ジグリ水力発電所(ジグリすいりょくはつでんしょ、ロシア語: Жигулёвская ГЭС英語: Zhiguli Hydroelectric Station)は、ロシアサマラ州にあるルスギドロ水力発電所である。サマラ州の州都・サマラ近くにあり、サマラは建設当時クイビシェフという名称であったので、この発電所も「クイビシェフ水力発電所」と呼ばれていた。

ジグリ水力発電所の洪水時の放流
ジグリ水力発電所ダム湖の上をロシア連邦道路M5が通る(トリヤッチで)

水力発電所 編集

ジグリ水力発電所は、ヴォルガ川中流がトリヤッチの町を過ぎて、ジグリ山塊に突き当たり、「サマラ曲り」に入ってすぐのジグリョーフスクにあるアースフィルダムで堰き止めたクイビシェフ・ダム湖Kuibyshev Reservoir)を利用している。1950年~1957年に建設されて、完成当時は世界有数の水力発電所であった。

アースフィルダムは長さ2800メートル、幅750メートル、高さ52メートルで、コンクリート製放流ダムは長さ980メートル、発電設備建屋は長さ700メートルである。発電能力は2372.5 MWで、平均年間出力は11,700 GWhである。発電建屋にはカプラン・タービン20基があり、115 MWのが11基、120 MWのが4基、125.5 MWのが5基で、ヘッドはすべて22.5メートルである。

閘門 編集

ジグリ水力発電所のダムには、船舶航行用の閘門(ロック)が二段あり、上り・下り各一水路ずつがある。

記念切手 編集

クイビシェフ水力発電所(ジグリ水力発電所)の計画と完成はソビエト祖国の一大慶事だったので、この発電所の絵柄の郵便切手がいくつか発行された。

参照項目 編集

脚注 編集


外部リンク 編集