クリス・アーチャー

アメリカの野球選手 (1988 - )

クリストファー・アラン・アーチャーChristopher Alan "Chris" Archer, 1988年9月26日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ローリー出身のプロ野球選手投手)。右投右打。フリーエージェント(FA)。

クリス・アーチャー
Chris Archer
Chris Archer pirates 2018 (2) (Cropped).jpg
ピッツバーグ・パイレーツ時代
(2018年8月15日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ノースカロライナ州ローリー
生年月日 (1988-09-26) 1988年9月26日(33歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 MLBドラフト5巡目
初出場 2012年6月20日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2017年
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ワールド・ベースボール・クラシック
2017 野球

愛称はオレステス・デストラーデが名付けたフラーコ・フエルテFlaco Fuerte[1]

経歴編集

プロ入りとインディアンス傘下時代編集

2006年MLBドラフト5巡目(全体161位)でクリーブランド・インディアンスから指名され、プロ入り[2]

カブス傘下時代編集

2008年12月31日マーク・デローサとのトレードで、マイナー2選手と共にシカゴ・カブスに移籍した[3]

2010年はA+級デイトナ・カブスとAA級テネシー・スモーキーズで15勝3敗・防御率2.34を記録(7月に昇格)し、11月19日ルール・ファイブ・ドラフトでの流出を避けるためにカブスの40人枠に入った[4]。オフには「ベースボール・アメリカ」誌から、マイナー全体で27位の有望株に選ばれた[5]

レイズ時代編集

2011年1月8日にマット・ガーザを中心とした大型トレードによって、サム・ファルド李學周ブランドン・ガイヤーロビンソン・チリノスと共にタンパベイ・レイズへ移籍した[6]

2011年は主にAA級モンゴメリー・ビスケッツでプレー。147イニングで86四球を出すなど、制球に苦しんだが、シーズン終盤にはAAA級ダーラム・ブルズへ昇格した[2]

2012年6月20日のワシントン・ナショナルズ戦に先発でメジャーデビューし、6回3失点(自責点1)と好投したものの敗戦投手となった。4試合目となった9月13日のボルチモア・オリオールズ戦では延長11回から登板し、4イニング目で失点し、自身3連敗となった。次の9月19日のボストン・レッドソックス戦で5回3失点で初勝利を挙げた。

2014年4月2日にレイズと総額2550万ドルの6年契約(2020年・900万ドル、2021年・1100万ドルの球団オプション付き)に合意した[7][8]。同年は32試合に投げ、うち20試合でQSをマークし[9]、規定投球回到達と二桁勝利をマークした。また、ツーシームを多用した事で被本塁打を減らす事にも成功した[9]

2015年6月7日に史上初となる3試合連続での無四球・二桁奪三振を達成した(23イニングで38奪三振)し、この週のプレイヤー・オブ・ザ・ウィーク英語版も受賞した。オールスターにも選出され、4番手としてマウンドに登ったが、1.1イニングで1失点を喫した[10]。リーグトップの34試合に先発登板。防御率3.23はリーグ6位、252奪三振はリーグ2位という成績を残したが、12勝13敗と負け越した。

2016年は打線の援護に恵まれず負け星が先行。9勝19敗となり、リーグ最多敗戦投手となった。リーグ2位タイの233奪三振・同2位の奪三振率10.4を記録。オフの11月11日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ合衆国代表への参加の意思を表明し[11]、12月5日に選出された[12]

 
タンパベイ・レイズ時代
(2017年8月27日)

2017年はシーズン開幕前に選出されていた第4回WBCに参加。2次ラウンド終了後、代表から外された[13]が、3月22日の決勝プエルトリコ戦に勝利し、初の優勝を果たした[14]。シーズンでは8月17日のトロント・ブルージェイズ戦で通算1000奪三振(史上9番目の早さとなる通算154試合目)とシーズン200奪三振を記録した[15]が、トータルでは10勝12敗・防御率4.07と2年ぶりの二桁勝利を記録する一方、2年連続の負け越し・防御率4点台に終わった。奪三振はリーグ3位の249を記録し、奪三振率は自己最高の11.1だった。

パイレーツ時代編集

2018年7月31日にオースティン・メドウズタイラー・グラスノー及び後日発表選手[注 1]とのトレードで、ピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[17]。背番号は24。

2019年4月7日のシンシナティ・レッズ戦で、レッズのデレク・ディートリックに対して故意死球を狙った背中を通過する危険球を投じたことに激昂したヤシエル・プイグがアーチャーに殴り掛かったことをきっかけに両チームから選手が出てくる乱闘に発展[18]、退場にはならなかったが後日MLBより5試合の出場停止と罰金(額は非公表)の処分を受けた[19]

2020年オフの10月31日に球団が延長オプションの放棄を発表したため、FAとなった[20]

レイズ復帰編集

2021年2月9日に古巣のレイズと650万ドルの単年契約を結んだ[21]。オフの11月3日にFAとなった[22]

投球スタイル編集

オーバースローから、最速99.9mph(約160.8km/h[23]、平均94-95mph(約151-153km/h)のフォーシームと、決め球である平均87-88mph(約140-142km/h)のスライダーの二球種を主に使用し、平均85-86mph(約137-138km/h)のチェンジアップも投げ分ける。2015年まではツーシームも使っていたが、2016年では使用していない[24]。奪三振率(K/9)が極めて高く、MLB通算奪三振率は9.34。

詳細情報編集

年度別投手成績編集





















































W
H
I
P
2012 TB 6 4 0 0 0 1 3 0 0 .250 122 29.1 23 3 13 0 1 36 2 0 17 15 4.60 1.23
2013 23 23 2 2 2 9 7 0 0 .563 525 128.2 107 15 38 2 8 101 7 0 49 46 3.22 1.13
2014 32 32 0 0 0 10 9 0 0 .526 822 194.2 177 12 72 1 8 173 8 0 85 72 3.33 1.28
2015 34 34 1 1 0 12 13 0 0 .480 868 212.0 175 19 66 0 3 252 13 0 85 76 3.23 1.14
2016 33 33 0 0 0 9 19 0 0 .321 850 201.1 183 30 67 0 3 233 11 0 100 90 4.02 1.24
2017 34 34 0 0 0 10 12 0 0 .455 852 201.0 193 27 60 0 5 249 15 0 101 91 4.07 1.26
2018 17 17 0 0 0 3 5 0 0 .375 413 96.0 102 11 31 0 4 102 3 0 50 46 4.31 1.39
PIT 10 10 0 0 0 3 3 0 0 .500 225 52.1 53 8 18 3 2 60 3 0 27 25 4.30 1.36
'18計 27 27 0 0 0 6 8 0 0 .429 638 148.1 155 19 49 3 6 162 6 0 77 71 4.31 1.38
2019 23 23 0 0 0 3 9 0 0 .250 526 119.2 114 25 55 2 4 143 6 0 73 69 5.19 1.41
2021 TB 6 5 0 0 0 1 1 0 0 .500 83 19.1 18 3 8 0 0 21 1 0 11 10 4.66 1.34
MLB:9年 218 215 3 3 2 61 81 0 0 .430 5286 1254.1 1145 153 428 8 38 1370 69 0 598 540 3.87 1.25
  • 2021年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績編集



投手












2012 TB 6 1 4 1 0 .833
2013 23 6 13 2 1 .905
2014 32 10 17 4 2 .871
2015 34 5 22 2 3 .931
2016 33 14 19 2 0 .943
2017 34 8 6 1 0 .933
2018 17 3 4 1 0 .875
PIT 10 5 6 0 1 1.000
'18計 27 8 10 1 1 .947
2019 23 7 14 1 0 .955
2021 TB 6 0 0 0 0 ----
MLB 218 59 105 14 7 .921
  • 2021年度シーズン終了時

表彰編集

記録編集

背番号編集

  • 22(2012年 - 2018年7月30日、2021年 - 同年終了)
  • 24(2018年8月3日 - 2020年)

代表歴編集

脚注編集

注釈編集

  1. ^ 2018年8月14日にシェーン・バズと発表されている[16]

出典編集

  1. ^ Rays Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月27日) 2017年9月15日閲覧
  2. ^ a b Christopher Archer Stats, Bio, Photos, Highlights. MiLB.com(英語). 2011年10月1日閲覧
  3. ^ Castrovince, Anthony(2008-12-31). Tribe acquires DeRosa from Cubs. MLB.com(英語). 2011年10月1日閲覧
  4. ^ Czerwinski, Kevin(2010-11-19). Cubs add Archer, Guyer to 40-man roster. CSNChicago.com(英語). 2011年10月1日閲覧
  5. ^ 2011 Top 100 Prospects. BaseballAmerica.com(英語). 2011年10月1日閲覧
  6. ^ Bruce Levine (2011年1月7日). “Source: Cubs agree to Garza deal”. ESPN. 2011年1月7日閲覧。
  7. ^ Rays, Archer agree on eight-year contract”. MLB.com Rays Press Release (2014年4月2日). 2014年4月3日閲覧。
  8. ^ Jerry Crasnick (2014年4月2日). “Chris Archer gets 6-year extension”. ESPN MLB. 2014年4月3日閲覧。
  9. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、80頁。ISBN 978-4-331-51921-9
  10. ^ July 14, 2015 All-Star Game Play-By-Play and Box Score - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年10月9日閲覧。
  11. ^ Archer to pitch for Team USA in 2017 Classic MLB.com (英語) (2016年11月11日) 2016年12月15日閲覧
  12. ^ 24 All-Stars among initial confirmed players for 2017 World Baseball Classic MLB.com Press Release (英語) (2016年12月5日) 2016年12月15日閲覧
  13. ^ Archer won't return to USA for WBC '17 final MLB.com (英語) (2017年3月19日) 2017年3月21日閲覧
  14. ^ American Beauty: USA dominates PR in final World Baseball Classic (英語) (2017年3月22日) 2017年3月23日閲覧
  15. ^ Archer tosses 1,000th career K, 200th of season MLB.com (英語) (2017年8月17日) 2017年8月21日閲覧
  16. ^ Marc Topkin (2018年8月14日). “Rays get RHP Shane Baz as player to be named from Pirates in Chris Archer deal” (英語). TBO.com. 2018年8月17日閲覧。
  17. ^ Pirates show they're all-in with trade for Rays pitcher Chris Archer”. ESPN (2018年8月1日). 2018年8月5日閲覧。
  18. ^ イチロー元同僚監督を含む5人退場! 乱闘劇に地元メディア「本当に興奮状態です」Full-Count 2019年4月8日
  19. ^ 5人退場の乱闘劇の末に…プイグは2試合、アーチャーは5試合の出場停止Full-Count 2019年4月10日
  20. ^ Pirates Decline Option On Chris Archer” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年11月1日閲覧。
  21. ^ Rays Sign Chris Archer” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月9日閲覧。
  22. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (2021年11月3日). 2021年11月5日閲覧。
  23. ^ 2015年シーズン計測[要出典]
  24. ^ FanGraphs - PITCHf/x2017年3月19日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集