グラナダ・クルブ・デ・フトボルスペイン語: Granada Club de Fútbol, スペイン語発音: [gɾaˈnaða ˈkluβ ðe ˈfuðβol])は、スペインアンダルシア州グラナダ県グラナダを本拠地とするサッカークラブである。

グラナダCF
原語表記 Granada Club de Fútbol, S.A.D.
愛称 Nazaríes (ナスル朝)
クラブカラー    
創設年 1931年
所属リーグ ラ・リーガ
所属ディビジョン 1部(2021-22
ホームタウン グラナダ
ホームスタジアム Granada 0-1Lega2016.jpg
ヌエボ・ロス・カルメネス
収容人数 19,336人
代表者 中華人民共和国の旗 Rentao Yi
監督 スペインの旗 ロベルト・モレノ
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

歴史編集

創設編集

グラナダCF (Granada Club de Fútbol )は、1931年4月14日、レクレティーボ・グラナダ (Recreativo de Granada)が元となって設立された[1]。初代会長はフリオ・ロペス・フェルナンデス[2]。クラブ初の試合は1931年12月13日に行われたデポルティーボ・ハエンとの試合であり、2-1で勝利を収めている[3]。その試合の先制点、つまりクラブ初のスコアラーとなったのはアマチュアサッカー選手のアントニオ・ボンビジャール (Antonio Bombillar)だった。また、この試合は中立地にて開催されており、クラブ初のホームゲームはADアンドゥハルとの試合である[3]。1931-32シーズン、アンダルシア州リーグ (3部相当)に参加し、6試合で4勝を挙げ、見事2部リーグ昇格を決めた。その1932-33シーズンからガブリエル・モルシージョ・ラジャが新しくクラブの会長に就任し、クラブ初の2部リーグはリーグ6位でのフィニッシュとなった[4]

ラ・リーガ昇格編集

この後上位リーグへの昇格を重ね、1941-42シーズンにはプリメーラ・ディビシオン(1部)に到達した。1940年代以後はプリメーラ・ディビシオンとセグンダ・ディビシオン(2部)を往復し、1980年代までセグンダ・ディビシオン以上のリーグにとどまり続けた。1958-59シーズンにはコパ・デル・レイで決勝まで勝ち進んだが、FCバルセロナに1-4で敗れて準優勝に終わった[5]。1970年代には8シーズンの間プリメーラ・ディビシオンの座を維持し続けてクラブの黄金期を迎え、1971-72シーズンと1973-74シーズンには過去最高位であるプリメーラ・ディビシオン6位となった。1971-72シーズンにはエンリケ・ポルタピチーチ賞(リーグ得点王)を獲得している。

1980年代にはセグンダ・ディビシオンB(3部)に低迷し、2002-03シーズン終了後には給料未払いのペナルティでついにテルセーラ・ディビシオン(4部)降格処分を受けた[6]。2007年には元レアル・マドリード会長のロレンソ・サンスとロレンソの弟のフランシスコ・サンスがクラブにやってきて、セグンダ・ディビシオンB昇格の手助けをした。2009年7月には財政難からクラブ存続の瀬戸際に立たされたが[7][8]、イタリア・セリエAウディネーゼ・カルチョと業務提供を結び、ウディネーゼのオーナーであるジャンパオロ・ポッツォがオーナーに就任した[8][9]。エンリケ・ピナ新会長はファブリ監督を招聘し、ウディネーゼから多数の若手選手をレンタル移籍で受け入れて戦力拡大を図った[7]。また、ウディネーゼでは登録できない外国人選手をいったんグラナダCFに登録した上で、イタリアのクラブにレンタル移籍させることなども行っている[8]。2009-10シーズンはセグンダ・ディビシオンB(3部)で1位となり、プレーオフを勝ち抜いて22シーズンぶりのセグンダ・ディビシオン(2部)昇格を決めた。

2010-11シーズンもウディネーゼからレンタル移籍で獲得した多数の選手を擁し、セグンダ・ディビシオンで5位となってプリメーラ・ディビシオン(1部)昇格プレーオフ出場権を得た[7] 。プレーオフ準決勝ではセルタ・デ・ビーゴに2試合合計1-1 (PK 5-4) で勝ち上がり、決勝ではエルチェCFにアウェーゴール差の末に勝利して35年ぶりのプリメーラ・ディビシオン昇格を果たした[10][11]

2016年5月、クラブを保有していたジャンパオロ・ポッツォは、中国のスポーツマーケティング会社「デスポーツ社」にクラブを売却した。売却価格は約3700万ユーロと報じられており、クラブのオーナーにはデスポーツ社の社長で実業家の蒋立章が就任した[12][13]。2016年7月には中国サッカー・スーパーリーグ重慶力帆との業務提携も発表している[14]

タイトル編集

成績編集

過去の成績編集

シーズン ディビジョン 順位 コパ・デル・レイ
1931-32 6 地域3部リーグ 3位
1932-33 5 地域2部リーグ 2位
1933-34 3 テルセーラ 1位
1934-35 2 セグンダ 7位 1回戦敗退
1935-36 2 セグンダ 6位 1回戦敗退
1939-40 2 セグンダ 2位
1940-41 2 セグンダ 1位 ベスト16
1941-42 1 ラ・リーガ 10位 ベスト8
1942-43 1 ラ・リーガ 12位 1回戦敗退
1943-44 1 ラ・リーガ 8位 2回戦敗退
1944-45 1 ラ・リーガ 12位 ベスト4
1945-46 2 セグンダ 4位 ベスト8
1946-47 2 セグンダ 7位 1回戦敗退
1947-48 2 セグンダ 7位 6回戦敗退
1948-49 2 セグンダ 3位 ベスト8
1949-50 2 セグンダ 9位 2回戦敗退
1950-51 2 セグンダ 7位
1951-52 2 セグンダ 13位
1952-53 2 セグンダ 9位 ベスト16
1953-54 2 セグンダ 4位
シーズン ディビジョン 順位 コパ・デル・レイ
1954-55 2 セグンダ 3位
1955-56 2 セグンダ 8位
1956-57 2 セグンダ 1位
1957-58 1 ラ・リーガ 13位 ベスト16
1958-59 1 ラ・リーガ 13位 準優勝
1959-60 1 ラ・リーガ 12位 ベスト32
1960-61 1 ラ・リーガ 16位 1960-61
1961-62 2 セグンダ 3位 ベスト32
1962-63 2 セグンダ 6位 ベスト32
1963-64 2 セグンダ 6位 1回戦敗退
1964-65 2 セグンダ 7位 ベスト32
1965-66 2 セグンダ 2位 1回戦敗退
1966-67 1 ラ・リーガ 14位 ベスト8
1967-68 2 セグンダ 1位 1回戦敗退
1968-69 1 ラ・リーガ 8位 ベスト4
1969-70 1 ラ・リーガ 12位 ベスト16
1970-71 1 ラ・リーガ 10位 ベスト16
1971-72 1 ラ・リーガ 6位 ベスト16
1972-73 1 ラ・リーガ 13位 ベスト8
1973-74 1 ラ・リーガ 6位 ベスト8
シーズン ディビジョン 順位 コパ・デル・レイ
1974-75 1 ラ・リーガ 15位 ベスト8
1975-76 1 ラ・リーガ 17位 ベスト16
1976-77 2 セグンダ 10位 4回戦敗退
1977-78 2 セグンダ 9位 4回戦敗退
1978-79 2 セグンダ 6位 2回戦敗退
1979-80 2 セグンダ 13位 1回戦敗退
1980-81 2 セグンダ 17位 ベスト16
1981-82 3 セグンダB 10位 2回戦敗退
1982-83 3 セグンダB 1位 2回戦敗退
1983-84 2 セグンダ 8位 3回戦敗退
1984-85 2 セグンダ 18位 2回戦敗退
1985-86 3 セグンダB 7位 3回戦敗退
1986-87 3 セグンダB 3位 2回戦敗退
1987-88 2 セグンダ 19位 1回戦敗退
1988-89 3 セグンダB 16位 2回戦敗退
1989-90 3 セグンダB 4位
1990-91 3 セグンダB 5位 1回戦敗退
1991-92 3 セグンダB 9位 1回戦敗退
1992-93 3 セグンダB 3位 3回戦敗退
1993-94 3 セグンダB 6位 2回戦敗退
シーズン ディビジョン 順位 コパ・デル・レイ
1994-95 3 セグンダB 13位 2回戦敗退
1995-96 3 セグンダB 2位
1996-97 3 セグンダB 6位 3回戦敗退
1997-98 3 セグンダB 4位
1998-99 3 セグンダB 6位 1回戦敗退
1999-00 3 セグンダB 1位
2000-01 3 セグンダB 5位 ベスト8
2001-02 3 セグンダB 10位 予選敗退
2002-03 4 テルセーラ 4位
2003-04 4 テルセーラ 1位
2004-05 4 テルセーラ 5位 1回戦敗退
2005-06 4 テルセーラ 1位
2006-07 3 セグンダB 13位 1回戦敗退
2007-08 3 セグンダB 5位
2008-09 3 セグンダB 10位 1回戦敗退
2009-10 3 セグンダB 1位
2010-11 2 セグンダ 5位 3回戦敗退
2011-12 1 ラ・リーガ 17位 ベスト32
2012-13 1 ラ・リーガ 15位 ベスト32
2013-14 1 ラ・リーガ 15位 ベスト32
シーズン ディビジョン 順位 コパ・デル・レイ
2014-15 1 ラ・リーガ 17位 ベスト16
2015-16 1 ラ・リーガ 16位 ベスト16
2016-17 1 ラ・リーガ 20位 ベスト32
2017-18 2 セグンダ 10位 2回戦敗退
2018-19 2 セグンダ 2位 2回戦敗退
2019-20 1 ラ・リーガ 7位 ベスト4
2020-21 1 ラ・リーガ 9位 ベスト8
2021-22 1 ラ・リーガ

近年の成績編集

シーズン リーグ コパ・デル・レイ[15]
ディビジョン 順位
2010-11 セグンダ 42 18 14 10 71 47 68 5位 3回戦敗退
2011-12 ラ・リーガ 38 12 6 20 35 56 42 17位 ベスト32
2012-13 38 11 9 18 37 54 42 15位 ベスト32
2013-14 38 12 5 21 32 56 41 15位 ベスト32
2014-15 38 7 14 17 29 64 35 17位 ベスト16
2015-16 38 10 9 19 46 69 39 16位 ベスト16
2016-17 38 4 8 26 30 82 20 20位 ベスト32
2017-18 セグンダ 42 17 10 15 55 50 61 10位 2回戦敗退
2018-19 42 22 13 7 52 28 79 2位 2回戦敗退
2019-20 ラ・リーガ 38 16 8 14 52 45 56 7位 準決勝敗退
2020-21 38 13 7 18 47 65 46 9位 準々決勝敗退

欧州の成績編集

シーズン 大会 ラウンド 対戦相手 ホーム アウェー 合計
2020-21 UEFAヨーロッパリーグ 予選2回戦   テウタ・ドゥラス N/A 4-0 N/A  
予選3回戦   ロコモティヴィ・トビリシ 2-0 N/A N/A  
プレーオフ   マルメ N/A 3-1 N/A  
グループE   PSV 0-1 2-1 2位  
  PAOK 0-0 0-0
  オモニア・ニコシア 2-1 2-0
ラウンド32   ナポリ 2-0 1-2 3-2  
ラウンド16   モルデ 2-0 1-2 3-2  
準々決勝   マンチェスター・ユナイテッド 0-2 0-2 0-4  

現所属メンバー編集

2022年1月1日現在[16]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK   ルイス・マキシミアーノ
2 DF   サンティアゴ・アリアス
3 DF   セルヒオ・エスクデロ
4 MF   マキシム・ゴナロン
5 MF   ルイス・ミジャ
6 DF   ヘルマン・サンチェス (副主将)
7 FW   アルベルト・ソロ
8 MF   ヤン・エテキ ( )
9 FW   ルイス・スアレス ( )
10 FW   アントニオ・プエルタス
11 FW   ダルウィン・マチス ( )
12 MF   ラモン・アゼーズ
13 GK   アーロン
14 MF   モンチュ
No. Pos. 選手名
15 DF   カルロス・ネバ
16 DF   ビクトル・ディアス  
17 DF   キニ
18 DF   ルイス・アブラム ( )
19 MF   アンヘル・モントーロ (第3主将)
20 FW   カルロス・バッカ
21 MF   ルベン・ロチーナ
22 DF   ドミンゴス・ドゥアルテ
23 FW   ホルヘ・モリーナ
24 DF   ネイデル・ロサーノ ( )
26 MF   イスマ・ルイス
30 GK   アンヘル・ヒメネス
35 MF   アレックス・コリャード
-- GK   ジョアン・コスタ

※括弧内の国旗はその他保有国籍、もしくは市民権、星印はEU圏外選手を示す。

監督

リザーブチーム編集

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
28 DF   ラウール・トレンテ
30 GK   アンヘル・ヒメネス
No. Pos. 選手名
31 GK   シェイク・カネ・サール

ローン移籍編集

in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
2 DF   サンティアゴ・アリアス (アトレティコ・マドリード)
No. Pos. 選手名
35 MF   アレックス・コリャード (バルセロナ)
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- FW   アントニン (マラガ)
-- DF   アルフ・ディオンク (サン・フェルナンド)
No. Pos. 選手名
-- DF   リカール・サンチェス (ルーゴ)
-- DF   アドリアン・マリン (  ファマリカン)

歴代監督編集

歴代所属選手編集

GK編集

DF編集

MF編集

FW編集

エンブレム編集

クラブ設立当時は水色と白のストライプのユニフォームだった。エンブレムも、現在のものと大枠は同じだが、縦に長い盾で、青と白を基調とし、クラブの頭文字であるRGを大胆に配したもの。世界でも類を見ないデザインになったのは、グラナダ王国の旗をヒントにしたと思われる。そして、上部にはサッカークラブを象徴するボール、下部はザクロの花と葉が置かれた。特に、ザクロはスペインの国章にも見られるモチーフであり、グラナダ州の紋章にもなっているように、グラナダ王国の象徴。アラビア語でザクロを意味する言葉とグラナダが似ていたためだという[17]

脚注編集

  1. ^ Datos del club (Club data); Granada official website (スペイン語)
  2. ^ Historia del Granada CF en ideal.es” (スペイン語). Granada CF - Ideal. 2019年10月17日閲覧。
  3. ^ a b Temporada 1931-32 - 14 Abril 1931. Historia del Granada C.F.”. www.14abril1931.tk. 2019年10月16日閲覧。
  4. ^ Temporada 1932-33 - 14 Abril 1931. Historia del Granada C.F.”. www.14abril1931.tk. 2019年11月5日閲覧。
  5. ^ 悲劇のチーム、グラナダCF footballista公式ブログ、2007年4月26日
  6. ^ 22 años en el infierno” (Spanish). Granada Hoy (2011年6月20日). 2011年6月20日閲覧。
  7. ^ a b c How Udinese beat the system and stands at the gates of La Liga”. A Football Report (2011年6月14日). 2011年6月18日閲覧。
  8. ^ a b c 「“子会社”ゆえに補強はままならず。レシーノの手腕に命運を託す」 footballista、ソルメディア、2012年2月8日号、17頁
  9. ^ グラナダがプレーオフを制して36年ぶりの1部昇格。新シーズンの全20チームが出揃う WOWOWリーガニュース、2011年6月20日
  10. ^ Granada promoted to La Liga”. Sky Sports (2011年6月18日). 2011年6月19日閲覧。
  11. ^ Granada, en Primera 35 años después” (Spanish). Marca (2011年6月18日). 2011年6月18日閲覧。
  12. ^ 中国資本、今度はクラブ“爆買い”相次ぐ! リーガのグラナダも買収へ フットボールチャンネル、2016年5月25日
  13. ^ グラナダ 中国資本の傘下に SPORT.es、2016年5月23日
  14. ^ グラナダ監督、クラブ主導の中国人選手加入に不満「何も聞いていない」 Goal.com、2016年7月28日
  15. ^ Spanish Cup Winners
  16. ^ http://www.granadacf.es/equipo/plantilla/granada
  17. ^ エンブレムの世界 グラナダ『サッカーマガジン』2013年10月1日号、ベースボール・マガジン社、2013年、雑誌23881-10/01, 096頁。

外部リンク編集