クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング

クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング英語: Crosby, Stills, Nash & Young)は、アメリカ合衆国出身のロックバンド。略称はCSNY

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング
Crosby Stills Nash and Young 1970.JPG
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル
活動期間
レーベル
公式サイト
旧メンバー

フォークロック界の有名ミュージシャンが集結したスーパーグループとして結成し、主に1960年代末から1970年代初頭にかけて活躍した。一旦解散後も集合離散を経ながら、様々な派生形態をとって活動している。

来歴編集

バーズデヴィッド・クロスビー、元バッファロー・スプリングフィールドスティーヴン・スティルスホリーズ脱退間近だったグラハム・ナッシュの3人がグループを結成するきっかけとなった場所はキャス・エリオットの家だったと証言する者もいれば、ジョニ・ミッチェルの家だったと証言する者もいる[5][6]。近年刊行された評伝(2019年。邦訳は2020年)では以下の説明がなされている[7]

1968年2月14日、ホリーズはウェスト・ハリウッド市ウィスキー・ア・ゴーゴーでライブを開いた。終了後、クロスビー、スティルス、ナッシュは車に乗り込み、ローレル・キャニオン(Laurel Canyon)にあるキャス・エリオットの家へ行った。評伝の著者ピーター・ドゲットは、「彼らがこの機会に一緒に歌わなかったとは考えられない。おそらく3人で声を合わせ、ハーモニーを楽しみ、またやりたいと思っただろう」と推測している[7]。そして半年後の1968年8月31日頃、ナッシュがロンドンから飛行機で来た日、3人は同じくローレル・キャニオンのジョニ・ミッチェルの家で再会。スティルスが「泣くことはないよ」が歌うと、クロスビーとナッシュはハーモニーで加わり、歌い終わったときにグループ結成のアイデアが生まれた。彼らは得意になり、自分たちの「魔法」をキャス・エリオットやジョン・セバスチャンらに聴かせた[7]

1969年5月29日、3人はデビュー・アルバム『クロスビー、スティルス&ナッシュ』を発表。アルバムはアコースティクな音作りと、3人のコーラスの美しさですぐに人気を呼んだが、もっとロック的要素を強めたいというスティルスの希望に沿ってメンバーが追加されることになった。数人のミュージシャンに加入を打診したがことごとく断られ、最終的に、当時すでにソロとして活動していたニール・ヤングがギタリストとして加わることになった(同年6月15日には4人で「どうにもならない望み」の再録音を行っている[8])。ヤングの参加によりグループ名はクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングとなった。

ウッドストック・フェスティバル(同年8月)への参加、翌1970年のアルバム『デジャ・ヴ』の爆発的ヒットなどにより、商業的にも知名度の点でも、CSN&Yは頂点を極めた。1971年4月に発売されたライブ・アルバム『4ウェイ・ストリート』と1974年のベスト・アルバム『ソー・ファー - 華麗なる栄光の道』も全米アルバム・チャートの1位を記録した。しかし、バッファロー・スプリングフィールド時代以来のスティルスとヤングの対立などのため、結局、ヤングがこのグループに在籍にしたのは1年ほどであった。

その後、メンバーはそれぞれの活動をつづけながらも、4人そろってのCSN&Yで1988年に『アメリカン・ドリーム』、1999年には『ルッキング・フォワード』の2枚のアルバムを発表している。

 
2012年

近年はニール・ヤングが参加せず、クロスビー、スティルス&ナッシュ名義(CSN)の活動が続いた。 2015年に20年ぶりの来日公演[9]。しかしワールドツアーを終えた2016年に、バンド活動は終了[10]。ただし、翌2017年のインタビューでニール・ヤングは、CSN&Yとしての再始動の可能性に含みを残した[11]

メンバー編集

ディスコグラフィ編集

CSN&Yでのアルバムは以下のとおり。

CS&Nでのアルバムは以下のとおり。

ボックスセットも発売されている。

  • CSN (1991年9月30日)・・・4枚組。CS&N、CSN&Yの楽曲のみならず、ソロ作品なども含める。

脚注編集

  1. ^ Valdez, Steve (2013). “Folk rock”. Encyclopedia of Music in the 20th Century. Routledge. p. 223. ISBN 978-1-57958-079-7. https://books.google.com/books?id=m8W2AgAAQBAJ&pg=PA223 
  2. ^ Duncan, Robert (1984). The Noise: Notes from a Rock 'N' Roll Era. Ticknor and Fields. p. 217. ISBN 0-8991-9168-1. https://archive.org/details/noisenotesfromro00dunc/page/217 
  3. ^ a b Ruhlmann, William. Crosby, Stills, Nash & Young | Biography & History - オールミュージック. 2020年11月26日閲覧。
  4. ^ The Rolling Stone Encyclopedia of Rock & Roll (3rd ed.). Fireside. (2001). p. 224. ISBN 0-7432-9201-4. https://archive.org/details/rollingstoneency00holl 
  5. ^ Zimmer, Dave; Diltz, Henry (1984). Crosby Stills & Nash: The Authorized Biography (1st ed.). St. Martin's Press. p. 72-73. ISBN 0-312-17660-0 
  6. ^ Rogan, Johnny (1998). The Complete Guide to the Music of Crosby, Stills, Nash and Young. Omnibus Press. ISBN 0-7119-6309-6 
  7. ^ a b c CSNY 2020, pp. 142-143.
  8. ^ CSN Box Set Tracklist
  9. ^ クロスビー、スティルス&ナッシュ20年振りの来日公演がスタート!ジャクソン・ブラウンとの共演が実現した奇跡の一夜”. rockin'on (2016年3月8日). 2018年3月13日閲覧。
  10. ^ グラハム・ナッシュ、クロスビーのせいで将来的なCSNの活動はなくなったと語る”. BARKS (2015年3月6日). 2018年3月13日閲覧。
  11. ^ ニール・ヤング「CSNYの再結成に異議なし」”. BARKS (2017年2月1日). 2018年3月13日閲覧。

参考文献編集

  • Doggett, Peter (April 2, 2019). CSNY: Crosby, Stills, Nash and Young. Simon and Schuster. ISBN 9781501183027 
    • ピーター・ドゲット『CSNY――クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの真実』川村まゆみ訳、DU BOOKS、2020年6月26日。ISBN 9784866471044

関連項目編集

外部リンク編集