クローネンブルグ: Brasseries Kronenbourg)は、Geronimus Hattフランス語版 によりアット・ブルワリー(: brasserie Hatt)としてフランス東部、アルザス地域圏ストラスブール1664年に設立されたブルワリーである。名前は1850年に醸造所がストラスブールのクロナンブールフランス語版地区に移転したことによる。会社はカールスバーグにより所有されている。

主な製品 編集

主なブランドは「Kronenbourgフランス語版」とその上位ブランドの「1664フランス語版」である[1]。「Kronenbourg」はフランス語ではクロナンブール(フランス語発音: [kʁɔnɑ̃buʁ])、英語ではクネンバーグと発音される。

フランスでは「1664」を、フランス語の西暦の一般的な読み方である『"千" "6百" "64"』(: mille six cent soixante-quatre)ではなく、『"16百" "64"』に相当する seize cent soixante-quatre [2]フランス語発音: [sεz sɑ̃ swasɑ̃t katr] セーズサン・ソワサントゥキャ(ー)トル)、または、『"16" "64"』に相当する seize soixante-quatre(セーズ・ソワサントゥキャ(ー)トル)と呼ぶ[3]。la Seize(ラ・セーズ)との俗称もある[2](直訳は16)。

クローネンブルグは当初、エールを醸造していたが、現在はラガーによって知られている。クローネンブルグはフランスのビールの主要なブランドであり、2004年時点で 40% の市場占有率を持っている。「Kronenbourg 1664」はイギリスでもバークシャーマンチェスター(王立)の醸造所で製造されている。

別ブランドの「Kanterbräuフランス語版」(カンテールブル)と合併してからは同銘柄の製造もしていたが、現在はわずかしか製造されていない。

歴史 編集

1664年にビール醸造マイスターの証明書を得たゲロニムス・ハット(ジェローム・アット)はストラスブールのプラス・デュ・コルボーフランス語版 (Place du Corbeau) にカノン醸造所 (Canon Brewery) を設立した。1665年生まれの息子クロードが1683年から跡を継いだ。しかし1850年イル川の頻繁な氾濫により高所のクロナンブールに移転を余儀なくされた。

1922年、ハット醸造所はティーガー醸造所を合併してアルザス最大の醸造所となり、社名を、ティーガー醸造所で最も有名だったブランド「ティグル・ボック (Tigre Bock)」と改めた。第二次世界大戦後、クローネンブルグを社名とし、国際的拡大を始めた。1970年、クローネンブルグは欧州醸造組合 (SEB: Société Européenne de Brasseries(カンテールブロー (Kanterbräu)) と共に BSN(現ダノン)によって買収された。1986年、クローネンブルグはカンテールブローと合併した。

2000年イギリスの企業 Scottish and Newcastle (S&N) plc は17億ポンドでクローネンブルグを買収した。[4]さらに2008年4月、S&Nはハイネケンとカールスバーグに売却され、クローネンブルグはカールスバーグが得た。[5]

主な醸造所はオベルネ (Obernai) とシャンピニュール (Champigneulles) にあるが、シャンピニュールの醸造所は現在売りに出されている。

脚注 編集

外部リンク 編集