クルゾーネ: Clusone ( 音声ファイル))は、イタリア共和国ロンバルディア州ベルガモ県にある、人口約8,500人の基礎自治体コムーネ)。

クルゾーネ
Clusone
クルゾーネの風景
行政
イタリアの旗 イタリア
ロンバルディア州の旗 ロンバルディア
県/大都市 ベルガモ
CAP(郵便番号) 24023
市外局番 0346
ISTATコード 016077
識別コード C800
分離集落 Fiorine
隣接コムーネ #隣接コムーネ参照
気候分類 zona E, 3000 GG
公式サイト リンク
人口
人口 8,519 [1](2021-01-01)
人口密度 328.2 人/km2
文化
住民の呼称 clusonesi
守護聖人 聖ジョヴァンニ (San Giovanni Battista) [2]
祝祭日 6月24日 [2]
地理
座標 北緯45度53分 東経09度57分 / 北緯45.883度 東経9.950度 / 45.883; 9.950座標: 北緯45度53分 東経09度57分 / 北緯45.883度 東経9.950度 / 45.883; 9.950
標高 648 (475 - 1637) [3] m
面積 25.96 [4] km2
クルゾーネの位置(イタリア内)
クルゾーネ
クルゾーネの位置
ベルガモ県におけるコムーネの領域
ベルガモ県におけるコムーネの領域 地図
イタリアの旗 ポータル イタリア
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セーリオ川上流地域に位置する都市で、ヴァル・セリアーナイタリア語版地域の行政中心地である。

名称 編集

イタリア語以外では以下の名称を持つ。

地理 編集

位置・広がり 編集

ベルガモ県北東部、ヴァル・セリアーナイタリア語版のコムーネ。県都ベルガモから北東へ30km、ブレシアから北北西へ44km、州都ミラノから北東へ76kmの距離にある[5]

隣接コムーネ 編集

隣接するコムーネは以下の通り。

地形・地勢 編集

  • 河川:セーリオ川

セーリオ川は市域の西端を流れる。

地震分類 編集

イタリアの地震リスク階級 (itでは、3 に分類される [6]

歴史 編集

都市の起源は古く、紀元前1300年頃にオロビ人 (Orobiが居住地を築いたのにさかのぼると考えられる[7]

ローマ時代には重要な居住地が作られた。村はこの地域の重要な中心地となり、要塞の建設も行われた。この都市の名前は、おそらく「山に囲まれた空間」を示すラテン語 "clausus" から来ている。

クルゾーネに言及した最初の文書は、774年のもので、カール大帝によって要塞(Rocca)の中心部をサンマルティーノ・ディ・トゥール修道院の修道士に与える内容のものである。この要塞は、中世の時代にはかなり大きく発展し、防御目的のために城壁や塔を備えた本格的な城塞となった。

ミラノの貴族アリプランディ家イタリア語版の分家で、ファンツァーゴ(Fanzago)の姓を名乗った一族は、14世紀末にクルゾーネに移った。

その後、ヴェネツィア共和国の領土に含まれると、クルゾーネも富を集積し、商業的・文化的・芸術的に全盛期を迎えた。

クルゾーネは、1797年のヴェネツィア共和国の消滅(カンポ・フォルミオ条約)までその運命を分かち合い、その後はフランスの衛星国であるチザルピーナ共和国の一部となった。1801年11月12日、過去の栄光を連想させる建物が多くあることから、ナポレオンの決定により都市 (Città) の称号が授与された。

チザルピーナ共和国はその後イタリア共和国イタリア王国へと移行するが、ナポレオンの没落に伴いその領土はオーストリア帝国に配分された。クルゾーネはロンバルド=ヴェネト王国に含まれ、ベルガモ県 (it:Provincia di Bergamo (Lombardo-Veneto)管下の一地区の首府となった。

 
サルデーニャ王国(イタリア王国)ベルガモ県の3郡。1859年時点

1859年、チューリッヒ条約によりロンバルディアはサルデーニャ王国(1861年よりイタリア王国)が領有することになった。クルゾーネには、ベルガモ県に3つ置かれた郡 (it:Circondario (Regno d'Italia)のひとつ、クルゾーネ郡 (it:Circondario di Clusoneの郡庁が置かれた。クルゾーネ郡は1926年に廃止された。

1957年5月15日、イタリア共和国によって都市 (Città) の称号が再確認された。

行政 編集

山岳部共同体 編集

広域行政組織である山岳部共同体イタリア語版「ヴァッレ・セリアーナ山岳部共同体」  (it:Comunità montana della Valle Seriana の事務所所在地である。「ヴァッレ・セリアーナ山岳部共同体」には以下のコムーネが含まれる(アルファベット順)。

もともとはヴァッレ・セリアーナ上流部 (it:Comunità montana della Valle Seriana Superioreと下流部の2つの山岳共同体があったが、2009年に合併した。

社会 編集

人口 編集

人口推移 編集

人口推移
人口±%
18613,797—    
18713,918+3.2%
18813,986+1.7%
19014,924+23.5%
19115,530+12.3%
19215,941+7.4%
19316,245+5.1%
19365,964−4.5%
19516,884+15.4%
19617,064+2.6%
19717,221+2.2%
19818,020+11.1%
19917,976−0.5%
20018,259+3.5%
20118,678+5.1%

文化・観光 編集

交通 編集

 
旧クルゾーネ駅。現在はバスターミナルとして使用されている(2009年)

道路 編集

その他 編集

2017年現在、市内に鉄道は走っていないが、かつてはヴァッレ・セリアーナ鉄道 (it:Ferrovia della Valle Serianaが、ベルガモとクルゾーネを結んでいた。クルゾーネ駅 (it:Stazione di Clusoneは1911年に開業したが、1967年に廃止された。

このほか、山岳救助および民間防衛のためのヘリポート、クルゾーネ・ヘリポート (it:Eliporto di Clusoneがある。

姉妹都市 編集

人物 編集

著名な出身者 編集

脚注 編集

  1. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Resident population on 1st January : Lombardia” (英語). 2021年5月10日閲覧。左側メニューのPopulation and Households > Population > Resident population on 1st January > Regions and municipalities より州を選択
  2. ^ a b http://www.comuni-italiani.it/016/077/
  3. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Bergamo (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2017年6月7日閲覧。
  4. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Bergamo (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2017年6月7日閲覧。
  5. ^ 地図上で2地点の方角・方位、距離を調べる”. 2017年6月7日閲覧。
  6. ^ classificazione sismica 1 dicembre 2020” (xls). イタリア市民保護局. 2021年2月7日閲覧。
  7. ^ Archived copy”. 2014年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月14日閲覧。

外部リンク 編集