドを組むなどソロ活動を続けていた。1998年、最初の再結成。1980年代の未発表曲を集めたアルバム"Keel Ⅵ:Back In Action"をリリースした。

2008年にはバンド25周年として2度目の再結成、2009年に数回ライヴ活動を行った。さらに2010年にも再結成してアルバム"Streets Of Rock & Roll"を発表している。

メンバー 編集

  • Ron Keel - ヴォーカル:1961年生れ
  • Mark Ferrari - ギター:1962年、ニューヨーク州生れ
  • Brian Jay - ギター
  • Geno Arce - ベース(2008 - )
  • Dwain Miller - ドラムス(1985 - )

過去に在籍したメンバー 編集

  • David Michael Philips - ギター(1984)
  • Bobby Marks - ドラムス(1984)
  • Scott Warren - キーボード(1989)
  • Steven Riley - ドラムス(1985)
  • Tony Palamucci - ギター(1989)
  • Kenny Chaisson - ベース(1984 - 1989、1998)

ディスコグラフィ 編集

  • Lay Down The Law (1984)
  • The Right To Rock (1985、全米99位[2]、邦題:誇り高き挑戦)
  • The Final Frontier (1986、全米53位)
  • Keel (1987、全米79位)
  • Larger Than Live (1989)
  • Keel Ⅵ:Back In Action (1998)
  • Streets Of Rock & Roll (2010)

脚注 編集

  1. ^ のちライオンのドラマーとなるほか、一時的にライオットにも参加。
  2. ^ ビルボード200チャート。以下同じ。

関連項目 編集

外部リンク 編集