グリルスイス

日本の洋食屋

グリルスイス(GRILL SWISS)は、銀座スイス(ぎんざスイス)が運営する日本洋食屋カツカレー発祥の店として知られる。

株式会社銀座スイス
GINZA SWISS
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
104-0045
東京都中央区築地2丁目8番4号
業種 小売業
法人番号 7010001197729 ウィキデータを編集
事業内容 洋食店経営
代表者 藤岡康雄
外部リンク https://ginza-swiss.com/
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グリルスイス銀座店

概要 編集

1947年(昭和22年)、東京都中央区銀座六丁目に創業。のち移転し、銀座三丁目にて営業。2022年2月に本店を移転した[1]

  • 銀座本店(ガス灯通り)中央区銀座3丁目(2022年2月)
  • 八重洲店トウキョウカレーカルテット)中央区八重洲(2022年2月)
旧店舗
  • 築地に「キッチンスイス築地店」があった。
  • 新富町京橋などにも支店を出していた。

メニューは、「千葉さんのカツレツカレー」・「元祖カツカレー」など[2]

歴代社長 編集

  • 岡田進之助(創業者。明治28年生)四谷で誕生。独学でフランス語を学び、全メニューをフランス語で書く[3]
  • 岡田義人(進之助の次男)父の影響を受け、帝国ホテルで修行。同期には村上信夫がいて、実家も近かったことから生涯の友となる。
  • 庄司敏松(末娘の伴侶)
  • 藤岡康雄[4][5]

カツカレーの発祥 編集

1948年、店の常連客であった東京読売巨人軍所属のプロ野球選手千葉茂が、試合後にカレーライス豚カツを同時に注文。さらに豚カツをカレーの上に載せて出すように注文していた。これをヒントとして、店主の岡田義人が正式にメニューに取り入れており、これがカツカレーの発祥とされている[6][7]

同店では、2020年現在でも「千葉さんのカツレツカレー」(通称「チバカツ」)「カレーライスバッファロー」という名のメニューを販売している(日本プロ野球OBクラブ)。外見は、アーモンド型にライスが盛られたカツカレーだが、カレーライスに豚カツを載せた名残りで、千切りのキャベツも盛られている。

このエピソードはテレビ番組『どっちの料理ショー』の「ビーフストロガノフVS.カツカレー」の回(1997年6月19日放送)で紹介され、ブックマン社発行の『どっちの料理ショー2』の63ページにも掲載されている[8]

豚カツ以外に、牛カツチキンカツを使用する「カツカレー」が派生し、この料理は日本各地に広がった。

脚注 編集

  1. ^ NIKKEI STYLE. “「カツカレーの元祖「銀座スイス」 なぜかシューマイも」2022.4.2”. 2022年6月29日閲覧。
  2. ^ 朝日新聞. “「日本生まれの人気者、カツカレー「発祥」の店「銀座スイス...」2022.7.28”. 2022年9月9日閲覧。
  3. ^ 銀座スイス. “概要”. 2022年6月29日閲覧。
  4. ^ 駒澤大学. “「駒澤大学経営学部50周年記念イベント」2019.9.6”. 2022年6月29日閲覧。
  5. ^ 駒澤大学. “「同窓生のお店紹介」情報を募集 2022.1.20”. 2022年6月29日閲覧。
  6. ^ 日経BP社
  7. ^ 愛媛新聞 2003年1月31日(パブリックサービス面)
  8. ^ よみうりテレビ+ハウフルス 編『どっちの料理ショー2』(ブックマン社、1997年12月15日、ISBN 4-89308-330-9

関連項目 編集

外部リンク 編集