グランプリ・ド・パリ(Grand Prix de Paris)は、1894年から1993年まで、フランスパリで開催されていた、自転車競技スプリントの国際大会。

概要 編集

かつてトラックレースにおいて、グランプリシリーズという、主にヨーロッパ各地を転戦する国際大会が行われていたが、その中で当レースは最も権威があると言われた。

また、1992年まで、自転車競技界にはプロとアマのカテゴリーが厳然と存在し、世界自転車選手権においてもプロとアマの種目は区別されていたが、当レースについては、一部の年を除き、プロとアマのトップクラス選手が一堂に集結して覇を競う大会という点に特徴があった。また歴代の優勝者の名前を見ると、プロアマ問わず、各年代の世界トップクラスの選手の名前がズラリと並んでいる。

しかし、1970年代あたりから人気にかげりが見えはじめ、晩年は観客席にほとんど客がいないという、寂しい状況で開催されることが常となっていた。

加えて、国際自転車競技連合(UCI)が、1993年にプロとアマの垣根を取り払ったオープン化に踏み切り、加えてトラックレースの再興を目的とした国際大会、UCIトラックワールドカップクラシックスを同年より開催するようになった背景もあって当レースの存在意義が薄れ、同年限りで廃止となった。

なお、1978年中野浩一が当レースに出場。3位に入っている。

歴代優勝者 編集