グッバイ・ヒーロー』(Grand Prix Requiem)は、1987年の日米伊合作映画[注 1]

グッバイ・ヒーロー
Grand Prix Requiem
監督 マリオ・モッラ
クロード・デュボック
マサオ・ナガイ(永井正夫)
製作 アレッサンドロ・フラカッシ
ピート・リーヴェル
製作総指揮 ヒロ・フルカワ(古川博三)
音楽 矢沢永吉
主題歌 矢沢永吉
『Something Real』
『Flash in Japan』
撮影 アントニオ・クリマーティ
エンニオ・グアルニエリ
ダニロ・デシデリ
ヤン・デ・ボン
製作会社 日本ヘラルド
公開 日本の旗 1987年10月3日
上映時間 98分
製作国 日本の旗 日本
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イタリアの旗 イタリア
言語 英語
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概要 編集

F1グランプリにその生涯を捧げたF1レーサーに焦点を当てたドキュメンタリー映画[注 2]。主に1970年-1980年代前半の記録映像で構成され、当時のインタビュー、オフショット、そしてヒーロー達の栄光と最期の瞬間が収められている。

過去の記録映像は1975年のアメリカ映画『F1グランプリ 栄光の男たち[注 3]、1978年のイタリア映画『ポールポジション[注 4]、1983年のイタリア映画『ウィニング・ラン[注 5]の映像をそのまま流用しており、クロード・デュボック、マリオ・モッラやヤン・デ・ボンがクレジットされているのはその為である。合間に新規撮影パートとして1987年サンマリノグランプリのレース映像、グランプリウィーク中のニキ・ラウダによるインタビューと1987年当時のF1グランプリの解説を追加している。

日米伊合作という扱いの為、クレジットやナレーションは全て英語で(矢沢永吉の歌も全編英語の歌詞)、日本公開時及びビデオは日本語字幕となっている。

あらすじ 編集

1987年のサンマリノグランプリを訪れたニキ・ラウダ自身へのインタビューから始まり、1975年のチャンピオン獲得、そして1976年ドイツグランプリで瀕死の重傷を負った事故映像、直後の夫人とのインタビュー映像と過去を遡り、今は亡きF1レーサー達のストーリーが記録映像で紹介される。

合間には1987年のサンマリノグランプリ中のF1レーサーへのインタビューや、ターボ全盛、ジャパンマネーの流入といった当時のF1の状況、そして1987年にフル参戦デビューを果たしたばかりの中嶋悟が紹介される。

使用された記録映像 編集

その他、フランソワ・セベールマイク・ホーソーンジム・クラークブルース・マクラーレンジョー・シフェールピーター・レブソングラハム・ヒルコーリン・チャップマンエリオ・デ・アンジェリスバーニー・エクレストンルネ・アルヌーの当時の映像が紹介される。

1987年サンマリノグランプリのインタビュー 編集

スタッフ 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ アメリカ映画とイタリア映画からほとんどの映像を流用した為で、実質的に日本単独製作の映画である。アメリカとイタリアの監督、プロデューサー、撮影者のクレジットは、流用元の映画に由来する。
  2. ^ 死亡事故を中心に収録しており、モンド映画を数多く撮影したマリオ・モッラの映像を中心にしていることからモンド映画とも言える。現在の基準では修正が必要なシーンがそのまま収録されている。
  3. ^ 主にジャッキー・スチュワートとフランソワ・セベールのドキュメント、1970年代前半のレース映像が流用されている
  4. ^ 主に、ニキラウダの事故と直後のインタビュー、1970年代後半のレース映像が流用されており、本作は『ポール・ポジション』の映像をメインに流用している。
  5. ^ 主に1980年代前半のレース映像が流用されている
  6. ^ スウィード・サヴェージがピットウォールに衝突し、炎に包まれた直後、ヘルメットもせずに路面にたたきつけられる人物がアップになるが、これは、スウィード・サヴェージの事故に駆けつけたピットクルーのアルマンド・テランが、ピットレーンを逆走する消防車に跳ねられて死亡した時の事故映像で、スウィード・サヴェージではない。

外部リンク 編集