クライブ・カッスラー

クライブ・エリック・カッスラーClive Eric Cussler, 1931年7月15日 - 2020年2月24日)は、アメリカ作家

クライブ・カッスラー
Clive Cussler (2011).jpg
誕生 (1931-07-15) 1931年7月15日
イリノイ州オーロラ
死没 (2020-02-24) 2020年2月24日(88歳没)
アリゾナ州スコッツデール
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
活動期間 1973年 - 2020年
ジャンル 海洋冒険小説
代表作 『タイタニックを引き揚げろ』
『死の砂漠を脱出せよ!』
デビュー作 『海中密輸ルートを探れ』
公式サイト https://clive-cussler-books.com/
Portal.svg ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

概要編集

代表作であるダーク・ピットを主人公としたシリーズは100カ国以上で出版されるベストセラーとなった。

1965年から執筆活動を始め、1973年に架空の組織であるNUMA(国立海中海洋機関)に所属するダーク・ピットのシリーズ第1作『海中密輸ルートを探れ』を出版する。 邦訳は、1977年の『タイタニックを引き揚げろ』(パシフィカ)が早い。新潮文庫は『QD弾頭を回収せよ』(1980)、『タイタニックを引き揚げろ』(1981)、『マンハッタン特急を探せ』(1982,1)、『氷山を狙え』(1982,6)、『海中密輸ルートを探れ』(1983)の順で刊行しており、『マンハッタン特急を探せ』からは原書の順番とほぼ重なってはいる。ただし、正確な書下ろし順で言えば『スターバック号を奪回せよ』がダーク・ピットシリーズとしての第一作で『海中密輸ルートを探れ』より以前に書かれている。出版は『大統領誘拐の謎を追え』の次に昭和62年に、copyrightの記載も1982年となっている(日本で最初に出版された『タイタニックを引き揚げろ』のcopyrightは1976年)。前書きの部分にクライブ・カッスラーが自ら記しているが、彼としてはエリアが限定的だしプロットもほかに比べ単純であることから、出版自体に否定的だったようだ。曰く、「この作品は数時間のエンターティメント、それに、ある種の時代的な産物とお考えいただければ結構である。(中山善之氏訳)」とあり、また友人・家族、読者やファンに勧められて出版することにしたと経緯が記されている。『海中密輸ルートを探れ」で出てくる「ハワイの近海で喪った女」であるとか「デルフィ事件」という話の源が『スターバック号を奪回せよ』で分かるわけである。したがって、出版順ではなく、厳密に話の展開順に読むのであれば、『スターバック号を奪回せよ』『海中密輸ルートを探れ』『氷山を狙え』『タイタニックを引き揚げろ』『QD弾を回収せよ』『マンハッタン特急を探せ』(以下新潮文庫の出版順)となる。ただし、現在はほとんどが絶版である。

また、自著の印税を元にNUMAを実際に設立し、沈没・行方不明になった艦船等の探索を「趣味」で行っている。1995年には南北戦争で歴史上初めて敵艦を撃沈した潜水艦(ただし帰途行方不明)ハンリーを発見した[注釈 1]

カッスラーのファンのひとりにトム・クランシーがいる。

カッスラーには3人の子供がおり、息子のダーク・カッスラーはカッスラーの共著者として小説を執筆している。

2020年2月24日にアリゾナ州スコッツデールの自宅にて死去したことがTwitterにて発表された。88歳没[1][2]

主な著作編集

代表作であるダーク・ピットシリーズを筆頭に、作中でダーク・ピットが加齢するに従い結婚や息子・娘の誕生により子息たちの活躍を描いたダーク・ピットシリーズ外伝のようなシリーズも展開している。また前述のハンリー発見の経緯を記したノンフィクションも書いている。

ダーク・ピットシリーズ編集

邦訳第一作の『タイタニックを引き上げろ』は、原題""Raise the TITANIC!""を忠実に訳したものだが、以後の作品では原題の忠実な訳よりも、命令形の邦題をつけることを踏襲している。現在のところ、原題が命令文(に限らず文の形式)を取っているのは""Raise the TITANIC!""のみである。『タイタニック』のみ角川マガジンズから刊行され、のちに新潮文庫に入った。『黒海に消えた金塊』より扶桑社ミステリー刊。

『極東細菌』より共著にダーク・カッスラーを迎えた。訳者は全作中山善之

NUMAファイル(カート・オースチン)シリーズ編集

邦訳は新潮文庫刊。ポール・ケンプレコス共著。『コロンブス』のみ中山訳で残りは全作土屋晃訳。

『粒子エネルギー』より扶桑社ミステリー刊。

オレゴンファイル(ファン・カブリーヨ)シリーズ編集

ジャック・ダブラル共著。邦訳はソフトバンク文庫刊、黒原敏行訳。『戦慄のウイルス・テロ』より伏見威蕃訳。

『謀略のステルス艇』より扶桑社ミステリー刊。

ファーゴ・アドベンチャー・シリーズ編集

邦訳はソフトバンク文庫刊、棚橋志行訳。

『マヤの古代都市』から扶桑社ミステリー。

アイザック・ベル シリーズ編集

『大破壊』よりジャスティン・スコット共著。邦訳は扶桑社ミステリー刊、土屋晃訳。

  • 大追跡(上下) (The Chase, 2007)
  • 大破壊(上下) (The Wrecker, 2009)
  • 大諜報(上下) (The Spy, 2010)
  • The Race, 2011
  • The Thief, 2012
  • The Striker, 2013
  • The Bootlegger, 2014
  • The Assassin, 2015
  • The Gangster, 2016
  • The Cutthroat, 2017
  • The Titanic Secret,2019

その他編集

  • Clive Cussler and Dirk Pitt Revealed, 1998
  • 沈んだ船を探り出せ (SEA HUNTER, 1997)クレイグ・ダーゴ共著
  • 呪われた海底に迫れ(上下) (THE SEA HUNTERS II, 2003)クレイグ・ダーゴ共著
  • The Adventures of Vin Fiz, 2006
  • The Adventures of Hotsy Totsy, 2010
  • Built for Adventure: The Classic Automobiles of Clive Cussler and Dirk Pitt , 2011
  • Built to Thrill: More Classic Automobiles from Clive Cussler and Dirk Pitt,2019

注釈編集

  1. ^ ただしこの「最初の発見者」の主張は1970年に既に発見されていたものとする議論がある。詳しくはH・L・ハンリー (潜水艇)#ハンリーの残骸を参照。

脚注編集

外部リンク編集

公式関連(英語)
ファンサイト(日本語)