クラリネット協奏曲第1番 (シュポーア)

クラリネット協奏曲第1番 ハ短調作品26は、ルイ・シュポーア1808年秋から1809年初頭にかけて作曲し、1812年に出版されたクラリネット協奏曲である。ドイツのクラリネットの名手、ヨハン・ジモン・ヘルムシュテットに献呈されたものである。

作曲の経緯編集

シュポーアは、ゾンダースハウゼン英語版でヘルムシュテットと出会い、モーツァルトのクラリネット五重奏曲を一緒に演奏し、シュポーアが第1ヴァイオリンのパートを演奏したことがきっかけで、この協奏曲を書くことになった。その後、すぐに協奏曲第1番の制作を開始し、1809年1月に完成させた。シュポーアはクラリネットの音域を熟知していたが、その限界を知らなかったため、ヘルムシュテットの助言に従って楽譜を変更することを厭わなかった。しかし、ヘルムシュテットはそのままの楽譜を気に入り、この曲を演奏できるように自分の楽器を改造することにした。その結果、通常の5つのキーではなく、13のキーを持つ楽器が完成した[1]。このように、この協奏曲の作曲は、19世紀のクラリネットの発展の原動力となったのである。

初演編集

この協奏曲は1809年6月にヘルムシュテットによって初演され、熱狂的に受け入れられた。当時のドイツを代表する音楽雑誌「アルゲマイネ・ムジカリッシェ・ツァイトゥング」の批評では、作曲家と演奏家の両方が賞賛された[2]

編成編集

独奏クラリネット

フルート2、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ弦5部

楽曲構成編集

作品は全3楽章からなる。演奏時間は約22分。

  • 第1楽章 Adagio - Allegro
  • 第2楽章 Adagio
  • 第3楽章 Rondo

脚注編集

  1. ^ Warsop, Keith. "Clarinet Concerto No 1 in C Minor, Op 26 (Spohr) - from CDA67509 - Hyperion Records - MP3 and Lossless Downloads." Clarinet Concerto No 1 in C Minor, Op 26 (Spohr) - from CDA67509 - Hyperion Records - MP3 and Lossless Downloads. Spohr Society of Great Britain, 2005. Web. 17 Mar. 2017.
  2. ^ Warsop, Keith. "Clarinet Concerto No 1 in C Minor, Op 26 (Spohr) - from CDA67509 - Hyperion Records - MP3 and Lossless Downloads." Clarinet Concerto No 1 in C Minor, Op 26 (Spohr) - from CDA67509 - Hyperion Records - MP3 and Lossless Downloads. Spohr Society of Great Britain, 2005. Web. 17 Mar. 2017.

外部リンク編集