グウェン・ジョン(Gwendolen Mary (Gwen) John、1876年6月22日 - 1939年9月18日)は、イギリスの画家である。晩年のオーギュスト・ロダンのモデルを務め、ロダンとの恋愛事件でも知られる。

グウェン・ジョン
Gwen John
自画像
誕生日 1876年6月22日
出生地 イギリス,ハヴァーフォードウェスト
死没年 1939年9月18日
死没地 フランス,ディエップ
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略歴 編集

 
ジョンがモデルを務めたロダンのMuse Whistler

ウェールズのハヴァーフォードウェストに生まれた。アマチュア水彩画家であった母親を8歳の時失った。弟のオーガスタス・ジョン(1878–1961)も画家になった。

1895年から1898年までロンドンのスレード美術学校で学び、1900年にニュー・イングリッシュ・アート・クラブの展覧会に初めて出展した。

1904年に友人のマクニール(Dorelia McNeill)とボルドーから予定を定めずにローマに向かう旅をはじめたが、この旅はトゥールーズまでで終わった。グウェン・ジョンはパリへ行き、オーギュスト・ロダン(1840-1917)のモデルの仕事を得た。出会った時、64歳のロダンの愛人になった。

パリでは当時の指導的な芸術家たち、アンリ・マティスパブロ・ピカソコンスタンティン・ブランクーシライナー・マリア・リルケと知り合うが、ロダンとの恋愛を終わらせ、1910年にパリ郊外のムードンに居を定め、ほとんど一人で猫と暮らす生活を始めた。ムードンに住んでまもなく、宗教的生活に安息を求め1913年頃、カトリックの教会に入った。

1911年にはニュー・イングリッシュ・アート・クラブへの出展をやめたが、ポスト印象派の作品を集めたアメリカのコレクター、ジョン・クインがパトロンとなって、グウェン・ジョンの作品を購入した。1913年には、クインが開催に協力した、アメリカで開かれた国際展覧会、アーモリーショーにグウェン・ジョンの作品の一つが展示された。

1919年から1920年代後半まではパリのサロン・ドートンヌに出展した。

作品 編集

参考文献 編集

  • Foster, Alicia, & John, Gwen (1999). Gwen John. British artists. Princeton, NJ: Princeton University Press. ISBN 0-691-02944-X.
  • Langdale, Cecily, Jenkins, David F., & John, Gwen (1986). Gwen John (1876–1939): An Interior Life. New York: Rizzoli. ISBN 0-8478-0681-2.
  • Langdale, Cecily (1987). Gwen John. New Haven and London: Yale University Press. ISBN 0-300-03868-2.
  • Schwartz, Sanford (2001). "To Be a Pilgrim", The New York Review of Books, November 29, 2001: pp. 36–38.
  • Tamboukou, Maria. (2010). Nomadic Narratives, Visual Forces: Gwen John's Letters and Paintings. Peter Lang. ISBN 978-1-4331-0860-0.
  • Uglow, Jennifer S.; Frances Hinton; Maggy Hendry (1999). The Northeastern Dictionary of Women's Biography. UPNE. ISBN 978-1-55553-421-9.